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【 イベントレポート 】

お化け屋敷ファンの、お化け屋敷ファンによる、お化け屋敷ファンのための交流イベント『日本お化け屋敷サミット2016』 ライブレポート(16.11/05開催)

2016年11月28日

ゲストトーク

 

4人のお化け屋敷関係者が登壇し、それぞれのお化け屋敷の紹介や活動内容のプレゼン、テーマトーク、質疑応答などを行いました。

1.「お化け屋敷電車とホラ活」
寺井広樹さん/怪談蒐集家)

寺井広樹さんと言えば、各種メディアで話題となった「能動的に泣くことでストレス解消を図る」 ”涙活” の提唱者ですが、日本各地でその地に伝わる怪談を聞き集めている怪談蒐集家でもあり、2016年は ”ホラ活” にという活動も立ち上げました。”ホラ活” とは、もちろん「ホラー活動」の略。ホラー映画や噺家による怖い話などを見聞きしてストレスを解消しようという活動です。

そんな寺井さんが今年プロデュースしたのは「お化け屋敷列車」。銚子電鉄とコラボーレーションして、走る電車を丸ごとお化け屋敷にしてしまうというもの。あまりの怖さに途中下車する人が続出したそうです。寺井さんはお化け屋敷電車だけでなく、犬吠駅内にも設営したお化け屋敷の演出も担当。お化け屋敷のストーリは、現地(銚子)に伝わる怪談を蒐集し、それを基に構成。テーマは ”怨念の涙” で、お客さんには「キヨ子という 幽霊の涙を拭う」というがミッションが与えられます。”涙活” の寺井さんならではお化け屋敷と言えそうです。

関連サイト:銚子電鉄「銚子怪談~呪われた涙船列車~」

 

カルカルではおなじみの寺井広樹さん
寺井広樹さん

 

銚子電鉄の「お化け屋敷電車」は
なんとアルジャジーラでも特集された
お化け屋敷列車

 

キヨ子の涙をぬぐう
銚子怪談

 

2.「海外進出エピソード 」
(齊藤ゾンビさん/ホラープランナー)

お台場にある人気お化け屋敷『台場怪奇学校』のプロデューサーである齊藤ゾンビさんですが、実は本イベントの数日前に日本に帰国したばかり。なんでも中国で『台場怪奇学校-上海校』を開講してきたのだそうです。それ以前にも台湾『東京恐怖學園』を開講するなど、海外にも積極的に日本のお化け屋敷を展開しています。それらの経験を踏まえて海外進出のエピソードを語ってくれました。

 

世を忍ぶ人間メイクを外して
素顔(!?)で登場の齊藤ゾンビさん
齊藤ゾンビ

 

ばしけんさん
「中国のお化けというとキョンシーのイメージが強いのですが、何かお化けそのものに対する違いみたいなものはありましたか?」

齊藤ゾンビさん
「幽霊に対するイメージは日本と殆ど変わりません。彼らもネットで我々と同じように心霊動画とか見ていますからね。ただ、文化の違いなのか、夜の学校は全然怖くないと言いますし、幽霊は上(天井)から出てくるものだとも言います。そういった細かい部分での違いは多少あったと思います。」

齊藤ゾンビさん
「気配を感じさせたり、精神的にジワジワくるような日本のお化け屋敷は十分通用しました。今後は欧米にも日本らしいお化け屋敷を出してみたいです。」

関連サイト:「台場怪奇学校」

3.「ホラーゲームの魅力と現実世界への再現 」
岩名謙太さん/シカバネ プロデューサー)

世の中には様々なホラーゲームがありますが、特に「SIREN」 が大好きと語るのはシカバネ・プロデューサーの岩名謙太さん。アトラクションプロデュース団体cloverを立ち上げ、そんなホラーゲームの世界をリアルに体験できる数々のアトラクションを世に送り出しています。現在は「シカバネ 恐怖のかくれんぼ」を展開中。

