「あらゆるものをイベントに!」渋谷のイベントハウス型飲食店

【 イベントレポート 】

旨味のかたまり「海苔」を楽しみつくすノリノリな実食エンタテインメント!旅するおむすび屋さん×東京カルチャーカルチャーpresents 『春の利き海苔ナイト! Collaboration with Inspired.Lab meetup』ライブレポート(19.05/28開催)

2019年08月30日

【 利き海苔 ~ 海苔の個性を知ろう 】

 

さて、ここから今回のメインである 「利き海苔」 がスタート。

4種類 の海苔が用意されました。まず1回目は海苔の情報は伏せたまま試食を行い、各自感じたことを紙にどんどんメモしていきます。「磯の香りが強い」、「歯切れが良い」、「パリパリ感」、「食べた瞬間に味が広がる」、「後から味が出てくる」、「香ばしい」、「ポテトチップスっぽい?」、「上品な味わい」、「日本酒に合いそう。でもコッチはビールかな?」…等々。

複数種類の海苔を並べて同時に食べ比べるのは私にとって初めての経験でしたが、想像以上に4種類それぞれの特徴に違いがあることに驚かされました。そして、どれもおいしい! やはり ”うま味” の塊。延々と食べていられます。

 

味だけでなく色ツヤもチェック!
これは少し赤みがかかって見えます。
(下に答えを載せていますが

これは乾海苔という焼く前の海苔でした)
利き海苔スタート

 

4種類、ハッキリと違う。
俄然、海苔に興味が湧いてきました。
全4種類を食べ比べ

 

この日は一人で来場したお客さんも多かったのですが、利き海苔が始まると各テーブルでは海苔の違いを和気藹々と語り合う様子が見られました。時間が経つにつれどんどんカルカルらしい交流型イベントになっていきました。

 

海苔が人と人を繋ぐ。
感じたことをメモ

 

一巡したら2回目の食べ比べ…。相澤さんの解説を聞きながら答え合わせです。

では、今回、利き海苔を行った4つの海苔について紹介します。

 

#1 乾海苔

焼く前の、干したそのままの海苔のこと。水分量は 6~10 %と高めで、色合いは濃い黒。光に透かすと若干赤みがかっても見えました。凝縮した磯の香りが特徴。「乾海苔はお味噌汁に入れるとおいしいですよ」と菅本さん。保存期間が短いためスーパーなどに出回ることは殆どないそうですが、通な人は乾海苔を買い求め、自分で焙って焼き立ての海苔を楽しむのだそうです。

 

#2 相澤さんの作った焼き海苔『厳選』

相澤
「2番目の海苔は僕が作った海苔ですね。僕の海苔は 5噛み目で味が爆発 します!」

河原(司会進行)
「1・2・3・4・5…ドカーン! 本当だ!  味がメッチャ濃い!」

確かに5回噛むと突然味が濃くなって口いっぱいに広がります(驚)

相澤
「昔は口に入れた瞬間に味が広がる海苔がこそが理想的の海苔だと考えて取り組んでいました。でも、ある日、お金を貯めて高級なお寿司屋さんに行ったんです、海苔がどのように食べられているのかを見たくてね。そうしたらみんな3噛み目で飲み込んでしまっていました。ネタと海苔の味が被った状態で飲み込んでしまう。 『海苔をきちんと味わっていないじゃん!』 と思いました。だったら敢えて5噛み目で味が爆発する海苔を作って、その特徴を親方にも伝えて、食べる人に対して海苔の味まで楽しめるような食べ方を提案してもらおうと考えたんですね。」

 

菅本さんが手にしているのが
相澤さんが作った焼き海苔、
「皇室献上の浜・厳選 寒風一番摘み」
相澤さんの海苔の驚くべき特徴とは

 

一番摘み という言葉が出てきましたが、一番摘みとは言葉の通り ”一番最初に摘まれた新芽” のこと。柔らかく味が出やすいのが特徴だそうです。一番摘みが終わると、その下ある小さな芽がまた伸び始め、2週間くらいで2回目の収穫できるようになり、これが 二番摘み。以下、三番摘み四番摘み … と続き、十番摘みぐらいまで収穫が行われます。収穫を重ねていくと徐々に細胞壁が厚くなり 「味が出にくくなる」とのこと。ただ、それは、味が大きく落ちるということではなく、

