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水族館プロデューサー・中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト2017秋 〜科学離れと水族館の理科教育〜(vol.28)』 ライブレポート(17.10/15開催)

2018年02月13日

5.水族館が今、大きく変わろうとしている!?

 

展示の在り方を巡って水族館の館長クラスや古参の飼育員・学芸員と度々意見の衝突を繰り返してきた中村さん。ある水族館の館長は 「中村元に近づくな!」 とまで言っていたとか…。

中村さん
「実は、今、日本の水族館が大きく変わろうとしている時期なんです。僕は61歳だけれど、僕と意見が対立していた色々な水族館の館長さん方もだいたい同じくらいの年齢だから定年退職の時期なのね。でも僕は(フリーの水族館プロデューサーだから)生き残っている(笑)。そして、僕の展示に対する考え方に共感してくれている若い学芸員や飼育員達が徐々に中堅となってきて、発言力も付いてきました(ニヤリ)」

 

俺は生き残っとるしな!
俺は生き残っとるからな!

 

その結果として、中村さんが関わらなくても ”中村元イズム” の息づいた展示が続々と誕生しているのだとか。つまり、今回のテーマで触れた ”科学する心” を起こさせる展示が増えてきている…と。

中村さん
「でも、あんまり良い展示ばかりドンドン作られてしまうと、今度は俺の仕事までなくなってしまうから困るなぁ」

口ではそう言いながらも全国各地の水族館・動物園で活躍する中村元さんの門下生たち( 通称「チビッコ園館長会議」)の活躍に期待をのぞかせ、笑顔の中村さんでした。

さて、第二部は、そんな ”変わる水族館” をリードする 滋賀県立琵琶湖博物館 の学芸員さんがゲストです。

 


 

【 第二部より 】

 

…と言うわけで、 琵琶湖博物館 から学芸員の金尾滋史さんが来てくれました。

 

金尾滋史さん(学芸員/環境科学博士)
金尾さん

 

自己紹介のスライドも用意してくるあたりが
いかにも研究者タイプ
金尾さんによる自己紹介

 

金尾滋史さんは名前に滋賀県の 「滋」 の文字が入っていますが、出身は広島県。例に漏れず熱狂的なカープファンだそうで、鉄道好きでもあり、乗り鉄をしながらの出張もこなすバリバリの研究者。もちろん中村元さんの門下生を名乗る全国各地の若手水族館&動物園スタッフ集団 「チビッコ園館長会議」 のメンバーでもあります。

琵琶湖博物館(通称「びわ博」)は ”琵琶湖のすべてを感じるミュージアム” として滋賀県草津市、琵琶湖湖岸の烏丸半島に設立された県立の博物館で、テーマ毎にA・B・Cの3つ展示室と、水族展示室、企画展示室で構成されています。水族展示室は展示面積が約2000平方メートル。淡水生物の展示施設としては国内最大級で、施設名称は ”博物館” ですが、その中身は立派な ”水族館” と呼べるものとなっています。

論より証拠! …ということで、琵琶湖博物館の水族展示室の写真を見ていきます。

 

トンネル水槽
(淡水のトンネル水槽としては国内最長)

トンネル水槽

 

こちらは ”琵琶湖の主” の展示水槽
琵琶湖の主が潜む

 

琵琶湖の水深は104m。その深さを巧みに表現した「淡水では国内屈指の水塊水槽(中村さん)」。”琵琶湖の主” とはもちろん琵琶湖の固有種・ビワコオオナマズ。成長すると体長 120cm、体重 20kgを超える日本最大級の怪魚です。

 

ビワコオオナマズ
ビワコオオナマズ

 

実はこの琵琶湖博物館ですが、開館20周年となった2016年7月にリニューアルを行っていて、その際に水族展示室にはバイカルアザラシが展示に加わっています(関西初)。

 

バイカルアザラシ
バイカルアザラシ

 

中村さん
「でも、もっとオモシロ凄いヤツもおるんよな!? 」

金尾さん
「はい! 僕はコレを最も推したいんですよね! 」

…と言って紹介してくれたのがコチラ!( ↓ )

 

バイカル湖のヨコエビ(アカントガンマルス)
バイカルヨコエビ

 

金尾さん
「今、コレを展示しているのは世界中でバイカル博物館と琵琶湖博物館だけです! コレが琵琶湖博物館に来た時、日本中のヨコエビファンが激熱で、一瞬だけですが Twitter のトレンド入りしたんですよ! (ドヤ顔)」

金尾さんは今、このアカントガンマルスについて鋭意研究中だそうで、「色々ネタがあるので近々大発表しようと思ってます! 」とのこと。期待しましょう!