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【 イベントレポート 】

水族館プロデューサー・中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト【増館号】 超水族館ナイトは地球を救う!のか?~』 ライブレポート(16.12/09開催)

2017年01月11日

命のリアルを伝えたい

 
もう一つ中村さんが水族館で伝えたいこと。それは前回(25回目の)超水族館ナイトのテーマでもあった「命のリアル」

中村さんは子供の頃の思い出として、「二本足で歩くヘビ」の他にも、印象に残っているものがあるそうです。それは犬の散歩中に見かけたウサギ。犬がウサギに気がついて 「ワン! 」 とひと吠えすると、ウサギは一瞬チラッと中村さんの方を見た後、ピョーンピョーンと2回跳んで山の中に逃げていったそうです。「その時のジャンプ力! もの凄く飛んだように感じた」と中村さん。また、ウサギが一瞬振り向いたときの表情も毛の一本一本まで見えた気がしたそうです。

中村さん
「単純にウサギってスゲーッて思ったの! 俺も犬も大興奮していました。あの興奮こそが動物園や水族館で見せるべきものやと思ってるし、見せたいと思ってるんよ! 」

水族館でその生き物のありのまま姿を見せること。その生き物の最も印象的なものを見せること。それが中村さんが水族館で見せたい「命のリアル」です。

中村さんがそれを実現した代表例が新江ノ島水族館「川魚のジャンプ水槽」。水族館ではひたすら不人気の日本淡水魚展示ですが、例えば、日常生活の中で橋を渡っているときにふと川面を見た時にたまたま魚がジャンプした場面に遭遇したとします。それはほんの一瞬の出来事ですが、非常に鮮明に脳裏に残ります。その感動を水族館の展示で再現したワケです。

また、サンシャイン水族館の象徴的な展示である「天空のアシカ(サンシャインアクアリング)」は中村さんがアシカの泳ぐ海に潜った時に、アシカが上から様子を見に来た時の光景を再現した展示でした。アシカは泳ぎのうまくない人間が自分より下に沈んでいることで安心してやってきて、髪の毛を引っ張ったり、足ひれを引っ張ったりするそうです。

中村さん
「その時の感動をお客さんにも分かってもらいたいと思ったのよ」
 

天空のオアシス第二章

 
水族館で何を伝えたいのか、どんな展示を作りたいのか…を熱く語ってくれた中村さんですが、その流れで、先日、ついに情報解禁となった中村さんプロデュースの最新展示でもあるサンシャイン水族館の「天空のオアシス第二章」について、見所などを解説をしてくれました。(スライドの画像はまだパースレベルではありますが…)

 

「天空のオアシス第二章」
天空のオアシス第二章

 

中村さん
「サンシャイン水族館に草原ができます! 滝もあります! そして、ペンギンがいます! 」

テリーP
「草原のところにペンギンがいるんですか?」

日本の動物園・水族館ではペンギンは擬岩のところで飼育されていることが多いため、ペンギンは岩の上にいるものと思い込んでしまっている傾向がありますが、ケープペンギンの原産地(南アフリカ/ケープタウン)に行くとペンギンは海岸から数百メートル離れた草原に巣を作って棲んでいるそうです。そのリアルな姿、ペンギンのリアルな日常をマリンガーデンに再現したのがこの「草原のペンギン」。ペンギンの糞は強烈で臭いはもとより、糞を浴びた草が枯れてしまうため非常に実現困難な展示だそうですが、様々な工夫を凝らして世界初の展示が実現しました。

 

世界初!「草原のペンギン」
草原のペンギン

 

中村さん
「巣穴も忠実に再現してあります。動物園や水族館のペンギン展示場にはちょうどペンギンの大きさの巣穴が用意されていたりするけど、実際にはすごく小さな穴にギュッと首をすぼめて入っていることが多いんです。その方がペンギンは落ち着くかも分からんよ?」

そして、天空のペンギン

オーバーハングした水槽をペンギンが泳ぎ回る。全面も背面もアクリルなので都会の空を海にしてにペンギンが泳ぎまわります。ここにはペリカンもやってくるそうです。サンシャイン水族館では喉袋を使って餌を摂る様子を観察できるモモイロペリカンフィーディングが行われてきましたが、今度はそれを真下から見ることができるとのこと。

 

世界初!「天空のペンギン」
天空のペンギン

 

他、草むらを駆け、急流に潜る、コツメカワウソのリアルな暮らしを再現した「川辺のカワウソ」や、「アマゾン川の魚のジャンプ水槽」など大注目の展示があり、期待が高まります。

 

ドラドジャンプ
ドラドジャンプ