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【 イベントレポート 】

水族館プロデューサー中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト2018夏 〜ラッコの道標〜(vol.30) 』ライブレポート(18.06/17開催)

2018年09月25日

祝30回!

カルカル屈指の超人気イベント 『中村元の超水族館ナイト』 は、2018年06月17日の開催を以て記念すべき ”30回目” に到達しました!

2008年10月に『水族館ナイト』として始まった本シリーズ、当初は中村さん自身も 「水族館のトークなんてお金を買って聞きに来る奴おるんか? 水族館好きならそのお金で水族館に行くやろ!?」 と懐疑的で、「でも、まぁ、1回だけなら…」と引き受けたそうです。 …が、なんとなんと! 初回からいきなりの大盛況! ならばと『超水族館ナイト』と改称し、内容も”超”パワーアップ! 春・夏・秋の年3回、時にチケットの大争奪戦が繰り広げられるなど、毎回満員御礼で開催を重ね、10年目に突入した今なおその勢いは留まる所を知りません。単に海の生き物の話をするのではなく、その ”生命” を切り口に ”明日からの人生に豊かにするヒント” が散りばめた中村さんの面白くてためになるトークが多くの人を惹きつけるのでしょう。私も中村さんの話にハッとさせられたことが多々ありました。

そして、辿り着いた記念の 第30回! テーマは 「ラッコの道標」でした。

 

超水族館ナイト30のバナー

 

鳥羽水族館にアラスカから4頭のラッコがやってきたのは 1983年のこと。当時、絶大な人気を集めていたテレビ番組「わくわく動物ランド(TBS系列)」がその様子を紹介すると、ラッコの愛くるしい表情や仕草に日本中の人々が釘付けとなり、空前の ラッコブーム が沸き起こりました。鳥羽に続けと日本各地でラッコの展示を始める水族館が続出。それらの水族館には、連日、従来比で数倍ものお客さんが殺到し、正に社会現象に呼べるものでした。そして、それはやがて巨大水族館の誕生やリゾート開発に伴う水族館の建設ラッシュなど ”水族館新時代” の幕開けへと繋がっていきました。

最盛期には 28施設 122頭 ものラッコが水族館で暮らすに至ったそのブームの仕掛人こそ、時の鳥羽水族館の企画室長。そう! この『超水族館ナイト』を主宰する 中村元さん でした。前半の部(第一部)では、ラッコブームの超ド真ん中にいた中村さんが、当時の裏話を明かしつつ 、「ラッコが私たちにもたらしてくれたもの、教えてくれたことは何か?」 について、笑いあり学びありの中村節を交えて、たっぷりと語ってくれました。

そして、後半(第二部)は、数々の児童文学作品を世に送り出している 岡野薫子先生 を迎えてのゲストトーク! ラッコブーム以前は水族館業界で働く人達ですらラッコという動物を全くを知らなかったそうで、35年前の中村さんは、日本国民のほぼ全員が知らなかったラッコという生き物を 「どうやって伝えるか?」 を日々考えていたそうです。もちろん中村さん自身もラッコのことは何も知らないので、まずは調べる必要がありました。その過程で、中村さんはある1冊の本に出会います。それが岡野先生のデビュー作であり代表作である『銀色ラッコのなみだ』でした。

中村さん
「当時はラッコについて詳しく書かれた生物図鑑さえない時代でした。なのに『銀色ラッコのなみだ』にはラッコの姿やその暮らしぶりが生き生きと描かれていました。それだけではなく、人と野生生物であるラッコが互いに生きていくために築くべき関係性や、ラッコの毛皮が商業資源としての扱われてきた悲しい過去等にも触れながら、とても読みやすい物語となっていたんです!」

『銀色ラッコのなみだ』に感銘を受けた中村さんは 「これはもう作者に会いに行くしかない!」 と岡野先生の居場所を調べ、会いに行ったそうです。

中村さん
「岡野先生との出会いは僕の水族館人生に大きな転機をもたらしてくれました。僕が自分の本を出そうと思ったのも岡野先生との出会いがキッカケでした!」

中村さんの30を数える著作の中の1冊に 『ラッコの道標~ラッコが教えてくれた多様な価値観』 があります。そう、今回のテーマはその本のタイトルから採ったものでした。

開演前の楽屋では 「今日は何をお話したらいいの?事前の打合せってないのね?」 と戸惑いの表情を見せていた御年89歳の岡野先生ですが、いざステージに上がるとラッコ愛&動物愛に満ち溢れた心温まるトークが止まりません! 時に中村さんもタジタジの攻めトークも!?

それでは、水族館の歴史にも中村元さんの人生にも大きな影響を与えたラッコをテーマに、大盛り上がりとなった30回記念の 『超水族館ナイト』 を振り返ってきましょう。

あ、そうそう!

毎度のんびりレポートを書いていたら、次回の『超水族館ナイト vol.31(18.10/21)』のチケットが既に発売開始となっていました!(2018/9/21 10:00~)。最終頁に告知を入れておきましたので、コチラのチケットもお買い忘れのないよう…。(売切必至につきお早めに!)

