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【 イベントレポート 】

『中村元の超水族館ナイト2018秋 〜水族館でアトムの正義を語ろう〜(vol.31)』ライブレポート(18.10/21開催)

2019年01月04日

第二部:ゲストトーク

 

…というワケで、休憩をはさんで第二部がスタート。
今回のゲストはコチラ( ↓ )

 

◆ 沼口麻子さん(シャークジャーナリスト)

 

世界で唯一人のシャークジャーナリスト
沼口麻子さん。TCAで講師も務める
沼口麻子さん

 

ふと沼口さんの足元を見ると…

 

おおっ…!?!?
サメシューズ!?

 

まさかの ”サメスニーカー”
ZX750 M2

 

これは ZX500 OG SAME と EXILEのMATSU が共同開発したサメをイメージしたスニーカー「ZX750 M2(アディダスオリジナル)」だそうで、あまりのインパクトに私も欲しくなりました(笑)。

 

1.サメとの出会いは?

子供の頃から生き物全般(とくに海の生き物)が大好きだったという沼口さん。高校卒業後、東海大学海洋学部へと進学します。

沼口さん
「当初はイルカやクジラをやろうかなと思っていたんですが、研究室を見て回ってなんかちょっと自分が本当にやりたいものとは違うな…と。そんな時にサメはまだあまり研究も進んでおらず、研究者自体も少ないと知って面白そうだと思ったのがキッカケですね。大学3年までに単位を全部取って、4年生の時はどこかの島に行って卒業研究に専念しようと考えていました。小笠原諸島のサメがまだ誰もやっていなかったので小笠原へ行って一人暮らしをして…。当時は電話もあまりつながらなかったし、娯楽施設もないので、本当に”生活=サメ”  な日々でした。

「将来は絶対にサメで生計を立てるぞ!」なんて特別意気込んでいたワケではなかったそうで、

沼口さん
「サメに浸っていた方が人生楽しいなぁと思いながら、自分の興味の赴くままに進んで行った結果として、シャークジャーナリストを名乗って今に至ります。」

 

沼口さんと“歩くサメ”として知られる
エポレットシャークとのツーショット
サメとの出会いを語る沼口さん

 

2.人食いザメは存在しません!

中村さん
「沼口さんの本のタイトルに ”ほぼ命がけ” とあって、本を読んでいくと直接サメに関わっての命がけという機会は少なかったことが分かるんやけど、でも、実際のところ水中で危険なサメに遭遇したことはあるのよね?」

沼口さん
「何を以て危険なサメというかは難しいところですが、スキューバダイビングで世間的に危険だと言われているような種類のサメを見に行ったことはあります。あと、たまに宮古島とかでイタチザメがサーファーをアタックしちゃったりと言う話は伝わってきますね。」

ちなみに中村さんはニューカレドニアでのダイビング中に大型のサメにロックオンされた経験があるとか。

中村さん
「僕の横を泳ぎながら首をコッチに向けてチラッチラッと見るんよ。現地のダイバーによればあれは狙っている仕草なんだって。首を曲げて両目で見るということは獲物との距離を測っているということやもんなぁ…(汗)」

沼口さんの本にも書かれていますが、中層をフラフラと泳いでいると危険なサメに襲われる可能性が高まるそうで、海底を匍匐前進したり、岩場を背にしながら行動するのが安全にダイビングを楽しむコツだそうです。また、サメは獲物を襲う際に目を守るために瞼閉じる(瞼のない種類は黒目を白目に反転させる)そうで、その視界を失う瞬間にとっさに逃げるという行動を1時間繰り返してサメから逃げ切ったという事例もあるとか。もし海でサメに襲われたらサメの目をよく観察しましょう(無理)。

 

危険なサメと言われることがある
イタチザメ(タイガーシャーク)
タイガーシャーク

 

テリーP
「沼口さんの本の帯には 『人食いザメは存在しません』 とあるじゃないですか? その真意についてお聞きしたいです。実際にサメに食べられてしまった人はいるんですよね?」

沼口さん
「そうですね、交通事故的にという感じでサメに襲われて命を落とされる方は確かにいます。でも、それは他の野生生物(例えば陸上の危険生物)と同様の危険性があるという当たり前の話であって、サメが特別人間にとって危険だということではありません。決して安全とは言えないけれど皆さんが想像しているほどサメは人を襲ってはいません。サメが海で人を見つけたら即座に背びれを立てて襲ってくるみたいな想像をする方が時々いらっしゃるのでですが、そうでないんですよ…と。」

ニュース等でサメによる人的被害が発生する度に(被害がなくても海水浴場近くにちょっと現れたというだけで)サメを極端に恐れて敵視する風潮がありますが、実際のところサメ襲撃による死亡事故は非常に少なく、例えば 2016年 は全世界で僅か4件のみ。統計上、サメ襲撃による死亡リスクは落雷による死亡リスクの 75 分の1未満という少なさです。

中村さん
「なるほど。それは少ないな!」

逆に全世界のサメ類漁獲量は 約70万トン。(諸説あるそうですが)

テリーP
「むしろ人間の方がよっぽどサメを殺して食べている。”サメ食い人” だ!」

さて、沼口さんは「サメを 食べるのも好き」 とのことで日本の サメ料理 をいくつか紹介してくれました。サメは現在までに約509種類いることが分かっていて日本にいるサメは120種類ほど。そのうち食用として流通しているのは主に ネズミザメ(モウカザメ)アブラザメ だそうです。

 

栃木のソウルフード「モロフライ」
ネズミザメをフライにしたもの。
モロフライ

 

ネズミザメのトロ
「これはお刺身で醤油で頂きました」
(沼口さん)
モウカザメのトロ

 

上越市のサメ料理(上:煮付け、
左:サメ汁 右:煮凝り)
上越の正月料理

 

沼口さん
「上越市は昔からサメ食文化が根付いている地域で、特にお正月にはサメ料理が欠かせないらしく、サメがない年が越せないと聞きますね。」