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【 イベントレポート 】

「岩田光央・鈴村健一スウィートイグニッション」×ソーメン二郎 コラボイベント『そうめん大爆発』ライブレポート(21.10/23開催)

2022年01月19日

第1部『そうめん概論』

 

まずはソーメン二郎さんの講義から。
知っているようで知らない ”そうめんの基礎知識” を学んでいきます。

鈴村
「僕は個人的にそうめんのことを色々と調べてはいるんです。でも、きっと知らないことがいっぱいあるんだろうなぁ…。」

岩田
「僕はそうめんを食べるのは凄く好きですけど知識的には ”ほぼ無”です。だから凄く楽しみ!」

 

皆さんはそうめんのことを
どのぐらい知っていますか?
一緒に学んでいきましょう。

そうめん概論スタート

 

■ そうめんの歴史 ~ 夏の風物詩という呪縛

冒頭で触れたようにそうめんには 1300年もの歴史 があるのですが、その原型は遣唐使が船で運んできた 索餅(さくべい) と呼ばれる小麦粉と米粉を練って縄のように細長くねじって揚げたお菓子であると言われてます。

ソーメン二郎
「唐代の中国において帝の息子が幼くして亡くなったんですね。その直後からおそらく天然痘ではないかと言われていますが疫病が蔓延して国が荒れました。そんな時、その子が大好きだった索餅をお供えしたところ、ピタリと疫病が治まったという言い伝えがあります。」

地域やご家庭にもよると思いますが、日本には ”七夕にそうめんを食べる文化※3 があることをご存じでしょうか?

※3 全国乾麺協同組合連合会が7月7日を『七夕・そうめんの日』と定めています

ソーメン二郎
「帝の息子が亡くなった日というのが実は7月7日だったんですね。日本に索餅が伝わった時に、これらの言い伝えも一緒に入ってきました。」

それが後に ”七夕にそうめんを食べて無病息災を願う” 風習へと繋がったのだそうです。

鈴村
「なるほど! 七夕にそうめんを食べるという風習は知っていたんですが、その理由までは知らなかったです。ちゃんとルーツがあったんですね!  遣唐使が持ち帰った言い伝えが 1200年の時を経て今も風習として残っているって凄いことだよね!?」

岩田
「日本スゲェ! でも裏を返せばピンポイントで七夕を指しているがゆえに ”季節感満載” になっちゃっているんですよね?」

ソーメン二郎
「そうなんです。言うなれば ”呪縛” です。」

 

そうめんは夏に食べるものという
強力な固定観念が生まれてしまった。

(右下の写真が索餅を再現したもの)
そうめんの呪縛

 

ちなみにイグニの2人は四季を問わず1年中そうめんを食べているそうです。鈴村さんは常時4種類以上の手延べそうめんを自宅にストックし、冬でも冷たいそうめんを楽しんでいるとのこと。また、岩田さんは春・夏は冷たいそうめんを、秋・冬はにゅうめん(温麺:温かく煮たそうめん)を好んで食べているそうです。しかし、世間的には…、

鈴村
「どうしても ”夏限定” のイメージだよねぇ…。

ソーメン二郎
「実際、8月が終わったらもう僕のところにそうめん関係の仕事の依頼なんて来ないないですから…。」

そうめん業界を盛り上げていくには、1年を通してそうめんを食べてもらうことも非常に重要です。ソーメン二郎さんは季節を問わずに、おいしいそうめんを食べるためのレシピ開発とその普及にも力を入れています。(この後、ソーメン二郎さんがイチオシのレシピを紹介してくれました。ぜひ参考にしてください)

 

ソーメン二郎さんが監修した
そうめんのレシピ本がコチラ。

季節を問わないアレンジも多数掲載。
(左が2021年発5月上梓の最新刊 ※4)
ソーメン二郎さんのレシピ本

 

/*———————————————
※4
『ラク旨! 無限そうめんレシピ』
ソーメン二郎 著/扶桑社MOOK
———————————————*/

岩田
「その意味でも秋冬シーズンに行う今日のこのイベントは凄く大事な局面だよね! 『大爆発』はもちろん、日本中で1年中そうめんを食べるような『大革命』も起こしていきましょうよ!」

 

■ そうめん発祥の地伝説~ その秘密は日本最古の神社にあり!?

