『大人の科学マガジン with KIDS 音の万華鏡』ライブレポート:大人気“大人の科学マガジン”の音を目と耳で楽しむ科学!夏休み特別リアル納涼ライブ!(11.7/26開催)
2011年08月12日
ふろく付きで科学を分かり易く解説してくれる、
カルカルでもお馴染みの『学研・大人の科学マガジン』。
な、なんと大人の科学マガジン編集部が、
親子で楽しめる科学実験教材を作りました。
その名も『大人の科学マガジン with KIDS 音の万華鏡』!
それを記念すべく7/26にカルカルでイベントが開催♪
今回の主役となるのが下の写真の「音の万華鏡」。
コントローラーで「ピヨ~♪」という電子音がなり、
振動紙が揺れて撒いた砂が色々な幾何学模様に変化!
音の種類や高さによって、円、波、ひし形….etcと
様々な模様となるのでとても不思議。
この砂の作る模様のパターンは『クラドニ図形』と呼ばれている!
●クラドニって何?
イベントの第一部が始まり、
アーティスト 金沢健一さんが登場。
“クラドニとはドイツの物理学者で、
平面の振動を可視化する方法を開発した人”と、
金沢さんがクラドニについて熱くレクチャーしてくれた!
左:吉野敏弘(学研教育出版)
中:金沢健一
右:テリー植田(司会)
これは今回のパフォーマンスで使う鉄板の机。
金沢さんお手製だとか。
そしてパフォーマンスが始まる。
一か所に撒いた砂がスーパーボールで鉄板を擦ると、
低い「ウーン…」という音が鳴り響き、
その砂はほとんど振動しない部分に集まり、
砂が色々な模様を描く。
さらに砂の動きを拡大にすると…。
少々わかりずらいが砂が動いていく。
どこをどのように擦ると、どう砂が動くのか、
全て熟知していると金沢さんは語る。
そして、会場の皆様がクラドニ図形に挑戦!
女の子が頑張って模様を描いているシーン。
スーパーボールで音を出すのはコツが必要。
悪戦苦闘する女の子。
また、金沢さんは2色の砂を使ってパフォーマンスを見せてくれた。
Sの字に動いて、こんなに綺麗な模様になった!
第一部が終了し休憩中は子供達が自由気ままに、
鉄板を擦って遊ぶ。
●弟2部:マトリョミンと音の万華鏡が競演
マトリョミンって何?
マトリョーシカ型テルミンの事で、
ロシアの民芸品のマトリョーシカとテルミンの名前が合体して、
マトリョミンと名付けられる。
安いもので4万円、この写真は日本の造形作家 maminkaさんが
デザインしたもので5万2500円。
マトリョミンと音の万華鏡の演奏会が始まる。
まず一曲目は「恋のバカンス」が披露される。
そもそも「音の万華鏡」は楽器として開発されたものではないが、
コツをつかむとドレミ…に近い音を出すことができる。
日本で指折りなマトリョミン演奏家の方々
左:よっち
中:金木由子
右:セバスチャン新美
演奏中は絶えず学研スタッフが万華鏡を操っている。
2曲目はウクレレとマトリョミンで「バラが咲いた」を披露。
ウクレレのノホホーンとした音色とマトリョミンのフワフワした音色がベストマッチ
マトリョミン演奏者が聴診器を使っている理由は、
自分の音を聞き分けるためだとか…。
3曲目は「見上げてごらん夜の星を」。
万華鏡が描く砂が「星」のカタチとなるのか!?
おお…奇跡的に「星」が!?
遠目に見れば星のように見える…。
イベント終了後はお客様と出演者の歓談タイム!
その中に謎の電子楽器「ウダー」の開発者 宇田道信さんの姿が…。
「ウダー」とは、パイプオルガンに似た音色を奏でる楽器で、
和音も出せる不思議な楽器。
現在、『学研・大人の科学マガジン』で「大人の科学版ウダー」を
2011年中の発売を目指して開発中とのこと。
次回はマトリョミン&ウダーの競演となるのでは?
(星スミレ/文筆家)