『真夏の夜の鬼ごっこ~あの頃の自分に帰る夜』ライブレポート:カルカルで大人達がガチで白熱大鬼ごっこ!!(11.8/15開催)
2011年09月05日
鬼ごっこ協会マスコットキャラの“鬼ゴッタ―”(Onigotter)
8月15日、カルカル内で堂々と“鬼ごっこ”が出来るイベントが開催されました!
お洒落なカルカルのホール全体を使って、大人たちが本気で鬼から逃げて疾走?!
そんないつものカルカルとは一味違ったファンキーなイベントがこれ。
『真夏の夜の鬼ごっこ ~あの頃の自分に帰る夜~』。
左から
司会テリー:植田さん
一般社団法人鬼ごっこ協会理事:羽崎貴雄さん
スポーツ鬼ごっこ普及推進委員会委員長:平峯佑志さん
公認指導員・審判員:森下貴司さん
鬼ごっこ協会会員:マイさん
“動きやすい服装、靴でいらしてください。タオルもお忘れなく!”
との事前告知ありで、ご覧の通り出演者は、女性も含めて全員Tシャツに短パン、そしてスニーカーとやる気満々。
彼らは本気だ!
…それなのに、まさか油断してビーチサンダルで参加しちゃったヤツ(レポーター)が、この先どうなるかなんて、このときは想像もしていなかったのです。。
一般社団法人鬼ごっこ協会は、理事の羽崎さんの父親である城西国際大学総合福祉学部教授の羽崎泰男さんの提唱によって始まり、現在では約20都道府県で鬼ごっこ大会や、新型の「スポーツ鬼ごっこ」で地域活性化イベントを全国で開催されています。
今後は、全国大会を2年後に開催して、5年後にワールドカップ、10年後にオリンピック開催を目指しているということでした。
カルカルお約束の(?)検定問題と、夏限定ドリンク“生絞りジンジャーハイボール”
まずは、鬼ごっこを実際にやる前に、鬼ごっこへの理解をみなで深めるため、
夜とは言え蒸し暑い夏の渇きを、各自ご機嫌にアルコールなどで潤しながら
イベント開始前に配られた鬼ごっこ検定問題の答え合わせからスタートです。
【第一問】 一番古い鬼ごっこは何んのために行われていた?
正解は「祭事ごと」
鬼ごっこの起源は1300年前。仏教寺院の宮中行事である修正会(しゅうじょうえ)の中で「ついな」と呼ばれる「鬼払い」の儀式からといわれているそうです。
江戸時代には「子をとろ子とろ」と呼ばれる遊びとして出現。
「一人が鬼、一人が親、ほかの子供が親の後ろに列を作り、鬼が最後の子をつかまえようとするのを親は両手を広げて防ぐ。つかまったときは、その子が鬼になる」というルールで、鬼(飢餓や天災)から、子(市民)を親(地蔵菩薩)が守っている様子を描いています。日本独自のじゃんけんにもある「三すくみ」の世界で構成されています。別称は「比々女」と書いて「ひふみ」など。
【第二問】 関西でどろけいのことを何という?
正解。「ぬすたん」 (ぬすっととたんてい)
テリーさん曰く「俺の出身の奈良では“探偵”って言ってたね!」
とのことで、いろんな名称があるみたいでした。
【第三問】 最近子ども達の流行の鬼ごっこの名称は?
正解。「ばななおに」
氷鬼の一種だそうで、鬼にタッチされると、その場に立ち止まって両手を上に伸ばしてバナナの形になり、つかまっていない人にバナナの皮をむいてもらえば動けるというユニークなもの。これは面白そう!
【第四問】スポーツ鬼ごっこの正式名称は?
正解。おにごったー
可愛いキャラもいます♪
【第五問】 鬼と子ともうひとつの役割は?
正解。「親」
「ことろことろ」から来ているからですね!正答率は12%ぐらいだそう。
【第六問】 世界では鬼ごっこの様な遊びを何という?
正解。「タグ」
【第七問】 もっとも最初にやる鬼ごっこは何歳ぐらい?
正解。「0歳」
親を追うハイハイがそれに当たるそうです。
【第八問】 もっともポピュラーな鬼ごっこを何という?
正解。「じゃんけんおに」
ともえおに、ふえおに、えすけんなど、様々な鬼ごっこがありますが、
世代によっても馴染みのある鬼ごっこは違いますよね。
【第九問】 鬼ごっこは何種類ぐらいあると言われている?
正解。「1000以上」
数千とのこと!
【第十問】 鬼ごっこの元は何という?
正解。「おにごと」
祭事からきてるからですね!
そして、鬼ごっこ協会が提唱した『スポーツ鬼ごっこ』が熱かったです!
