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【 イベントレポート 】

水族館プロデューサー・中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト【増館号】 超水族館ナイトは地球を救う!のか?~』 ライブレポート(16.12/09開催)

2017年01月11日

中村元式体験学習「秘密指令」

 

最近は子供向けに体験学習を企画する水族館が増えてきました。中村さんもこれまでに食育をテーマにしたものなど様々な体験学習を行ってきましたが、その中の一つに、小さな子供から大人まで対応できる体験学習があるそうです。それがこの 「秘密指令」 。参加者に与えられる指令は次の3つ。

・この水族館で最も大きな生き物を探せ!
・この水族館で最も小さな生き物を探せ!
・この水族館で最も強い生き物を探せ!

これが実に面白い。

「大きな生き物探せ」 と言われても別々の展示スペースにいる生き物を並べて比較することはできません。子供たちは両手を伸ばして体長を測ろうとしたり、様々な工夫をします。また、小学生も高学年になってくると単純に体長だけではなく、「体重も考慮するべきだ! 」と考える子供もいて、では、どうやったら体重を比較することができるのかを一生懸命考えるのだそうです。

小さな生き物に関しては 「魚名版になくてもOK」 というルールだそうで、小さなプランクトンなど探せば探すほど見つかります。子供たちはより小さな生き物を探そうと水槽の隅々までを一生懸命に観察します。水槽の中は一つの世界であり、海の中には驚くほど多種多様な生き物がいるんだということに気づくことができます。

そして、最も強い生き物。これが一番の難問。もちろん直接戦わせることはできないので、「強さ」 をどう測ればよいか? だいたいの子供たちは見た目の強そうな生き物を選んでくるそうです。例えば、大きなサメであったり、巨大なオスのアシカであったり、その他では見るからに威力のある武器(牙)を持っているピラニア…等々。10チームあるとフグやクラゲなど毒のある生き物を選ぶチームも1つ2つあるそうです。
 

子供から大人までためになる「体験学習」とは?
体験学習「秘密指令」とは?

 

では、この3つ目のミッションの正解は何か!?

中村さん
「みんな強い! これが正解です! 強い方法は色々あります。例えば、いっぱいを赤ちゃんを産んで9割殺されてしまっても生き残っていくという強さもあれば、毒があってその毒で相手を脅かして生き残る強さもあります。すごく力が強くて敵を蹴散らす強さもあります。それで、みんな同じように強いから 今ここにいるんです。弱かった奴はもうとっくにココにはいません! 」

テリーP
「生き残る方法が違うだけなんですね。」

中村さんは第19回目の超水族館ナイト(2014年・秋開催)において「生き物に下等も退化もあらへんよ」というテーマを掲げてトークを行っていますが、水族館での「秘密指令」はまさにこの 「生き物はみんな命として対等である」 ということを気づいてもらうための体験学習でした。

生き物はみんな命として対等…のはずが???

前述の通り、この体験学習 「秘密指令」 は大人がやっても有意義…というより、大人の方がハッとさせられるものと言えるかもしれません。

中村さん
「子供たちを引率してきた先生にもこの秘密司令をやってもらったことがあるんです。大人はイヤラシイですねぇ。 『人間も入れていいんですか?』 って聞いてくるんです。自分で考えてくださいって言いますけどね(笑)。

中村さん
「でも、実はこれは凄く重要なことで、人間を含めた場合は答えが変わってしまうんです。そう、人間が一番強いに決まっているんです。しかも、圧倒的に強いんです。だから人間が地球を滅ぼそうとしているんです! 」

中村さんは 「人間が地球を滅ぼそうとしているという事実を最もダイレクトに伝えることのできる最適な場所が水族館である」と言います。そして、「水族館はそういった展示を目指していくべきである」 と。
 

渋谷でも熱い超水族館トークが繰り広げられる
熱のこもったトークを展開

 

中村さん
「僕は水族館の仕事をしているくせに魚の名前とか全然知らんし、生態もあんまり知らのやけど、でも、そんなどうでもいいことより、もっと大事な教養というのを水族館で伝えたいと思っています。そして、この超水族館ナイトではそれをもっとストレートに広めようと思ってます! 」

客席(大拍手)

増館号でも考えさせらえれる深いトークをビシビシと展開する中村さん。今回、渋谷の平日開催ということで、「やっと超水族館ナイトに来れた!」というお客さんも沢山いたのですが、そんな初参加のお客さんにも中村元イズムはきっと伝わったことでしょう。

…ということは、中村さん、また地球を救ってしまいましたね。