 

シカバネプロデューサー岩名謙太さん(左)と
シカバネのイベントスタッフのカトちゃん(右)
岩名謙太さんとカトちゃん

 

お客さんは仲間と一緒にホラーゲームの主人公となるわけですが、1本道のお化け屋敷と違ってお客さんが自由に行動できるので、非常に人間性が現れやすく、入場前に威勢のいいことを言っていた人がすっかり怯えて全く動けなかったり、恋人同士で参加している人も多いそうですが、だいたい彼氏の方が怖がりで、中にはケンカを始めるカップルもいるそうです。「私生活で地味だけれどいつもみんなのサポート役に回っているタイプの人はゲームの中でも健気に頑張りますね」と岩名さん。ホラーゲームアトラクションの主催者だからこそ垣間見える人間模様を色々と語ってくれました。ちなみに恐怖に怯えたお客さんが発する言葉ランキングでは「ごめんなさい」が断トツ1位だそうです。なるほど、と思いましたが、でもよく考えたら何に対して謝ってるんでしょうね?(笑)

関連サイト:「シカバネ 恐怖のかくれんぼ

4.「脱出系、宿泊系お化け屋敷について
(おばけんさん/オバケンプロデューサー)

『方南町お化け屋敷オバケン』をプロデュースしているオバケンさん。オバケンさんといえばなんといっても前代未聞のリアルサバイバル『ゾンビキャンプ』! 隔離されたキャンプ場で1泊2日、絶え間なく続くゾンビの来襲を交わしながらミッションをこなしていきます。5~6人のチームでそれぞれ行動するのですが、集合の時からお客さんに仕込みのゾンビ役が紛れていたり、セーフエリアで感染者が出たり、ギリギリの緊迫感を味わえるホラーエンターテイメントツアー。あまりにも人気でチケットがなかなか獲れない状況(ばしけんさんも落選してしまったとか)ですが、来年も「より充実した内容で企画している」とのことなので、恐怖にどっぷり浸かりたい人は是非エントリーを。

関連サイト:「オバケン」

オバケンさん(オバケンプロデューサー)
オバケンさん

 


ライトニングトーク

 
お化け屋敷を作っているのはなにもその道にプロだけではありません。ここではお化け屋敷が大好きで、実際に自分たちの手ででお化け屋敷を作ってしまったという2組の学生さん達が、その貴重な体験を語ってくれました。

1組目は「BIGOBA(旧京都お化け屋敷大作戦実行委員会)」高取諒輔さん(京都大学)と杉浦悠介さん(立命館大学)。彼らがそのお化け屋敷を作った場所はなんと京都の商店街。

杉浦さん
「僕たち学生がお化け屋敷をやることで、同年代の若者を商店街に呼び込んで、商店街を活性化させようと思いました。」

お化け屋敷は連日大盛況。同世代の若者を中心に1100人以上を動員し、商店街は活気づいたそうです。その活動はニュースZERO(桐谷美鈴のmy generation)でも紹介されました。その経験を踏まえて「普通の学生でも、プロでなくても、誰でもお化け屋敷は作れるんです!」と、起案からメンバー集め、広報、営業など ”お化け屋敷の作るプロセス” を紹介してくれました。

 

BIGOBAの杉浦さん(左)と高取さん(右)
BIGOBA

 
2組目は武蔵野美術大学の「芸術祭」でお化け屋敷を出している有志のお化け屋敷団体『MAUおばけ』鴫田佳蓮さんと谷口敦紀さん。製作予算は30万円と限られている中、「美大生だからできる」「プロができないことに挑戦する」をモットーに本格的なお化け屋敷を制作に挑戦。今年2016年の芸術祭では、悲しいストーリーをお化け屋敷にした『芽ぐみの庭』が非常に好評を得たそうです。

 

MAUおばけ
谷口さん(左)と鴫田さん(右)
MAUおばけ