「あらゆるものをイベントに!」渋谷のイベントハウス型飲食店

【 イベントレポート 】

2夜連続!不動産ナイトと間取り図ナイト緊急復活開催! 『妄想ニューニュー不動産ナイト!』ライブレポート(20.07/11開催)

2020年10月18日

■ 住まいの再考

本記事では割愛してしまいましたが、第一部の中でモバイルハウス/トレーラーハウスの話題が登場していました。これに関連して、次のような事例も。

 

車中泊からさらに進んで
”車で暮らして車で働く” 人たちの出現。
住まいの再考

 

従来のトレーラーハウスやキャンピングカーはあくまで一時的な住まいとして家具が簡易的なものだったり、断熱性能に劣って真夏・真冬は暮らしにくい一面もありましたが、

中川さん
「今、住宅メーカーが本気でトレーラーハウスを作っていたりします。これらは高気密・高断熱で住宅用と同じキッチンが設置されていたり、住宅さながらの居住性を備えています。」

「クルマ離れ」が叫ばれて久しいですが、「こだわりの車中ライフ」なんて言われると憧れてしまいます。果たして、今後どこまで広がっていくでしょうか?

続いて、高円寺にある有名なお風呂屋さん(小杉湯)が始めた「暮らしのサブスク化」。銭湯のすぐ隣にあるキッチンや食堂、和室等のスペースが設けられた建物「小杉湯となり」を月額2万円で自由に使えるというもの。(銭湯の入浴料は別とのこと)

中川さん
「中央線沿線は昔からの学生街でアパートが沢山あります。あの辺りの1ルームを借りてもお風呂なんてたかが知れれているワケです。だったら最初から風呂なし物件を借りて銭湯と隣の施設を日常使いしたほうが豊かではないかと。」

なるほど。…で、「サブスク」と呼ぶポイントは…?

中川さん
「最近、 ”町宿” という言葉をよく聞きます。宿に泊まるのだけれど、ど、お風呂は地域の銭湯に行って、食事は地域の飲み屋さん…といった具合に町全体を宿に見立てるというものです。小杉湯さんがやろうとしているのは、町宿の同じ発想で町全体を自分の家にしてもらおうという考え方。その真ん中に小杉湯があるぞ…と。それをサブスク化と呼んだわけです。これは非常に面白い。」

第一部で ”部屋を借りるから町を借りる へ” というキーワードがありましたが、『家を拡張して、町で暮らす』、まさにこの概念と言えそうです。

 

「小杉湯」と「小杉湯となり」を
生活の中心に置いて ”地域に住む”。
暮らしのサブスク化とは

 

■ 場の使い方の再考

溝の口にある「ノクチラボ」は、ワンルームマンションの1階3室のうちの2部屋の壁を撤去して繋げた42平米のシェアマーケット。ここに22店舗が入居しているそうです。

中川さん
「使い方や仕組み自体も面白いのですが、最も注目してほしいのは不動産会社の職域を広げていることなんです。不動産会社は今まで不動産を仲介していたんですね。でもこの事例は人と場を仲介しているんです。こういったことがどんどんできるようになると不動産会社が出来ることが増えて、未来が面白くなると思います。」

 

ノクチラボの紹介中
不動産屋の職域を広げる

 

■ 不動産を再考する

2020年4月に下北沢駅と世田谷代田駅の間にオープンした商業施設といえば…、

 

BONUS TRACK
(ボーナストラック)
ボーナストラック

 

中川さん
「空間の使い方が独特で建築的にも面白いのですが、ポイントは商業施設にomusubi不動産という不動産会社を入れていること。不動産屋というと普通は右から左に情報を流すのが仕事ですが、omusubi不動産は自ら動く不動産屋さんなんです。町の中に空いている物件を自らデベロップして、自分たちで運営も出来るんです。」

BONUS TRACKの周辺エリアにはかなりの数の空き家があるそうで、不動産屋がそこに拠点を設けて一緒に地域を発展させいく。町が活性化すれば空き家問題を解消にも繋がっていく。

中川さん
「小田急さんとしては相当に考えて打った手だと思います。非常に面白いし、不動産業の未来はここにあるかなと思います!」

10数個の事例を駆け足で紹介してくれたのですが、中川さんだけで1本イベント喋って欲しいぐらいに興味深いものばかりでした。

 


 

妄想座談会

 

5人のプレゼンが終わったところで登壇者全員での不動産妄想座談会がスタート。

「自分ならこんなことをやりたい」、「こんなサービスが欲しい」、「ひょっとしたらこんなサービスが現れるのでは?」…等々、妄想上等! 思いついたことをどんどん発表していくコーナー。

 

妄想スタート!
妄想なのでひたすら自由に!
パネルトーク

 

面白いアイデアが次々と。
皆さん負けず嫌いなので
途中から大喜利の様相に(笑)

盛り上がる妄想パネルトーク

 

もの凄い勢いで沢山の発表が行われたので全ては紹介できませんが、いくつか抜粋して…。

■ ブランド住民貸します!(山本さん)
シェアハウスには時としてコミュニティを回す天才が現れる。カリスマ住民が一人いるだけでシェアハウスの明るく楽しくなる。そんなブランド住民を他のシェアハウスに派遣するサービスがあったら面白い。

■ バーチャルでも田園都市を作る(佐藤さん)
コロナ禍でバーチャルをどう育てるかが問われていので推進していきたい。

■インキュベーションハウス(曽我さん)
商人しか入居できない集合住宅。住宅と店舗が一緒になっているようなイメージ。近年スタートアップを育てるスペースが沢山作られていますが、それを家に引き込んで広げたら面白いのでは?

■空き家ナイトをやりたい(中川さん)
空き家対策は地域行政の一環として行われることが多い。しかし、空き家を使いたい人は都市部に住んでいる人たちなので使いたい人に情報が届いていない。武道館みたいな大きな場所で47都道府県が空き家をPRできる場があったらすごく良いと思う。

■住んで管理(森岡さん)
不動産屋や大家の依頼を受けて空き物件に出向き、そこで2~3日間そこに生活しながら点検・清掃などの管理業務を行う。スーツケース1個で移動しながら色々な家を回る超ノマドスタイルの仕事。

 

あの人に住んでもらえるなら
家賃は半額以下でいい!
「住んでもらいたい人不動産(by森岡さん)」
どんどん湧き出るアイデア

 

ほんの数分間 ”妄想” しただけで「それ、あったらいいな!」「意外とアリなんじゃない!?」というアイデアが続々と。ユーザーがどんどん妄想して不動産業界がそれに応えていく循環が生まれたら未来が面白くなりそうです。

 


 

まとめ

 

カルカルでは 2011年以来9年ぶりの不動産業界のトレンドにフォーカスしたイベントでした。冒頭で「不動産は堅いくて難しものという思い込みから積極的に関わるのを敬遠してしまっている人も多い」と書きましたが、実はまさに自分がそうだったりするのですが(汗)、今回イベントに参加して、不動産業界が近年ユーザーに寄り添って色々なサービスを形にしてくれていて、選択肢がどんどん増えていることなどを知ることができました。なにより楽しいトーク・企画で不動産に興味を持つキッカケを与えてくれる『不動産ナイト』シリーズ。今回はコロナ自粛明けの緊急復活開催となりましたが、これを機にカルカルでの開催を続くことを期待します。

 

(文&写真:GAMA)