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【 イベントレポート 】

2夜連続!不動産ナイトと間取り図ナイト緊急復活開催! 『妄想ニューニュー不動産ナイト!』ライブレポート(20.07/11開催)

2020年10月18日

妄想ニューニュー不動産ナイト

 

季節は移り変わって徐々に秋深くなってきましたが、、、

すみません、夏場に取材をしておきながら多忙を極めていた為、レポートできていなかったイベントがありました。…というワケで、今回はそちらをご紹介します。2020年・夏、東京カルチャーカルチャーにて復活開催された ”不動産をエンタメする” 伝説の 『不動産ナイト』 です。

  • 妄想ニューニュー不動産ナイト
  • 間取り図ナイト

2夜連続での開催となりました。本記事では初日の 『妄想ニューニュー不動産ナイト』 について振り返って行きます。

 ※「間取り図ナイト」についても後日レポートUPします。

 


 

『妄想ニューニュー不動産ナイト』とは

 

2011年に当時お台場にあった東京カルチャーカルチャーにて開催された『おもろ不動産ナイト』、及び、2015年に渋谷ヒカリエにて開催された『ニュー不動産展/ニューニュー不動産ナイト』の流れを汲む ”不動産をエンタメする” 第3弾 のイベントです。(カルカルでは第2回目)

不動産は誰にとっても生活や人生設計に密接に関係するものですが、旧来からの「堅苦しい」「難しそう」というイメージが先行して、ややもすると積極的に関わるのを敬遠してしまいがち。そんな不動産をまずは身近に感じて楽しんでもうおうと企画されたのが『おもろ不動産ナイト』でした。また、インターネットや各種テクノロジーの進化により社会情勢が目まぐるしく変化する昨今、不動産業界を取り巻く環境も大きく変わろうとしていて、不動産とユーザーのこれまでになかった出会いを創出するメディアやサービスが続々と誕生しています。それら ”ニュー不動産” と呼ばれる新しいビジネスモデルを一堂に集めて紹介したのが 『ニュー不動産展(展示会)/ニューニュー不動産ナイト(前夜祭トークイベント)』 でした。

本イベントはそれら基本のコンセプトはそのままに、トークを楽しみながら不動産が今、どんどんユーザーフレンドリーなものになっていること知り、不動産業界とユーザーが一緒になって ”今” を少しずつ変えていくことで望む未来を創っていく…。そんなキッカケづくりのイベントでした。

少子高齢化・東京一極集中・人口減少、家余り…と言われる時代。ここにコロナという想定外の因子まで加わって、先の見通せない状況が続いていますが、そんな今だからこそ不動産ビジネス大変革のチャンスが到来しているとも言えそうです。  既に活躍を始めている未来型の不動産屋の紹介に始まって、更にその先にはどのようなスタイルの不動産の可能性があるのか、タイトル通りみんなで ”妄想” を膨らませていきました。

 


 

スピーカーの皆さんが壇上に。
「妄想ニューニュー不動産ナイト」開演!
妄想ニューニュー不動産ナイト開演

 

司会進行はこちらのお二人( ↓ )

■ 森岡友樹さん

不動産関連の企画立案を多数手がける。地域暮らし~地域活性の広告・広報も積極的に関わっている。カルカルをはじめ全国各地で ”生ける伝説” とも称される人気スライドショーイベント『間取り図ナイト』を主宰。モットーは「人の為にお金を使う事が『かっこいい!』と言われる文化を作る。

 

森岡友樹さん
森岡さん

 

■ 横山シンスケ
(東京カルチャーカルチャー店長)

森岡さんと 2007年に『間取り図ナイト』をスタートさせ、2011年には『おもろ不動産ナイト』 を開催。両イベントともここしばらくは開催がなかったのですが、このコロナ禍で森岡さんに復活開催をオファー。快諾を得て2夜連続でカルカルに伝説のイベントが帰ってきました。

 

カルカル・横山店長
横山店長兼チーフP

 

他、スピーカーの皆さん(5名)は追って紹介していきます。

 


 

第一部より…

 

第一部では、従来の不動産屋の枠組みを超えて活躍する未来型の不動産屋さん2組が自らの活動をプレゼンテーション。さらに渋谷の大規模再開発の最前線に立つ大手デベロッパーの ”中の人” が、街づくりの狙いやコンセプトを紹介してくれました。では、早速…、、、

 

川端寛之さん
(株式会社 川端組。/代表取締役組長)

1番手は自他ともに認める ”京都一ファンキーな不動産屋さん” こと「川端組。」の代表・川端寛之さん。新型コロナウィルスの感染状況を鑑みてリモートでの参加となりました。

 

京都から川端さん登場!
川端さん

 

川端さんは大学卒業後、地元の不動産会社に入社し、2014年に独立。

川端さん
「それが 『川端組。』です。不動産屋なので、まず通常業務として不動産仲介などを行っています。その中心となっているのが、従来の不動産屋のイメージにとらわれない Webサイト・ KAWABATA channel です。社名同様、本人推しが過ぎるサイトとなっています!(笑)」

