緊急リアルイベント開催!『第7回ソ連ナイト~ソビエト・ロシアのお酒事情 新情報追加その他!』ライブレポート(20.06/21開催)
2020年07月21日
【 カルムイク共和国訪問レポート 】
最後のコーナーは カルムイク共和国 の訪問レポート。今年2月、「おそロシ庵ツアー」の全行程を終えたちばさんとチンギスさんは、一般参加者の日本帰国を見送った後、ロシアに残ってカルムイク共和国まで足を延ばしました。ロシアは22の連邦国によって形成される大きな国ですが、カルムイク共和国はその中の一つ。カスピ海の北西に位置し、首都はエリスタ。人口は30万人で面積は北海道をやや小さくした感じです。
説明を受けても
いまひとつピンと来ませんが、
地図上ではこのような位置関係。
そして、カルムイ共和国は
チンギスさんの出身地でもあります。
まずはモスクワからエリスタへ向かう。
移動手段はロシア製の航空機
スホーイ・スーパージェット。
カルムイクの人達のルーツは西モンゴル族オイラートの遊牧民(もともとは現在の中国・新疆ウイグル自治区に住んでいた)で、戦争を避けて大草原を横断。ロシア領に入ることを許され、現在の場所に住み着いたのだそうです。チベット仏教を信仰していたことから ヨーロッパ唯一の仏教国 として、おおよそロシアとは思えない不思議な光景が広がっています。
美しい仏教寺院が多数存在
寒冷な亜砂漠気候で遥か彼方まで見通せる。文字通り「地球が丸く見える」とチンギスさん。
カルムイクらしい風景。
これは行ってみたくなる。
カルムイクの御馳走は「羊」。残念ながらちばさんは羊肉の匂いが苦手だそうで食べられるものはかなり限られていたとか。
カルムイクの羊料理を紹介中
■ 珍獣「サイガ」を追う
ところで、ちばさんはカルムイクでどうしてもやりたいことがあったそうです。それは…、
珍獣・サイガ という珍獣に出会うこと!
サイガは絶滅危惧種のウシ科の動物(レイヨウの仲間)で、押しつぶしたような形の大きな鼻を持つブサかわいい生き物。チンギスさんの親戚の方が手配をしてくれたおかげで、本来なら一般の人が立ち入ることのできない自然保護区内に行くことができたのだとか。私も動物は大好きなのでちばさんのスライドに興味津々です。
首都エリスタから
自然保護区まで片道200km。
(うち50kmは完全オフロード)
サイガは最高時速80kmで走れる脚力を持ち、しかも警戒心が非常に強い動物。自然保護区に辿り着いたちばさん達はサイガの群れを発見しますが、なんと2~3km離れていても人間の存在に気づいて逃げてしまうのだそう…。
遠く離れていても
気配を察知して逃げてしまう。
息を殺して匍匐前進するちばさん。
少しずつ珍獣への接近を試みる。
横山店長
「この写真を見るとちば君の方がよっぽど珍獣に見えますけど…(笑)」
客席:(笑)
草原にはサイガの他にも沢山の動物が暮らしているそうで匍匐前進を行うと全身動物のう○こだらけになってしまうのだとか。それでも身を屈めて突き進んでいくちばさん。何度目かのトライで警戒心の少ない若い個体の群れに遭遇し、 数百メートルの距離まで近づくことに成功。
サイガの群れへの接近!
角が短いので若いオス。
鼻の形が特徴的。
スターウォーズに出てきそう。
チンギスさんによればカルムイクの自然保護区に立ち入ったのはおそらくちばさんが日本人で初めてで、しかも、カルムイクを訪れた外国人で白い冬毛のサイガの撮影に成功したのもちばさんが初めてではないか…と。
横山店長
「実はものすごい貴重な体験してたんですね。」
ちばさん
「みたいですね(笑)」
動物学者でもない「おそロシ庵」なちばさんが幻に珍獣サイガの激写に成功するというサプライズ報告を以って第7回ソ連ナイトは終演となりました。
ちばさん
「お酒ネタに始まって最後はともすればロシアっぽくないレポートだったかもしれませんが、これも広大なロシアの一部です。興味を持っていただけたら嬉しいです。」
ナスチャさん
「私もカルムイクにサイガを見に行きたくなりました!(笑)」
【 まとめ 】
この『ソ連ナイト』がカルカルにおける4ヶ月ぶりのリアルイベントでした。一部制限はありましたが、いざイベントが始まると客席から笑いと拍手が湧き、おそロシアな時間を堪能できました。今回は久々の開催ということで王道ネタの「ソ連・ロシアのお酒事情」がメインテーマでしたが、ネタに事欠かないこのイベント。ディープなネタを引っ提げての次回開催に期待です。
コロナの影響で従来のイベントスタイルが戻るにはまだ時間がかかりそうですが、一方でコロナのおかげと言っては語弊があるかもしれませんが、従来のリアルイベントに加えて有料での同時配信が行われたり、無観客でのオンラインイベント(有料/無料)も続々と企画される等、様々なカタチでイベントが楽しめるようになりました。またしばらく開催のなかったカルカルがらしいニッチなカルチャーイベントもここに来てどんどん復活! コロナの終息を願いつつ、また感染予防に気を使いつつ、カルカルのイベントを楽しみたいと思います。
(文・写真:GAMA)
終演後マスク着用で出演者と交流
ロシア版のプーさん
(Vinni Pukh)