センターラインのあるコートの中で7対7で対戦するスポーツです。
自分たちの陣地の「お宝」を守り、敵につかまらないように相手の「お宝」を取りに行き 「お宝」を取ったら1得点というもの。
コートの隅には、セーフティゾーンがもうけられており、セーフティゾーン(安全地帯)では、休むことも可能。ちゃんと主審も必要な競技なんですね!
羽崎さん
「凄く頭を使いますよ!仲間との連携が勝敗に一番重要なことです!」
平峯さん
「いろんなスポーツが交じり合っているんですよね、このスポーツは(笑)」
マイさん
「仲間がどういう動きをするかが面白いんですよー!“おとり”とかの作戦が大事!」
森下さん
「子どもとだけじゃなくて、『楽しそうだからやらせて』って言うので結婚式で来ていたというスウェーデン人の方とも一緒にやったことがありますよ!」
テリーさん
「英語で説明したの?」
羽崎さん
「ジェスチャーで伝わりますよ。言葉がいらないのが鬼ごっこのいいところです!」
実際の小学生同士のスポーツ鬼ごっこの試合や
鬼ごっこ協会の活動動画を観戦すると、確かにこれはスポーツ!
テリーさん
「攻め方がサッカー的な要素があるね!あと、男の子ばっかだけど女の子もやるの?」
羽崎さん
「実際にスポーツチームにやってもらっているんですが、バスケチームも凄いですね。小学生だと女の子のが強いんです(笑)男子サッカーチームが女子バレーチームにぼろ負けとかね。女性のコミュニケーション能力は凄いですからね、声を掛け合いながら楽しんでやってますねー。」
テリーさん
「ああー。ものすごいコミュニケーション能力必要そうだもんなあ。」
羽崎さん
「頭も使いますね。個人がどれだけ運動神経がよくてもチームの連携にかかっていますからね!」
さて、知識もおおよそのルールもわかったところで、
とうとう実践・実戦のお時間です!
参加者は席から立ち、特設鬼ごっこスペースへ移動します。
って、その前に勿論準備体操!
指導員の森下さんの号令でみなでしっかり柔軟をします。
アキレス腱は念入りにほぐします。
やはり男性率多めですが、私も含めて女性も参加してますよ!
説明を交えつつ鬼ごっこを数種類チャレンジするという形式でスタート!
まずは、もっとも単純で最少人数で出来る鬼ごっこ!「背中タッチ鬼」
二人一組で手を繋ぎ、スタートの合図で「相手の背中を触れた」が勝ち!
これは力は関係ないので男女俊敏さがものをいいます!
ペアを変え、ルールを「相手の膝の裏に触れる」などアレンジを加え二回。
テリーさんから
「こりゃあ、初対面だと相当なスキンシップになるなぁ(笑)見知らぬ女性と堂々と手を握れるチャンスだもん!」
との突っ込みがあるとおりです。
そして、二人一組の鬼ごっこでもうひとつ。
じゃんけんをして、勝ったら早足で逃げて負けた方にタッチされたら、もう一度じゃんけんを繰り返すもの。これはとても鬼ごっこっぽいですね!
息が切れるまで大の大人が走り回ってますよ。本気で!
さて、慣れてきたところで大人数の鬼ごっこへ。
「ねことねずみ」という鬼ごっこ。別名はやっぱり「トムとジェリー」(笑)
まず、みんなで円をつくり、「ねこ」と「ねずみ」役を1名ずつ必要。ねこが鬼役になって、逃げるネズミをタッチして捕まえる、というもの。
ネズミは円の中からスタートして、猫は外から。円を作ってる人はねこの侵入を妨害してネズミを守るのです。
この守る役っていうのがミソですねー!
ネコとネズミの両方の動きを見て対応するのが面白いです!
お次はチーム戦!
ここからは作戦も必要となります。
鬼ごっこの起源「ことろことろ」を。
ルールは省略しますが、チーム対抗です。
10秒以内に「子」をタッチできたら相手チームの「鬼」の勝ち。
チームなので、誰が鬼をやって、誰が子をやるかを決めるのは勿論、
列が外れても負けなので、大人ならではの身長差や体格差も考慮に入れて列をつくるなど、チームでひそひそ話し合いを。
写真のチームは女性が一番後ろですね。みんなで守ろう作戦でしょう。
いざ、スタートとなるとカルカル内が大混乱!
俊敏な鬼の霍乱…ではなく撹乱作戦がでたり
親の連携プレイによる妨害がでたり
10秒が短いようで長い!
大変盛り上がりました~!!