相澤
「味が出るのに時間差が生じますよというだけの話です。だからこの特徴を上手に使えばおいしく食べて頂けます。例えば、時間が経ってから食べるお弁当用のおむすびなどには一番摘みの海苔より三番摘み、四番摘みの海苔の方が適しています。朝作ったおむすびであれば、ちょうどお昼時ぐらいに水分を吸った海苔の細胞壁が壊れ始めてうま味が出てくる…といった具合に。」

ちなみに今回 「利き海苔」 に用意された4種類の海苔は全て一番摘みのものでした。…ということは、菅本さんのおむすびには適さない…!?

相澤
「いえ、巻いてすぐに食べれば大丈夫です!」

菅本
「私が一番摘みの海苔を使っておむすびをお出しするときは 『賞味期限は 30秒です』 とお伝えしています!(笑)」

なるほど!   海苔の個性を最大限に生かす方向に食べ方を工夫をすればいいんですね。

 

1回目の感想を振り返りながら
相澤さんの解説を聞く…。
味の違いの理由が分かると思わず
「なるほど!」と叫びたくなります。
利き海苔に夢中

 

#3 有明海の若手海苔漁師・浦山幹弥さんの作った海苔

口に入れた瞬間に味が広がる瞬発力が魅力。さらに6~7噛みしていくと甘みが増していき味のピークがやってきます。

相澤
「有明海の海苔は本来2~3噛み目で味のピークが来るのが特徴なのですが、先ほど説明したように海苔は大自然そのものなので毎年同じものはできません。たまたまこの年は甘味が遅れてくる海苔に仕上がったということですね。海苔はその年その年の1点モノと考えて頂ければと思います!」

 

#4 千葉県産の青混ぜ海苔

青混ぜ海苔 とは海苔に天然の青海苔が混ざったもの。海苔の甘味に加えて若干のほろ苦さと青海苔の特有の香りがベストマッチ! 一度食べたら止まらなくなる感じです。

河原(司会進行)
「青海苔が入っていたんですね。だからポテチ感があったんだ…。コレ、おいしいです! ビールと合いますね! 」

ちなみに肝臓がアルコールの分解する際、タンパク質を消費しますが、海苔にはタンパク質が豊富に含まれていて、さらに強肝作用のあるタウリンも含んでいるので、海苔をお酒のおつまみにすると二日酔いになりにくいと言われています。

 

おいしくてヘルシー!悪酔いもしない!
海苔最強が最恐すぎる!

海苔美味しい!

 

相澤さんは初心者にも分かりやすく
海苔の解説してくれました。
海苔の味も相澤さんの想いも爆発

 


 

さて、海苔おいしさや奥深さを堪能したところで、今度はこの海苔を他の食材と組み合わせることで ”新たな旨味” を追求していきます。イベント後半は atrio の 八代恵美子さん(だし料理研究家/フードエディター/フードコーディネーター) がゲストとして登壇し、海苔の旨味の活かし方をレクチャー。さらに素晴らしい海苔コラボメニューを提供してくれました。

 

【 出演者紹介 その2 】

 

■ 八代恵美子さん/(株)atrio代表

フードエディター、フードクリエイター。人気生活情報誌「Mart」の創刊に編集スタッフとして携わり、数々の食ブームをけん引。「極旨! ごちそう だしごはん(主婦と生活社)」、「だしマリネで簡単常備菜(世界文化社)」など著書多数。特に「茅乃舎だしで毎日ごちそう」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は7万部突破のベストセラーとなっている。他、食品メーカーの商品開発や飲食店のレシピ提案、さらには料理教室「atrio kitchen」を主宰するなど幅広く活躍中。菅本さんとは昨年 10月にコラボレーションイベントを行っています。

 

後半の主役はコチラ!
”だしとうま味のスペシャリスト”

八代恵美子さん(from atrio)
八代恵美子さん

 

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