ソーメン二郎さんが生まれ育った奈良県桜井市は「そうめん発祥の地」と言われています。

岩田
「桜井市と言えば大神(おおみわ)神社でしょ? 三輪山が御神体の!」

ソーメン二郎
「よくご存じで!」

鈴村
「岩田さんは三輪そうめんが大好きで、頻繁に三輪そうめんの話をするもんね!」

実際、岩田さんは桜井市まで度々足を運ぶほど熱烈な三輪そうめんファンだそうです。

ソーメン二郎
「さて、当時… 1200余年前の日本です。実は ”疫病” が蔓延していました。これもおそらく天然痘で、遣唐使が持ち込んでしまったのではないかと言われています。」

鈴村
「うわっ、日本でも疫病が…!?」

大神神社は日本最古の神社と言われていますが、

ソーメン二郎
「そこの神様からお告げがあったんですね。」

三輪地方は豊富で清浄な水と肥沃な土壌、適度な気温…等々、そうめんの原料である小麦の栽培に適した条件が揃った土地柄。また、そうめんは冬の寒い時期に作られますが 「冬に適度に寒く、方々から乾燥した風が吹き込む」 という盆地特有の気候が、そうめん(その原型の索餅)作りに非常に適していました。

神様のお告げは「索餅を保存食として作りなさい」というもの。それによって人々は飢饉から救われたと伝承されています。こうして奈良時代から平安時代にかけて三輪山の麓で盛んに作られた索餅は、鎌倉時代に入ると石臼や製粉技術の発達と共に 索餅 から 索麺(さくめん) に 索麺 から 素麺(そうめん) へと、その形を変えていったのだそうです。

鈴村
「このコロナ禍では『なるべく外出は控えて家に貯えたものを食べましょう』みたいなことが盛んに言われていますけど、要するにその元祖・保存食がそうめんだったという話ですよね!?」

ソーメン二郎
「まさにその通り! 」

岩田
「ならば、そうめんはこの時代にもっと脚光を浴びて然るべき食材ですね!」

そうめんを食べて病魔退散! 皆さんも是非!

 

■ かつて一度だけ起こった ”そうめんブーム”

そうめんは万葉の時代から主に宮廷内で食される高級料理として扱われてきました。

ソーメン二郎
「現在でも手延べそうめんは皇室献上品として納められていますが、とにかく昔はセレブ料理だったんです。」

それが鎌倉時代、室町時代と受け継がれ、江戸時代に入って醤油の文化が生まれると現在の “つけ麺” のスタイルが定着し、ようやく庶民の口にも入るようになりました。そうめんの広まりを後押ししたのが、江戸時代に大流行した ”お伊勢参り”

ソーメン二郎
「江戸時代、奈良県桜井市の辺りは宿場町として栄えました。桜井から伸びている伊勢街道を3~4日歩くと伊勢神宮に着きます。さて、桜井に宿泊したお伊勢参りの旅人たちの間で ”あること” が話題になったんです。『あの美味しいそうめんを食べたか!?』と。」

往来した旅人を魅了したそうめんは、播州(兵庫)、小豆島 、 島原 とまずは西日本へ伝わり、やがて日本の伝統食として全国各地へと広がっていきました。江戸時代の書物 「日本山海名物図会(言うなれば江戸時代版 “美食カタログ”)」 に 『大和素麺は日本一』 と記されるほどの人気だったそうです。

鈴村
「なるほど。三輪そうめんから始まって全国に伝わっていったんですね。特に有名な産地になっている所はそうめん作りに適した環境の土地だったということですね?」

ソーメン二郎
「そういうことです! 代々お水のキレイな地域でそうめん作りが盛んですね。」

ところで、伊勢といえば江戸時代から親しまれている 伊勢うどん が有名です。その特徴は「柔らかくてコシのない麺」であること。何日も歩いて伊勢に辿り着いた旅人に「消化の良いものを食べて疲れを癒やしてもらいたい」という心遣いによるものと言われています。

岩田
「伊勢うどんは30分とか1時間とかかけて茹でているんだけど、あのコシないブヨブヨな麺が良い意味でコシの強いそうめんの引き立て役になったのかもしれないということだよね!?  いやぁ、面白いなぁ! 」

 

■ そうめんで ”小麦ケーション”

そうめんにはコミュニケーション・ツールとして広く愛されてきた歴史もあります。元々が宮廷に献上されるほどの高級品であったことから、お供え物や贈り物として重宝されました。お中元にそうめんを贈るのは「普段なかなか会えない人とのお付き合いが(そうめんのように)細く長く続くように」と願う意味があるのだそうです。また蕎麦、うどん、ラーメンといった他の麺類が基本的に “個食” なのに対して、そうめんは家族みんなで食べるもの。家族や親戚みんなで集まって ”流しそうめん” を行うなどはその典型でしょう。

ソーメン二郎
「そうめんは人と人の間にある食べ物、人と人を繋ぐ食べ物なんです。そうめんの主原料は小麦ですから、僕はこれを小麦ケーションと呼んでいます。」

岩田&鈴村
「小麦ケーション!!」

 

Let’s 小麦ケーション!
コムギケーション

 

そうめんは独特の歴史と文化を持った唯一無二の麺料理でした。

ソーメン二郎
「僕はもちろんそうめんが一番好きですけど、蕎麦もうどんも好きなので『麺類みな兄弟』ということで他の麺類ともケンカせず仲良くしていきたいと思ってます。ただ、『そうめんは他の麺よりずっと歴史のある先輩なんだよ、そこ分かっているよね?』という顔はしていいのかな…と。」

岩田&鈴村
「していいと思います!!  ぜひ、してください!!(笑)」

 

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