スーパークリエイターズが大集合!クリエイターズナイトvol.1ライブレポート(by まんじまる)
2009年03月21日
次世代を担うスーパークリエイターズ、お台場に集結!
ネットで話題騒然の面白動画や最近人気急上昇中のそっくりスイーツなど、日頃からいったいどんな人達が作っているんだろうとずっと思っておりましたが、なんと今回の「クリエイターズナイトvol.1」ではそんなスゴイ作品を作り出すスーパークリエイターが一堂に集結いたしました。今回は総勢7名のクリエイターが登場。映像、造形、CGなどの素晴らしい作品の数々をプレゼンしていただきました。
映像作家一瀬皓コさん。「私は一瀬です」「私はアニメを作ります
一瀬さんの作品「ハピー」上映中。会場一同が見入る中、一瀬さんひたすらお絵描き。
トップバッターはアニメーション作品を製作している一瀬皓コさん。日本初のアニメーション学科を開設した東京工芸大学の大学院生で、海外の芸術祭にも出品している実力の持ち主。ホワイトボードを使って、絵を交えながら作品を解説してくれました。ちなみに本番前も会場を飛びまわって、あちこちでずっと絵をカキカキしておりましたよ。オーラ出しまくりです。
今年の予定はポルトガルの芸術祭への出品、そして仮装大賞にも出たいと思っているとか。
映像作家谷口崇さん。「スタジオジブリに影響をうけてアニメーションを作り始めました」
え!?ジ、ジブリ??谷口キャラクターズ大集合!
谷口さんは「もののけ姫」みたいな作品を作りたいと単身福岡より上京し、現在東京の自宅兼製作所にこもってひたすらアニメーション製作をしているそうです。谷口さんの作品は独特の鉛筆による手描きアニメーションで、現在ネットを中心に大ブレイク中。一度見たら忘れられない濃ゆ~いキャラの面々。ある意味ジブリよりもヒューマニズムにあふれています。
谷口さんは只今次のアニメ製作中で、3DCG使える方を募集中とのことです。「いや3DCG使えなくても、友達になってくれる人でもいいです・・・」
人形アニメーション作家澤田裕太郎さん。秋葉原にあるデジタルハリウッド大学一期生です。
澤田さん製作の本格的SFアニメ「奴との遭遇」。
「恐怖の大王」VS「救世主ロボ」との壮絶なるバトルシーン満載のSFアニメ。光線がバババッと飛び散って大迫力!(ただしどっちも寝坊&遅刻して、地球滅亡後の世界にやってきたというマヌケ設定ですが・・・)
澤田さんの作品は「パペットアニメ」というジャンルで、人形を少しずつ動かしながら撮影したもので、約5分間のこの作品は2000枚の写真を使用とのことでした。ちなみに恐怖の大王の材料はペットボトルに毛糸をくっつけたものだそうですが、全くそう見えないリアル感。スゴイです。
スイーツデコリーナ鈴山キナコさん。「お菓子は永遠の乙女のアイテムです」
え~~!?これが全部粘土~~~!!
本物そっくりのスイーツを粘土で製作している鈴山さん。そのかわいい作品は現在女子中高生との間で人気急上昇中で、カリスマ的な存在となっています。デコ歴も34年という超ベテランで、子供の頃からラジカセや冷蔵庫などをスパンコールでデコっていたとか。もちろん現在は携帯電話やティッシュカバーをスイーツデコしちゃってます。
ランクドシャクッキー、和菓子、ショートケーキ、せんべい・・・。これ全部、鈴山さんが粘土で作ったお菓子。もう本物にしか見えな~~い!最初は市販品のモデリングペーストを使っていたのですが、だんだん作りこんでいくと納得がいかず自分オリジナルの調合を加えたモデリングペースト(キナホイップと命名)を使っているとのこと。さすがスゴイこだわりです。今回は会場にて実演も見せてくれましたよ。
クレイアニメ作家藤勝友侑也さん。藤勝さんもデジタルハリウッド大学一期生です。
藤勝さん製作クレイアニメーション。このキャラクター達も全て粘土!
クレイアニメとは粘土を使用したアニメーション作品のことで、こちらも固まってしまわないような特殊な粘土を使うそうです。(楽屋では藤勝さんと鈴山さんの熱い粘土トークも繰り広げられていましたよ)
藤勝さんの作品「TADPOLE’S」(オタマジャクシ親子)「キングおさる」。クレイキャラがまるで生きているかのようにイキイキと動きまわります。そしてその素晴らしい撮影技術に加え、キャラクターたちの愛らしい造形にもう夢中!セットももちろん全部藤勝さんの手作り。5分間の映像撮影のための準備期間は2年かかったそうです。
大熱唱するリアルボーカロイドに場内大ヒート!
本気で「バカ映像」を撮り続け、「人喰い映像作家」を自称する酒徳ごうわくさん。
その代表作の究極のポータブルゲーム機「リアルニンテンマシーン」。愛犬に使えば「リアルドッグス」、ゴーカートに乗りながら使えば「リアルカート」と、これさえあれば町中家中どこでもゲームが楽しめちゃうスグレモノ。今回はその最新作を初披露してくださり、なんと酒徳さん自身がリアルボーカロイドとして登場して大熱唱!バ、バカすぎる~~~~っ!!(大賛辞)
「秋葉原に通う女子大生」稲益彩香さん。アシスタントにも大抜擢!
「尊敬する先輩(澤田さん&藤勝さん)、素敵なアーティストの皆さんと共演できて嬉しかったです」
今回司会のテリー植田さんのアシスタントをつとめてくれた稲益彩香さんも、実はデジタルハリウッド大学に通う現役女子大生CGクリエイター。優しい色彩の幻想的な写真の数々に心癒されました。
ちなみに稲益さんは子供の頃からデジカメが身近にあった世代で、カメラというとデジカメしかよく知らないそうです。ああ、ジェネレーションギャップ・・・。
初司会どうもお疲れ様でした!(ちなみに手に持っているのは一瀬さん&谷口さんのプレミア物のコラボイラスト!)
会場ではクリエイターの皆さんとの交流会も行われました。
今回のイベントは出演者のみならず、客席にもクリエイター系のお仕事をされている方々がたくさんご来場してくださっており、あちこちで交流が行われておりました。これをきっかけにさらにクリエイターの輪が広がるといいですね。
動くスイーツぜひ見てみたい!二大粘土クリエイターによるコラボ決定か!?
というわけで、次世代を担うスーパークリエイターズによる夢の競演イベントとなった「クリエイターズナイトvol.1」。
今回参加された方も、次回参加してみたいと思っている方も、「クリエイターズナイト」でその熱いクリエイタースピリッツをじゃんじゃん世界に向けて発信していきましょう!カルカルは、次世代のクリエイターの皆さんの表現活動のステージを用意して待ってくれてますよ!
「クリエイターズナイトvol.2」は、夏に予定しています!!
(まんじまる/ライター)