味のイリュージョン「プリンにしょう油でウニの味ってほんと??」レポート(by クロスケ。)
2009年03月17日
カルカルでは、大人気のフード系エンターテイメント!中でも今回は異食?の「プリンにしょう油でウニの味ってほんと??」が、開催されました。イラストレーター&ライターの田中ひろみさん著書「プリンにしょう油でウニってほんと?」の出版を記念して行われた「味のイリュージョン」いつもとはちょっと違った雰囲気のイベントとなりました。
この日限定メニュー「アイスにしょう油で何の味?」興味をそそる特別メニュー!!
今回のイベントは都市伝説のように巷に流れる「不思議な食べ合わせ」のウワサを50種類以上実際に試した、味覚チャレンジャーの「田中ひろみさん」お勧めメニューを実食してみるイベントです。イベント開始前のステージ上には早くも不安と期待が高まるフードアイテムが並びます。
トークイベントとは思えないステージ上
フードイベントでは重要なカギを握る「試食パネラー」に、庶民文化研究の第一人者「町田忍さん」(最近は、銭湯研究でテレビにご出演されています!)にご参加をいただき、今回の異色の組み合わせを体験して、5つの評価ポイントを元に判断していただくことになりましたが・・・この先は町田さんのリアクションが大きなカギを握ることになりました。
左からテリー植田さん、町田忍さん、田中ひろみさん、まんじまるさん
さて、イベントの主題である「プリンにしょう油をかけるとウニの味がする」早速ステージ上ではプリンが皿にもられ、しょう油をかけての実食となりましたが、それを横目に「俺が食べるの?」と、不安そうな町田さん
俺が食べるの?と、不安げな町田さん
ステージ上で一口、口にして・・・考え込んだ町田さんのリアクションを会場が見守る
しばしの沈黙、今まさに町田さんの口の中は?
そして、沈黙を破った町田さんの一言は・・・
(町田) 「ウニだよ!ウニ!7割ウニだ!」
(テリー)「ホントですか?プリンにしょう油ですよ!」
(町田) 「食べてごらん、カルメルをよけて食べるとウニだよ」
(テリー)「あ!ホントだ・・・これ、ウニだ」
このコメントに会場にも「味のイリュージョン」の魔法が広がり、「信じられない?」といった空気が「試してみたい」という空気に変わり、ステージでも、何やら用意が始まりました。その光景は厨房の実況中継か?理科の授業のような光景。今まで見たことが無いカルカルのトーク・ステージ。
ステージ上では、多くのプリンにしょう油が!
そして、会場で見守る観客の元には、おいしそうなプリンに、たっぷりしょう油がかかった「特製・プリンしょう油わさび添え」が振舞われた
見た目は美しいのだが、周りの茶色はカルメルではなく「しょう油」
そして会場にあつまった観客は、その振舞われたプリンを恐る恐る口にするも、その味は「ウニ」!100%ウニではないが、確かに7割位ウニの味がする。コレには客席から新たな発見と体験に驚きの声と悲鳴にも似た歓喜の声が上がる。
客席にも、たくさんのチャレンジャーが集う
勢いが付いたステージ上では、次もとんでもないメニューが発表。「ミカン+ノリ+わさびしょう油」これで「イクラ」の味になるというのだ。それもミカンの粒々が、イクラの触感も再現して「イクラ」そっくりになるという。
いくらウワサとは言え最初にこの組み合わせを考えた人に、いったい何があったのだろう?そんな不安さえも抱かせる「異色の組み合わせ」
ステージ上では、発表された「食べ合わせ」を唖然と見上げる「町田さん」と「テリーさん」
想像を絶する食べ合わせを実食し、新たな味覚発見に嬉しそうな「町田さん」
(町田)「あ!これはイクラだ!イクラだよ!驚いたな~」
(田中)「触感もイクラですよね」
(町田)「うん、プチプチ感もあるよ!缶詰のミカンの方が皮が無いからいいのかな?」
(田中)「缶詰も試してみたのですが、甘すぎるんですよ」
(町田)「あ!ヤッパリ試してみたんだ」
そして、次から次に発表される「味のイリュージョン」ステージで実食されたのち、会場にも振舞われる。
「そのまま食べるしかない」と、思っていたメニューの掛け合わせ
組み合わされた皿が、会場にも振舞われる。
実食した会場のお客さんにも、インタビュー
(テリー)「キュウリにハチミツ」のお味はいかがですか?
(会場)「あ!これメロンぽいかも?」
(テリー)「メロンの味がしますか?」
(会場)「ハイ!皮の近くのチョット硬いところです」
会場に集まった観客も信じられないけど、口の中に広がった味は創造とは違うもので、味のイリュージョンの魔法にかかりっぱなし。あっという間の前半終了ですが、ここで「田中ひろみさん」の友人で、演歌歌手の「千葉山貴公さん」が、出版のお祝いに駆けつけてくれて、演歌の熱唱をプレゼントしていただけました。
まだ食べ合わせの魔法が解けない会場に流れる生演歌。会場は摩訶不思議で楽しい雰囲気に包まれました。
演歌を熱唱しながら、各席をまわる演歌歌手の「千葉山貴公さん」
(田中ひろみさんのおともだちで、出版お祝いにかけつけてくれました。)
後半は、町田忍さんのコレクションの紹介から始まりました。町田忍さんは庶民文化研究の第一人者で、銭湯・納豆ラベル・マッチラベル・征露丸等々日本に存在するあらゆるラベル・包装紙・化粧箱等を収集する博物学者。
普段の生活の中で身近なだけに、非常に興味有るコレクションです。始めに正露丸のパッケージのコレクションを紹介していただけました。
数多くの正露丸パッケージを見ながらコレクションの解説をする町田さん
(町田)これ、全部メーカーが違うんだよ
(テリー)え!正露丸って色々な会社があるんですか?
(町田)うん、ラッパのマークが有名だけど、アレはこの内の1社なんだ
(どよめく会場)ヘェ~~~!知らなかった!
納豆のラベルコレクションは、身近な食材だけに驚きと笑いの連続!
新たな味を求めて、試行錯誤していた時代の納豆ラベル
迷走しているのかと?思えるような納豆ラベル
コレクションを面白おかしく解説してくださる町田さん
数々のコレクションをご披露いただき、詳しく解説をしていただけた町田さんのお人柄とこだわりがうかがえる時間でした。
そして、最後はこのイベントを締めくくるにピッタリな「全国変り種お菓子」の試食会。
納豆味のキャラメルは「奇抜なアイディア」の代表格
口にした後、しばしの沈黙が意味する物とは何か?
「食べ合わせ」や「奇抜な菓子」など、高価な食品の味を安値な食材で再現することは、人類の食に対する憧れと開拓心が作りえた魅惑の食べ合わせであり、それを体験できる貴重なイベントとなりました。
最後に「変り種菓子」を口にした会場も「ウ~ン、ムムム・・・」と、複雑だけど、とっても満足した笑顔が広がり「味のイリュージョン」の魔法にかかりっぱなしのステキなイベントでした。
(クロスケ。/ライター)