 

これが「KAWABATA channel」
(下の画像からサイトにアクセスできます)
川端チャンネル

 

まずは覗いてみてください。川端さんが独自の視点で物件の魅力をありのままに伝えてくれているサイトです。

川端さん
「物件情報のページを開くと、まず僕の文章を読まないと図面や写真などが見られない構成になっています。間取りやスペックは見ればだいたい分かるじゃないですか? 一にも二にも ”僕というフィルター” が売りなので、僕がその物件を見て感じたこと、心の景色を言葉にして届けています。例えば、物件紹介のタイトルに『ホワイトタイガーログハウス』ってあるんですけど、僕にはその物件の壁の模様がホワイトタイガーの毛並みに見えてカッコ良かったんですね。だからそこをユーザーさんに猛プッシュしています!」

他にも、部屋の説明を一切排してそこに生活する二人の暮らしだけを想像して書き綴ったものや、「途中で歌にしたくなった」と、後から曲をつけられるように文字数を揃えて、サビやリフレインまで設定して本当に歌詞にしてしまったものなど、閲覧者の心に深く刺さる物件紹介ポエムが並んでいます。

ちなみにそれら物件紹介のポエムだけを抜き出して一冊にまとめた書籍 「イマジン」Kawabata Channelの通販ページで販売中。私たちは普段、物件を探しをする時は、まず条件で絞込り込みを行ってから詳しい物件情報を見ていくと思うのですが、

川端さん
「でも、それだとどうしても妥協から入ってしまうんですよね。この本のポエムのように自分がしたい理想の暮らしをまずイメージしてもらって、それを僕に伝えてほしいんです。そうすれば、ひょっとしたら近い将来、ピッタリの物件をご紹介できるかもしれませんよ!」

なるほど、これはこの発想は素敵です。

さて、川端さんが未来型の不動産屋である所以は KAWABATA Channel だけではありません。賃貸や売買物件の仲介といった一般的な不動産屋の仕事をこなす傍ら、不動産活用リノベーション企画も積極的に行っている点です。もちろん川端さんならではユニーク且つファンキーなプロジェクトが展開されています。

川端さん
「長く不動産業界にいるとありとあらゆる物件を知ってしまって、だんだんお客さんに紹介したいと思う面白い物件がなくなってくるんですよね。ならば自分で作ってしまおう…と。 さっきも言いましたが、僕は皆さんに住む場所や働く場所を妥協してほしくないし、諦めてほしくないんです!」

そんな熱い想いでクリエイティブな人やマイノリティの人にも “選択肢を増やそう” と日夜奮闘している川端さんでした。実際のリノベーションの事例を色々と紹介してくれましたので、ここでは3つほど抜粋して載せておきます。

■ THE SITE
京都市左京区にある使われていなかった美術学校の校舎をオフィス・アトリエ・ショップの集合体にリノベーション。コンセプトは「完成させない」

川端さん
「完成させない余白にこそ入居者のクリエイティビティが発揮されると思っています。だから黒板もそのままの状態にしてあります。」

これにはリノベーション費用も安くなって家賃も安く貸せるというメリットも。

■ 共創自治区 SHIKIAMI CONCON
通常、建築資材として使われることのない輸送用コンテナ19基と木造長屋3棟を組み合わせたオフィス・アトリエ・ショップが入居する集合体。建物の構成要素の殆どが再生品であることがポイント。

■ 南吹田琥珀街
現在も継続中の街全体のリノベーション。元々ある街の風景や歴史や雰囲気を大切にしながら「過去のようでもあり未来のようでもある空間」を創り上げている。あえてゴールを設定せずに、そこに暮らす新旧の住民の想いを大切にしながらの生きた街づくりが進行中。

 

唯一無二と言える
リアル輸送コンテナ建築
(クリック or タップで拡大)
輸送コンテナを使った長屋物件

 

南吹田琥珀街。
人々の営みによって街が作られる。
(クリック or タップで拡大)

町全体のリノベーション

 

この他、建設現場の単管の足場を外観に取り込んだ物件や、家賃ではなく職能交換で入居できる物件など、不動産の固定観念にとらわれない発想を次々と繰り出しています。

そんな川端さんが掲げてくれた未来へのキーワードが次の3つ。

    • 不動産から動産屋に
    • 世界観
    • 「町」というフォーマット

川端さん
「僕は早く不動産やから動産屋になりたいと思っています。先ほど出てきた輸送コンテナのように ”元々動いていた建築に使えるもの” って実は沢山あって、それらを積極的に再利用できればサステナブルな循環が生まれ、また選択肢も増えていくと思うんです。」

そして、川端さんが大事にしているのは「その場所を訪れた人をいかに酔わせられるか」という世界観だそうで、その観点からも ”町” というフォーマットに無限の可能性を感じているとのこと。

川端さん
「町作りは施設やビルを開発するのとは全く次元が違う。うまく回り出して町の本気が出てきたらすごく面白くなる!」

 

(next: 幸せになりたいある不動産屋の話)