司会者同士もニコニコ。「鬼ごっこ合コンとかいけるんじゃない?」という相談ですかね
鬼ごっこでコミュニケーションをしていると
参加者たちもほぼ全員の顔や特徴がわかってくるので
司会のテリーさんが適当にあだ名をつけたりもしていました。
空手をやっている人は「空手」
スーツを着てきてしまった人は「IT部長」
ちなみに私についたあだ名は、、、、、、「ビーサン」(勿論、私以外はスニーカー!)
このあだ名を元に(?)、更に細かく分かれたチームにて戦います。
次の鬼ごっこはスポーツ鬼ごっこのように宝をチームで奪い合う「宝集め鬼ごっこ」。
4チームに分かれ、真ん中に置いてあるコーンを順番に自分のチームに持ち帰り、一番最初に3つ揃ったチームの勝ち。
ところが、もちろんそう簡単にはいきません!
真ん中のコーンはチーム数より少ないので、3つを揃えるためには他チームから奪ってくるというルールがあり、奪われるのを防ぐことが出来ないので、とにかく揃えたチームが勝つのですがこれが難しい。。
チーム内で作戦会議を何度も開き、順番や方法を試行錯誤するも、我がチーム『ビーサンオレンジ』(他の二人がなぜかオレンジTシャツだったため)はなかなか勝つことが出来なかったのですが、最後にようやく一勝出来たときは本当に嬉しかったです!
チーム内に絆も芽生えるし、これを男女でやったら愛が芽生えちゃう可能性は多いにあるかも!
さて、全員に一体感らしきものが芽生えたところで
真夏の鬼ごっこもいよいよ終盤。
締めの鬼ごっこは、そうです。誰もが一度はやったことあるはずのあの“だるまさんがころんだ”
カルカル内をめいっぱいつかっての、壮大なだるまさんがころんだ開始!
「鬼」は大活躍の『IT部長』が務めてくれました。
カルカル内に響きわたる
「はじめのい~~~っぽ!」「だーるーまーさーんがーこーろーんだっ!」
なんか、とっても、異空間な気もするんですが、とんでもなく楽しい!
「今、動きましたね!」「動いちゃいました(笑)」「はい、横にくっついてください!」「はぁ~い」「だるまさ…」
「タ~~~~~ッチ!」
「わーーー!逃げろ~~~!」「ぎゃー!追ってくる~~!」「どいて~~!」
そして、鬼が追う番になり『大股15歩』で何人タッチできるか、というお決まりの流れになったのですが、なんと鬼が全員タッチという快挙を成し遂げ、一気に英雄に早変わりしました。すごいぜ、IT部長!
そして、更にアレンジだるまさん、“だるまさんのモノマネ”
「鬼」役も変わりまして、最後の勝負勃発!
ルールは同じだけれど、鬼のしたポーズのモノマネの形で止まらなくてはいけないのが変更点。
鬼がノリがいいとマネする側は大変!女性も恥じらいなんて捨てないと勝てませんよ!
それでも流石にモノマネ失敗する人が続出で捕虜が増えましたが…
「ターッチ!」
「さあ、逃げろ~~~~!」
今回は逃げる側が分散してしまったので、
一番奥にいた女性が捕まえられずに、鬼の負け!!
これで全ての実技が終わり、ようやく元の席へ戻り、
乾いた喉を再びアルコールで潤すところが、大人の鬼ごっこの醍醐味です!
ぷは~うめ~!との声が響きます。
実は初対面だった四人組み。twitter経由で一緒に来たんだそう
落ち着いたところで、一人ひとりの今回のイベントについての感想や
なぜ今回のイベントに参加したのかなどを一言ずつ。
「どの鬼ごっこもWiiより面白かったです!」
「自分の教えているサッカーチームでもやってみたいですね。」
「既に筋肉痛になりました(笑)でも、身体を動かすのって楽しいですねぇ。」
「スポーツ鬼ごっこを広めていきたいです」etc…
すっかりお互いを鬼ごっこを通してコミュニケーションした後に
ようやく知れるその人となりや、きっかけなどがまた楽しいですね。
出演者の方々からも最後に一人ひとり挨拶があり、
羽崎さんから「鬼ごっこが交流の場の一つになれば」という言葉で一度
イベントとしては無事楽しく終了したのですが、、、
実はここからが“大人の鬼ごっこ”のもう一つの顔。
そう、真夏の夜の“夢”ではないので、
たっぷり鬼ごっこでコミュニケーションをした後は
交流会で名刺交換やお互いのことを語りあったりする時間へ。
お互い自分の活動を話したり、相手のことを聴いたりに夢中!
これぞ鬼ごっこコミュニケーションの成果でしたね。
既に次回は9月13日を予定している、カルカル夜の鬼ごっこ。
男女年齢国籍を超えて、みんなに愛される鬼ごっこに
大人と夜とカルカルを組み合わせて可能性は無限!
今後の成長が楽しみですね。
(ライター・raku)