ついに第10回目!朝日新聞も取材に!9月のテーマは「秋」「文豪」「恋人の誕生日に贈りたい本」。本を持ち寄って楽しく交換、交流する大人気月イチブックエンタメイベント『月刊ブクブク交換vol.10』ライブレポート(10.9/30開催)
2010年10月05日
今年の2月に始まったブクブク交換がついに第10回!
月刊ブクブク交換vol.10
ブクブク交換とは自分の持ち込んだ本に名刺を挟んで交換、交流する
ブックエンターテイメントです。
2月、テリーPがtwitterで呼びかけてから始まったブクブク交換は
これまでは新宿で3回、カルカルで7回の計10回行われました。
そんな中、自らブクブク交換をやろうと声を挙げる方が出てきて、
秋葉原や代々木公園、さらには都電荒川線を貸し切って行うなんていう
ブクブク交換も開催されました。
そして東京以外では京都、札幌、広島、さらになんとフィレンツェでも開催され、
9月に広島で行われたブクブク交換にはテリーPも行ってきたそうです。
メディアでは東京MXテレビ「5時に夢中!」で
だいたひかるさんがブクブク交換を取り上げてくれたり、
「ブクブク交換 in 札幌」の様子がTVニュースで紹介されたり、
そして今回、朝日新聞の取材が入ったり・・・
第一回目の2月から今までの間に様々な出来事が起きました。
一つのイベントが広がっていく様子って凄いですね。
さて本編。
これからいよいよ本格的な秋に突入・・・つまり、読書の秋!
本を読むのに最適な季節になってきましたね。
ブクブク交換も盛り上がっていきましょう!
●今回のテーマは「秋」「文豪」「恋人の誕生日に贈りたい本」
秋
一見して何故秋なのか分からない本が気になります。
そういう本はプレゼンを聞くといつもなるほどなあと驚かされるんですよね。
文豪
文豪というテーマだけに著者そのものに観点がいく中、
著者が食べていた料理を取り上げた文士料理入門が本のチョイスとして面白い。
恋人の誕生日に贈りたい本
そ、そうじ力!?
こりゃまた意外な本が出てきたぞ・・・
今回、テリーPと共にステージに上がったのはやきそばかおるさん。
やきそばさんはカルカルでtwitterや動物園のトークイベントに出ていて、
ブクブク交換にも何度か来ていただいています。
いつもの水のさん&あまやんの2人とは異なる状況で始まったブクブク交換。
さあ今回は一体どんな話が出てくるのでしょうか。
ブクブク交換初参加の女性が秋をテーマに持ってきたのは
スラムダンクやバガボンドで有名な井上雄彦さんの漫画「リアル」
車椅子バスケットを題材にした本だが、何故これが秋なのかと思っていたところ、
本が出るのが年に一度秋頃で、秋になると発売が楽しみでそわそわすると言う。
通常、秋がテーマというと、内容に秋が出てくる本を考えるが、
秋に発売される本という選び方が面白いなあと思いました。
もう一冊、恋人の誕生日に贈りたい本として梅佳代さんの「うめ版」
本屋で読んで思わず笑ってしまい、相手も一緒に笑ってほしいと。
やきそばさん 「一つのものを二人で見ている時が一番イイ状況なんですよね」
恋人の誕生日に贈りたい本として、絵本「ぼくがつぼくにちぼくようび」を
持ってきたイラストレーターの女性は、
「この本は普通の絵日記だけど、読んでてやさしい気持ちになれる。
ためになるとかでなく、そういう気持ちになれるだけでイイんじゃないかと思った」
と話してくれました。
誕生日に限らず、恋人に贈る本というのは、やきそばさんが言ったように
一つのものを二人で見る、同じ思いを共有するということが
ポイントの一つかもしれない・・・と、この二冊の話を聞いて思いました。
一方、恋人の誕生日に贈りたい本として『3日で運がよくなる「そうじ力」』を
持ってきた構成作家の男性。
テリーP 「それを恋人に読ませたいんですか!?」
これは上記二冊とは毛色が違う・・・
掃除しろと言いたいということかと思っていたが、
自身が凄い掃除下手らしく、この本読んで改心しますということのよう。
誰でもできる簡単な掃除方法から、人間関係を良くしたい人はここを掃除しろ
みたいなポイントまで、幅広く書かれている。
この本を読んだ後、引越しを機に部屋を綺麗に保っていると言うが、
運気が上がるのはこれからみたい・・・
品川でビジネスマンを対象にリアカーでビジネス本を売っているという
リアカーブックスさんがブクブク交換に登場!