 

2008年10月に行われた第1回目、
「水族館ナイト~水族館は日本の文化になる!」
においても、スクリーンにラッコが登場!
なんとここから10年30回です(驚)。続くなぁ~!
第1回「水族館ナイト」の写真

 

30回記念ということで来場者全員に
「うねる水塊」手ぬぐいがプレゼントされました!
うねる水塊手ぬぐい

 

手ぬぐいにはハジメ河童がプリント
ハジメ河童

 

コチラは今回有料販売していた
20回記念の時の「水塊手ぬぐい」
20回記念水塊手ぬぐい

 

第二部のゲストである
岡野薫子先生の
著書展示コーナー
岡野薫子先生の児童文学作品

 

昨年(2017年)の青少年読書感想文
全国コンクールの課題図書にもなった
岡野先生の「くろねこのどん」
くろねこのどん

 

こちらが今回のテーマに深く関わる
「銀色ラッコのなみだ(1964)」
岡野先生児童文学デビュー作です

岡野加億子先生の「銀色ラッコのなみだ」

 


 

【 出演者紹介 】

 

■ 中村元
(水族館プロデューサー/超水族館ナイト主宰)

 

中村元さん

 

鳥羽水族館入社後、アシカトレーナー、企画室長を経て新しい鳥羽水族館をプロデュースし、副館長を務める。企画室長時代には日本に空前のラッコブームを起こした張本人。2002年に日本で唯一人の水族館プロデューサーとして独立し、新江ノ島水族館、サンシャイン水族館、北の大地の水族館の展示プロデュースを手掛け、いずれも大成功に導いた。特に昨年(2017年)は、広島の 「マリホ水族館」 のオープン、さらにサンシャイン水族館の屋外エリア(マリンガーデン)の展示リニューアル 「天空のオアシス第二章」 を成功させるなど大きな話題を呼んだ。日本バリアフリー観光推進機構の理事長でもあり、まちづくり・地域づくりのアドバイザーとしても全国各地を忙しく飛び回っている。カルカルでは2008年から 『超水族館ナイト』 を主宰。他、『TOKYO妖怪ナイト』 のナビゲーターも務める。

 

■ テリー植田
(東京カルチャーカルチャープロデューサー/司会進行)

 

テリー植田P

 

中村さんとの超水族館コンビも10年目。中村さんとの掛け合いが人気を集める。夏場を中心に そうめん研究家「ソーメン二郎」としても活躍中。なんと、来年ポプラ社から ”そうめんの絵本” を出版予定だそうで、 沢山の児童文学作品・絵本を世に送り続けてきた岡野薫子先生が今回のゲストとあって 「ゲストトークが楽しみ。今日はいろいろ勉強させてもらいます」 と気合十分。(以下、テリーPと記述)

 

ゲストの岡野薫子先生の紹介は後ほど…。

 


 

【 オープニング 】

 

開演時刻となりステージに中村さんとテリーPが登場。「30回! よう続いたな! なんでこんなに続くんやろね!?」と客席を見渡しながら中村さん。常々「超水族館ナイトをとりあえず 50回を目指してやりたい!」と語る中村さんにとっては一つの通過点ではありますが、ひとまず区切りの 30回 を皆でお祝いです!

 

おなじみの超水族館コンビ!
超水族館コンビ

 

挨拶をする中村さん
まずは乾杯から!

 

乾杯!(この日も超満員でした)
乾杯(超満員)

 

中村さんが手にしているブルーのドリンクは本イベントでは定番中の定番となっている ”超水族館カクテル” 。毎回少しずつアレンジを変えていて、今回は淡いブルーの色味と甘く口当たりの良い爽やかテイストに仕上げています。(マリブ+ブルーキュラーソー+トニックウォ-ター+レモン)。

 

超水族館カクテル
超水族館カクテル

 

なお、今回のイベント限定のフードメニューは

  • 真あじのなめろう
  • あんこうの唐揚げ
  • 初かつおのたたき 土佐造り風

でした。(いずれも数量限定)

 

超水族館ナイト vol.30 の特別メニュー
超水族館ナイト30限定メニュー

 


 

皆勤賞のお客さんに記念品贈呈!

 

トークに入る前に中村さんから記念品の贈呈がありました。

中村さん
「実は第1回目から今日の30回目まで全部に来てくれている方がいらっしゃるんです!」

30回フル参戦なんて、まさかそんな人いるわけが…、、、

 

いた!(凄いっ!)
皆勤賞

 

皆勤賞の方がなんと3名!

記念品として超水族館ナイトの常連客でもある カワウソ作家のちまさん がこのイベントのために創ったという ”ホリカワウソ” 作品(ホリカワウソノート付き)が贈呈されました。ラッコもカワウソも食肉目イタチ科。同じ仲間ということで、素敵なプレゼントとなりました。

 

30回全部来ている人に記念品!
中村さんが手にしているのは…?
ホリカワウソ

 

さて、前置きが長くなりましたが、前半の テーマトーク へ…。