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【 イベントレポート 】

【次回 10/17(日)よる】水族館プロデューサー中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト 2021 夏 vol.39 〜水族館の明日はどっちだ!〜』ライブレポート(21.06/17開催)

2021年10月09日

もう少しだけ新江ノ島水族館の紹介を続けます。

”えのすい” は日本の クラゲ展示 のパイオニアであり、60年以上に亘る飼育研究実績を誇ります。寿命の短いクラゲを常時展示するには頻繁に採集して補充するか、水族館で継続的な繁殖を行う必要がありますが、”えのすい” では数多くの種類のクラゲの繁殖に成功しています。

 

クラゲファンタジーホール
クラゲファンタジーホール

 

パシフィックシーネットル
パシフィックシーネットル

 

”えのすい” の大きな特徴の一つに充実した 深海コーナー が挙げられます。水族館の目の前に広がる相模湾が深海底を持つ内湾として世界的にも有名なことから、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と協力して深海生物の長期飼育法の研究が行われています。深海の環境(例えば、化学合成生態系)を再現した水槽など、最新技術の粋を尽くした展示が行われていて、潜水調査船や無人探査機を使用しないと採集できない深海生物の生きた姿を見ることができます。

中村さん
「ただ、この前 ”えのすい” に観に行ったら深海コーナーは全然人気がなくてガラーンとしていたなぁ…。凄いコトをやっとるはずなのにお客さんに伝わっていない。後で崎山館長になんとかするように言っておかないと…!」

後半戦に向けて先制ジャブを放つ中村さんでした(笑)

 

これが化学合成生態系水槽
深海コーナー

 

ゴエモンコシオリエビ
熱水噴出域の生物

 

ゴエモンコシオリエビは熱水噴出域に生息し、海底から噴き出す温泉成分のメタンや硫化水素をビッシリと生えた胸毛に貯えたバクテリア(化学合成細菌)に与え育て、それを食べて生活しています。

 

もちろんイルカショーも!
えのすいのイルカショー

 

客席にいたという男の子。
イルカトレーナーのコスプレ!?
トレーナーのコスプレ??

 

「ドルフェリア」と呼ばれる
ミュージカル仕立てのショーも。
(本記事執筆時点では休止中)

物語仕立てのイルカショーも

 

「ドルフェリア」は歌や踊りが好きでイルカと交信する能力を持つ架空の種族・アクアンが、約束の日に約束の入り江でイルカと遊ぶストーリーもの。水族館ファンの間でも人気が高いようですが、中村さんはあまり好きではないご様子。

中村さん
「アクアンが出ているショーは客席からは見えない裏側からイルカにサインを出しているんやけど、イルカが『トレーナーが目の前にいないし、このぐらいでいいか』 みたいにちょっとずつ手を抜いたりするのよ。イルカが賢くて高い運動能力を持っていることを見せるのが ”イルカショー” なのに、手抜きされたらアカンやろ。これも後半始まったら崎山館長に言わな…!(略)」

中村さんの先制ジャブが続きます(笑)。

この他にも「川魚のジャンプ水槽」「生きたシラスの展示」など興味深い展示の写真を中村さんが見せてくれましたが、それらは後半のレポートで詳しく…。

 


 

【後半の部より】

 

10分ほどの休憩を挟んでこれより後半戦! ゲストは2021年4月に新江ノ島水族館の館長になった 崎山直夫さん です!

 

崎山 ”新” 館長。
生え抜きの飼育員として
”えのすい” の展示を支えてきた。

崎山直夫館長

 

崎山さんは鹿児島大学の出身。鹿児島大学(水産学)といえば、祖一誠さん(名古屋港水族館・元館長)、西源二郎さん(東海大学海洋科学博物館・元館長)など錚々たる顔ぶれが名を連ねます。

中村さん
「その次に有名なのが君になったのかな!? 名門 ”えのすい” の館長やもんな!」

崎山館長
「いえいえ、私なんてまだまだです(苦笑)」

テリーP
「ご謙遜を。館長就任おめでとうございます!」

客席:(拍手)

 

崎山さんが大学時代の写真を
いくつか
紹介してくれました。
修論のテーマは「リュウキュウアユ」。
奄美大島に長期滞在し
研究に勤しんだ。
崎山館長が学生時代に研究に勤しんだ奄美大島

 

こちらがそのリュウキュウアユ。
本土に生息する原名亜種のアユに比べて
やや小柄で
ずんぐりとした体形が特徴。
崎山館長が研究していたリュウキュウアユ

崎山館長
「中村元さんには(旧・江の島水族館から)新江ノ島水族館にリニューアルする時にプロデューサーとして入って頂いたのですが、その頃は私とは殆ど接点はなかったんですね。私は現場で先ほど紹介のあった ”海藻の水槽” などの展示を一生懸命作っていて、私の上司が中村さんと喧々諤々やっていた感じでしたね。オープン後も中村さんにはアドバイザーとして関わって頂いていたのですが、その頃からですね、私が中村さんがお話しさせていただくようになったのは。」

当時の崎山さんは飼育係として「飼育の難しい生き物をちゃんと飼える技術を身に着けること」を目標にしていたそうですが、

崎山館長
「中村さんとお話しさせていただく中で考え方も変わっていきました。飼育係は飼えて当たり前、その上で展示をいかに見せるかがすごく大事で、水族館には生き物好きなお客さんばかりが来るワケではないので、誰にでも分かりやすく、できる限り簡潔に伝えなければいけないということを教わりましたね。」

中村さん
「それ、昨日専門学校の授業で教えてきたことや! 覚えていてくれてスゲー嬉しいなぁ!」

 

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