天才集結!あらゆる法則をロマンチックに説明!理系人間悶絶&爆笑の法則大連発!超満御礼!『ロマンチック理数ナイト』ライブレポート(10.10/9開催)
2010年10月15日
あなたの持ってる理系トーク、眠ってませんか?
どうせわかってもらえない。熱く語ったら女子にひかれた。いつもチャライ文系野郎に合コンで負けてしまう。そんなあなたの悩みが消し飛ぶロマンチックな理数イベントが開催!
―「マジックショーからの脱出」「夜の遊園地からの脱出」と、話題沸騰のリアル脱出ゲーム「SCRAP」プレゼンツということもあって、カルカルは、世の中にこんなに理系の人がいたのかと思うほどのギッシリ超満員。
で、
気になる内容はというと・・・
「我こそは、ロマンティックな理系の話がしたい」と集まった精鋭10組がプレゼン。
全組のプレゼンが終わったあとに、人気投票で1位を決定。
審査基準は、定義自体が素晴らしいだけでなく(100%正しいかどうかは別)、その話がロマンチックかどうか、興味深いかどうか・・・などなど。
司会は、京都を中心に爆発的な人気を誇るフリーペーパー「SCRAP」編集長の加藤隆生さん。
審査員は、
「曲がれ!スプーン」「サマータイムマシーン・ブルース」の作・演出を担当されたヨーロッパ企画の上田誠さん。
SCRAP編集部の理系担当。物理が得意。生まれて初めて、ステージに上がってド緊張しているという、センケイさん。
文章が抜群に面白いが、どこか理系の匂いが漂っている「ろじっくぱらだいす」の、わたなべさん。
アシスタントはオトコ率100%のステージに咲いた、一輪の花。みほたん。
みほたん「『理系』っていうより、『ナイト』のほうを意識しました」
お客さん「おお~~~!(野太い声)」
ちなみにプレゼンは5分厳守。
4分経過したところで、
♪ちりんちりんちりん
みほたんが、ぴょんぴょんとジャンプして 胸につけている鈴が軽快に鳴り渡る。
お客さん「おお~~~~~~~~~!」(さらに野太い声)
さぁ、一気に盛り上がったところで、本題へ。
本日のラインナップの発表。
私のような、文学部卒の「ど文系」が見たら、すぐさま帰り支度を始めそうな、難しそうなテーマのオンパレード。
しかし、中には理系っぽくないものも・・・。
加藤さん「『糸について』って!!」
お客さん (笑)
いよいよ1人目登場!!
見るからにして緊張気味の福岡さん。
しかも、パワポ等を一切使わず、口頭だけで説明するという。
お客さん「おお~~~~!!(←何か分からないが、その時点でスゴイぞという、どよめき)」
福岡さんは、原子・中性子・陽子・電子などの話を交えながら、他世界解釈の話を力説。
※もったいないので、内容は敢えて書きませんよ。
電子の話になった途端、急に饒舌になった福岡さん。
センケイさん「緊張してるかと思いきや、しゃべりがうまいですね。ぜひ研究者になって、日本の未来を支えていってください」
加藤さん「なんで上から目線なんだよ!(笑)」
2:シュレーディンガーの猫(竹内さん)
書籍の編集をしている竹内さん。
元々、理系出身で物理を学んでいたという。
竹内さん「『シュレーディンガーの猫』は有名な話なので、皆さんもご存じかと思いますが・・・」(←ヒェ~~!全く聞いたことはないが、文系の私は聞いたことがあるような顔を取り繕うことにした。意味はないけど)
ちなみに、竹内さんが飼っていた猫(←逃げてしまったらしいが)には、「シュレーディンガーの猫」にちなんで「シュウたん」という名前をつけていたそうだ。
3:糸について(吉田さん)
「ロマンティック理数ナイト」を「ロマンティック理数な糸」と、うっかり勘違いしたという吉田さん。
文字通り、糸の話に。
しかし、内容はいたって大真面目。
電気を通す糸が研究されているという話に場内騒然。
吉田さん「将来は、そういった新しい繊維を、おばあちゃんとかがフツウに使っててくれたら嬉しいですね」
上田さん「あれ?ロマンチックとは関係ないですね(笑)」
と、ここで、会場の誰もが密かに抱いている疑問についての話が出た。
上田さん「ところで、今日は文系の方はどのくらいいらっしゃるんですかね??」
お客さんに挙手してもらったところ、なんと半数は文系だということが判明。
文系の人間、ホッとひと息。
4:理系カルチャー(AR三兄弟)
さまざまなメディアの可能性を拡張すべく、多方面で活躍中のAR三兄弟。
▲客席に座っている時から、浮きまくっていた三兄弟。
理系と文系が玉置浩二や尖閣諸島などからイメージする内容の違いや、グラフ理論等を用いて、玉置浩二夫婦の今後などを爆笑解説。
ちなみに、現在配布中のSCRAP37号では、AR三兄弟とコラボ。
SCRAPとケータイをうまく使うと、出会いがどんどん生まれるという仕掛けを開発。