・アイバンのラーメン (食欲の秋)
・社員をサーフィンに行かせよう (スポーツの秋)
・龍馬のことば (文豪と剣豪を間違えた)
という三冊のビジネス本について分かりやすく話してくれました。
一見して中古本かと思うリアカー販売だが、本は全て新品。
実際にリアカーブックスさんのところへ買いに行ってどんな本か尋ねると、
本の内容について説明してくれると言う。
ビジネスや人生に最適な一冊に巡り合うかもしれないですよ。
コーリン色鉛筆の亀園文具子さん、久々にブクブク交換に登場!
ブクブク交換では付箋紙に一言コメントを書いて本に貼り付けるのですが、
コメントを書くための色鉛筆をコーリン色鉛筆さんに提供いただいています。
文具子さんが今回持ってきた本は芸術の秋ということで「針穴写真集」
針穴写真は箱に穴を開け、被写体から反射した光を箱に開けた穴を通して
印画紙に焼き付けて作るという。
一枚の写真を撮るのに数分かかり、車や人など普通に動いている物体は撮れないとか。
針穴写真も鉛筆もアナログ繋がりということで持ってきたと言う文具子さん。
そういえば漫画がテーマの時はパラパラ漫画だった。
持ってくる本にその人が現れるところが面白いですね。
ミュージアムナイトでおなじみ、博物月報・盛田さん
缶詰博士・黒川さん
カルカルイベントの中でトップクラスの人気を誇るイベントのプレゼンターも
ブクブク交換に登場!
盛田さんが持ってきた本は、
・明治時代の新聞 (夏目漱石「夢十夜」の一話から十話まで10日分)
・金色夜叉 (尾崎紅葉)
・きのこ博物館
ミュージアムナイトの人だなあと思わせるチョイス。
100年前の漱石の文章がいかに読みやすかったかという話や
熱海と実在しない女性との関係性(金色夜叉のお宮とラブプラス)、シメジ事情など、
ミュージアムナイトで出てきても不思議でない話が聞けてとても面白かったです。
それに対して黒川さんが持ってきた本は、
・オーパ! (開高健)
・イン・ザ・プール (奥田英朗)
・ドグラ・マグラ (夢野久作)
本のチョイスからは缶詰の人とは分からない。
「まさか黒川さんがドグラ・マグラを持ってくるとは思わなかった」
なんていう感想も聞けました。
あの人がこんな本を読んでいるのかという意外な発見も
ブクブク交換の面白さの一つです。
缶詰博士のルーツがこれらの本の中にひょっとしてあったりするのかも・・・
10回目のブクブク交換は集まった本もプレゼンも内容の濃いものでした。
様々な本の感想を実際に読んだ人から聞くのはやはり面白いですね。
ブクブク交換タイム
自分が紹介した本が手に取られると嬉しいし、面白い本が手に入るとまた嬉しい。
自分の興味範囲以外の本に出逢う機会ってなかなか無いんですよね。
本屋でもチェックするジャンルやコーナーが決まってくるし・・・
ブクブク交換で今回もたくさんの本に出逢うことができました。
本と本好きが集まるブクブク交換、是非皆さんも体験してみてください。
(ライブレポーター・えの)