せき止められたダム愛久々の大放流!「ダムナイト!!~ゴールデンウィークにお台場でダム」ライブレポート(2009.5.5開催)。
2009年05月26日
2009年5月5日。
2009年のゴールデン“カルカル”ウィークもいよいよ最終日。
今日のイベントテーマは「ダム」です。
人工的な埋立地であるお台場で、ダムの人工美を愛でるイベント。
最高のマッチングであるイベントについて、以下に詳細を!
本日の看板。
開場して席に着くと、お店のチラシと共に一枚の紙が挟まっていました。
ダムドリル!
第一問 ダムの形式記号について
第二問 ダムの各部の名称について
第三問 ダムの目的の形式記号について
第四問 秩父地域のダムとダム湖の組み合わせ
イベント中に答え合わせを行うとのことで、
開演までの間はこれを解いて待つことに。
うーん、全問正解出来る人、いるのかな?
—
開演までの間は、物販コーナーにも人だかりが出来ていました。
滅多に手に入れることが出来ない
財団法人日本ダム協会の「月刊ダム日本」に至っては、
あっという間に完売していました。
来てるぞ、ダムブーム。
本日のチケットもソールドアウトだったみたいですし……
物販コーナー
物販に群がるダム愛好家の皆様
本日限定のカクテル「浦山ソーダ」を飲みながら待っていると、
演者の方々が登場しイベントがスタートしました。
本日限定「浦山ソーダ」
本日の「ダム大好き!」な演者さんは、
・萩原雅紀(ダムサイト、デイリーポータルZ)
・takane(ダム日和)
・琉(DamJapan)
・高田悦久(ダム作り33年の現場のプロ)
の4人でした。
川治ダム(@栃木)とか、宮ヶ瀬ダム(@神奈川)とかに
携わってきたプロの話が聴けるなんて。
今日はもう、「こどもの日」じゃなくて「ダムの日」で良いよ、ホント。
というくらい最高なイベントになる感じがプンプンしてきました。
本日の演者の皆様
まずは、ダムナイトの開催自体が久々ということもあり、
萩原さんによる「ダムの基礎知識」講座が開講されました。
折角なので、講義内容を書き留めたものをざっくり記載すると、
・ダムの高さは15m以上
・ダムは大きく分けると「1.コンクリートダム」と「2.フィルダム」の2種類。
更に細分すると
1-1.重力式コンクリートダム
1-2.中空重力式コンクリートダム
1-3.アーチ式コンクリートダム
1-4.重力式アーチダム
1-5.バットレス式ダム
2-1.中央土質遮水壁型ロックフィルダム(センターコア型ロックフィルダム)
2-2.表面遮水壁型ロックフィルダム(アスファルトフェイシング)
2-3.表面遮水壁型ロックフィルダム(コンクリートフェイシング)
2-4.アースフィルダム
と分類される。
・放流設備の種類には
1.自然越流式
2.ローラーゲート
3.ラジアルゲート
がある。
といった感じでした。
箇条書きにすると、ダムに一切興味が無い人を置いて
突っ走っている雰囲気を感じてしまいますが、
初心者にも分かりやすく解説されていたので、
十分楽しく聴くことが出来たと思いますよ。
みんな大好き「ラジアルゲート」。
さて、基礎知識講座が終わったところで、
次はダムを実際に見に行くときのお話が。
ダムを巡る際の事前準備⇒出発⇒鑑賞の流れについて、
萩原さんから紹介があったのですが。
ダムの下流となる川沿いには、
こういう絵が描かれた看板が立っているそうで、
サイレンズ
この看板を見つけたら、ダムを見つけたようなものとのことでした。
この看板、ほのぼのとした雰囲気が感じられますが、
良く読んでみると本気で気をつけないといけない
注意書きが書いてあるんですよね。
くれぐれも、河川の増水時には気をつけましょうねー。
「基礎知識」「見学のお作法」といった講義チックな話の後は、
萩原さん、琉さん、takaneさんによる
「日帰りダムめぐりツアー」のプラン提案です。
明日までGWでお休みという人も多いでしょうから、ということで、
・萩原さんオススメの「奥利根ダムツアー」(藤原ダム、須田貝ダムetc)
・琉さんオススメの「信州ダムツアー」(稲核ダム、奈川度ダムetc)
・takaneさんオススメの「群馬ダムツアー」(中之条ダム、四万川ダムetc)
の3つのプランが披露されました。
どのツアーも魅力的なんですけども、
琉さんのプランが明らかに1日じゃ無理なコースでした。
本人も
「東京からの日帰りだと若さと体力と気力が必要かもしれません。」
と仰ってたくらいですし。
そんな琉さんは20歳。
渋谷にいそうなルックスなのにダムが大好きという、最高の人です。
「奥利根ダムツアー」の一部
「信州ダムツアー」の一部
「群馬ダムツアー」の一部
スペシャルゲストとしてお越しいただいた高田さんからは、
高田さんが携わった「宮ヶ瀬ダム」の貴重な資料写真を
見せていただきながら色々とお話を伺うこととなりました。
宮ヶ瀬ダムの湛水実験の模様を収めた激レアな写真には、
演者さん、会場のお客さん全てがため息をついていました。
確かに、こんな写真は滅多に見れないものですからねー。
資料写真をまとめた冊子のページをめくるたびに
ダムが完成に近づいていくことと、
「ここに私がいます」というネタをちょいちょい挟む
高田さんが素敵でした。
宮ヶ瀬ダムの湛水実験の模様
このどこかに高田さんが。
最後に、萩原さん、琉さん、takaneさんが
「ダムを使って何がしか訴えたい」というプレゼンをしていたのですが。
そこで紹介されていたtakaneさん作のWEBアプリが素敵過ぎるのでご紹介。
どこでもダム
GoogleMap使ってるアプリでして。
好きなところにマーカーを置いて、[着工指示]ボタンを押すと
ダムが出来上がる、という素敵なアプリです。
このアプリにはまった萩原さん、
mixiでこのアプリのコミュまで作ってしまったそうです。
というわけで、みなさんもLet’s着工!
こんな感じで、好きにダムを作れます。
ちなみに、後半の途中で「ダムドリル」の答え合わせがあったのですが。
まさかまさかの全問正解者が会場内にいらっしゃいました。
しかも、女性の方。
これには、演者さんもびっくりしていました。
ていうか、ドリルを作成したtakaneさんすら、
全問正解するのが危ういと言っていたのに。
こうなったら、次回開催時には上級者向けドリルを
用意するしかなさそうですね。
ダムドリル答え合わせ
第三問「ダムの目的の形式記号について」の答え。ここはテストに出るぞー。
気がついたら、予定時間を30分もオーバーしての終了となりました。
今回これだけ楽しかったってことは、
前回の「ダムナイト」も相当面白かったと想像出来ます。
何で来なかったんだろう。悔しいなぁ。
とりあえず、次回(開催日未定)も必ず駆けつけて、
ダムに想いを馳せながらお酒を飲んで楽しみたいと思います!
ダムマニアの心理。次回は会場にこのミニチュアが用意されるか?!
(うさげん/mixiカルカルコミュニティ管理人)