実は、すんごい3人組なのだ。
5:最小作用の原理(三好さん)
ホワイトボードのみで説明するという三好さん。
いきなり、最小作用の原理の数式を何も見ずにスラスラと書き上げてしまったではないか。
お客さん「おおおおおお~~~~~~!!」
おそらく、この どよめきは文系のお客さんの「なんだかサッパリ分からないけど、スゴイ」という、どよめきだと思われる。
三好さんは最小作用の原理を、恋に見立てて解説。
お客さん「おおおおおおおおおおおお~~~~~~!!」
おそらく、この どよめきは文系のお客さんの「なんだかサッパリ分からないけど、ますますスゴイ」という思いと、理系のお客さ
んの「一体、どうやって恋を結び付けるつもりなんだ」との、どよめきが混ざったものだと思われる。
6:雲からはじめる科学リレー(浅野さん)
浅野さんは、某大学の地球科学惑星科。(名前からして、ロマンチックではないか)
「文系の方もいらっしゃると思うんで、分かりやすく、雲の話から入りたいと思います」
お客さん(ホッ)
胸をなでおろす文系のお客さん。
カルマン渦の話では、「サッカーの本田選手の揺れる無回転シュートも類似の現象」と分かりやすい解説。
ちなみに、浅野さんのお気に入りの方程式は
ナヴィエーストークス方程式。
「この項が、人の顔みたいに見えます」
お客さん(笑)
またもや、胸をなでおろす文系のお客さんなのであった。
7:ひかりについてのはなし(鈴木さん)
ランドベルト・ベールの法則の話を主に披露した鈴木さん。
かなりの思い入れがあったようで、解説時には水の動きを忠実の再現。
ちなみに、結婚願望があるそうなので、ランドベルト・ベールの法則ファンの方はぜひ。
その後、わたなべさんの「それにしても、プレゼンターのメガネ率が高いですね」という、的を得たコメントが出たところで8人目のプレゼンへ。
8:無限の話(柳瀬さん)
学生時代は視覚光学を専攻していたという柳瀬さん。
なんと、「タモリ倶楽部」のジャンクションの回に出演経験アリ。
柳瀬さん「ジャンクションの話をしちゃうと、1時間では終わりません」
さぁ、
お客さんの頭の中がタモさんでいっぱいになったところでプレゼンへ。
柳瀬さんは無限の話。
無限の濃度の説明から、ゲーテルの不完全性定理の話までたっぷりと。(←ネット社会なので、分からないという方は、自分で調べましょう)
加藤さん「なんのことだかサッパリわかりません」
一方、審査員の3人は、「非常に面白い」と太鼓判を押していた。
お客さんの半数(理系陣)が納得、残りの半数がキョトンとしたところで9人目のプレゼンへ。
9:非常勤講師タカハシ(高橋さん)
高橋さんはホンモノのマジシャン。
SCRAPプロデュースのイベント「マジックショーからの脱出」ではマジックを担当。
今回はマジックはおいといて、理数の話。
▲史上最高の「どや顔」
10:3分クッキング~ラマヌジャンパイ(八田さん・岩腰さん)
学生時代からの友人同士というお二人。
なんと、八田さんは長野からの参加。
「いろんな数字を材料に、美味しいパイをつくります」ということで、3分クッキング風にプレゼン。
最後にはちゃんと「パイ」ができるというもの。
動画でお伝えできないのが残念でならないが、テンポよく、非常によくできたプレゼンで、大爆笑。
八田さん「ラマヌジャンに関してはウィキペディアとかに出てるので、そちらでもどうぞ」とのこと。
さぁ、理系の方々は今すぐ検索。
11:(飛び入り出演)次元の話(鳥居さん)
なんと、飛び入りで追加出演者が登場。
プレゼンしようかどうか迷っていたという鳥居さん。
テーマは次元の話。
ヘッドフォンのコードがバッグの中でからまるのは、三次元特有とのこと。
その理由を一次元や二次元、さらに三次元、四次元別に解説。
「好きな人同士が手をつなげるのは、我々人間が三次元にいるからなんですね(グヒヒヒヒ)」
と、笑いながらロマンチックに語っていた。
というわけで、11組のプレゼンが終了。
人気投票の結果は稀にみるデッドヒート
「まさか賞をとれるとは思ってませんでした」
加藤さん「理数ナイトの夜明けを告げるようなプレゼンでしたね」
鳥居さん「出てよかったです」
センケイさん「不敵な笑みが、次元を超えてましたね(笑)」
1位:10番 「3分クッキング~ラマヌジャンパイ」八田さん・岩腰さん
八田さん「まわりが素晴らしいプレゼンだったので、とれるとは思いませんでした」
なんと、2位と2票差だったとか。
こうして、大盛況のうちに幕を閉じた「ロマンチック理数ナイト」
文系人間としては、いつもは使わない脳の部分を使った気分になったのだった。
(文系なので必死のリポート:やきそばかおる)