話題の超・短編映画の祭典!『ヨーロッパ企画 presents 第6回ショートショートムービーフェスティバル 一般応募作品予選会』ライブレポート!(10.4/18開催)
2010年05月16日
カルカルではお馴染となってきた、
京都を拠点とする超人気劇団「ヨーロッパ企画」。
映画も好評だった「曲がれ!スプーン」の全国ツアーも大盛況のうちに幕を閉じたようです。
そのヨーロッパ企画が主催する「シュートショートムービーフェスティバル」(以下、SSMF)
という映像イベントがあります。
その中には、一般参加者の中からも参戦できる「一般応募枠」というものがあり、
一般応募枠に選出されると、ヨーロッパ企画のメンバーや芸能人の方、
映像クリエーターの方々が参戦する本選に出場できるわけです。
その「一般応募枠」の二つの枠を賭けた審査会が、カルカルで開かれたわけです。
果たして、どの作品が勝ち残るのでしょうか!
SOLDOUTで当日券が出ない程の人気っぷり。
本日の司会は、SSMFの運営委員長でもある
ヨーロッパ企画の中川さんです。
そして、審査員として
・ヨーロッパ企画代表 上田誠さん
・アスミックエース 竹内文恵さん
・映画監督 筧昌也さん
が登場しました。
この審査員3名とお客さんの投票によって、
本日上映される12作品の中から2作品が本選に進めるわけです。
(お客さんは2作品に1票ずつ。審査員の方々は2作品に3票ずつ投票出来ます。)
ちなみに、今回の一般予選は応募総数が52本もあったとのことですので、
この会場で上映されるだけで、相当凄いというわけですね。
左から中川運営委員長、竹内さん、筧審査委員長、上田さん。
今回のSSMFは、
・5分以内の映像作品であること
・タイトルが「ロック」であること
の2つがルールとなっております。
今回の作品タイトルは全て「ロック」!
(第6回だけにね。)
12作品がそれぞれの「ロック」を、それぞれの世界感で表現したわけです。
では、12作品を一気にご紹介します!
石田アキラ(ディレクター)
[作品紹介]
右腕と食べられた龍吾君。
[審査員コメント]
・カニバリズムミュージカル。(上田)
・口の中だけ、やたらリアル。
ミュージカル調ってのが良いね。(筧)
今泉力哉(会社員)
[作品紹介]
童貞の合コン帰り
[審査員コメント]
・冒頭部分で設定紹介がもう少しあっても良かったと思う(竹内)
・失敗した合コンに対する感情移入が出来て良かった(上田)
・演出は凄くまとまってて良い(筧)
植田豪(会社員)
[作品紹介]
拝啓 佐野元春様
[審査員コメント]
・改めて見てみると、何でこれを通過させちゃったんだろう。(中川)
・映像を通して、カラオケを聴かされただけの気分。
エコーの下品さとかから、狙った下品さが見えてくる。(上田)
・オチをつけずにぶった切るのは短編の良さかもしれませんね。(筧)
ゲーム河上と情報局細野(ライター)
[作品紹介]
日本語学校の生徒
[審査員コメント]
・映像技術はまだまだだけど、この構成力はプロの仕業。
凄くまとまってるし、面白い。(筧)
・ネタをどんどん重ねていくのが凄い。(竹内)
・あの外国人が習ってるのが、語学なのか数学なのか分からない。(上田)
高良真秀(イラストレーター)
[作品紹介]
ロックの魂
[審査員コメント]
・引きずられてる音がリアル。(竹内)
・何かヒリヒリする感じが良い。(上田)
・モノクロなのもポイントが高い。(筧)
徳尾浩司(自営業)
[作品紹介]
外国人ミュージシャンインタビュー
[審査員コメント]
・タモリの再来かと思わせるくらいの英語。
サングラスかけただけで、あれだけ怪しさを出しているのも凄い。(上田)
・みんなが何となく知っているインタビュー風景ってのが記号化されてて良い。
で、あれは何人なんだろう?(筧)
・外国から見た日本っていうのが出ていて良かった。(竹内)
なかじまよしえ(デザインアルバイト)
[作品紹介]
大阪のおばちゃんの怒り、不満
[審査員コメント]
・おばちゃんも強烈ですけど、作品も強烈。普通、これは作れない。
すごい感覚持ってるよ、これは。(筧)
・演出やってる側からしても、これは凄い。(上田)
・大阪のおばちゃんと中野ブロードウェイのおばちゃんは日本の伝統芸能。
それを上手く見せてる。(竹内)
納戸正明(会社員)
[作品紹介]
彼氏に振られた女子高生としがないサラリーマン
[審査員コメント]
・プロなので絵が綺麗でしたね。(中川)
・このイベントにしては新鮮なくらい、ちゃんとした作品でした。(竹内)
・不安になるとセリフを足したがるのは分かるけど、
より良くするためには、セリフを抜くのも大事。(筧)
本間広大(大学生)
[作品紹介]
平凡な女の子が求める、非凡な日常
[審査員コメント]
・小気味良かったですよね。さわやかだったし。
こういうパターンを撮る人っていうのは、モテるパターン。
この人、絶対モテる。(上田)
・何か、ミュージックビデオみたいだったしね。(筧)
真壁幸紀(会社員)
[作品紹介]
不器用な女の子の合コン
[審査員コメント]
・5分くらいの作品のモノローグって難しいよね。
女の子にもう少しフォーカスして作っても良かったかも。(筧)
・演者と監督とかのチーム感があって、良い作品でしたね。(上田)
三宅一平(会社員)
[作品紹介]
ろくろっくびの林先輩
[審査員コメント]
・演出の腕の見せ所ですよね、これは。
低予算のハリウッド映画みたいで良かったです。(筧)
渡部亮平(大学生)
[作品紹介]
太郎ちゃんのおかあさん
[審査員コメント]
・これもある意味ホラー作品です。(中川)
・最後にどでかい作品が来ましたねー。(上田)
・衣装の選び方とかロケーションとか、凄いセンスを持っている。
これで大学生だっていうから驚き。(筧)
・「大学生」っていう若さが持っている
とんがっている感じがあって良かった(竹内)
全作品が(途中で休憩を挟みつつも)上映された後、
お客さんと審査員の投票が行われました。
レベルの高い作品ばかりの中から2つ選ばなければいけないということで、
皆さん投票には苦労していたようでした。
そして投票の結果、一般予選会を勝ち抜いて本選に駒を進めたのは
この2人の監督でした!
第一位(40票) 徳尾浩司監督
第二位(36票) 渡部亮平監督
ちなみに第三位が真壁幸紀監督の34票でしたので、
本当に接戦だったという感じです。
ちなみに審査員のお三方は、
上田 : 渡部監督&今泉監督
筧 : 今泉監督&三宅監督
竹内 : 三宅監督&渡部監督
といったように投票したようです。
一位通過の徳尾に対して冷たい審査員のお三方。
果たしてその徳尾監督は、東京本選と大阪本選ではどのように活躍するのか。
そして大学生監督である渡部監督は、どのように戦うのか。
気になる東京本選は5/15(土)にニッショーホールにて、
大阪本選は5/22(土)にクレオ大阪中央にて開催されます。
どちらのチケットも好評発売中ですので、
「ロック」な作品を堪能したい方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
残すは東京&大阪本選のみ!
今年のチャンピオンは誰だ!?
(うさげん/mixiカルカルコミュニティ管理人)