Google Lunar X PRIZE 日本チーム オフィシャル・ファン・ミーティング Vol.3 ~月面探査ローバーを生で見れる!さらにローバー開発リーダーの吉田教授もファン・ミーティング初参加!~ライブレポート(11.9.10開催)
2011年11月04日
Googleがスポンサードする月面無人探査レース『Google Lunar X Prize』(以下 『GLXP』)。
このレースに日本で唯一参加するのが『ホワイトレーベルスペース・ジャパン』(以下 『WLSJ』)。
カルチャーカルチャーでの『WLSJ』のイベントは3回目なのですが、
今回ついに、月面探索ローバーを大公開!
月に向かう準備は着々と進んでいるのです。
レースに勝つための3つの要素
月を舞台にした壮大なレース、『GLXP』。
レースのルールを簡単に説明すると、
民間開発の無人探査機を500m以上走行させ、
指定された高解像度の画像、動画、データを
1番早く地球に送信したチームに賞金が与えられる
というもの。
賞金の総額は3000万ドル。
このレースには世界中から26チームが参戦しています。
それではレースを制するには何が必要か?
その答えは
人・モノ・金
非常にシンプルです。
しかし、この“人・モノ・金”がないと勝つことは出来ないのです。
月面探査ローバー大公開!
いよいよ、本日のメインである月面探査ローバーを公開します!
そのローバーとは……
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このローバーの総重量は10kg。
直径20cmの車輪などにより、
月の表面を覆う細かな砂の上を確実に踏破出来るようになっており、
高さ10cmの障害物を乗り越えることが可能です。
また、起伏のある地形に対応するため、
全ての車輪が常に適切に接地するための受動サスペンション機構があります。
さらに、回転機構なしに360度を撮影可能な特殊ミラーを使用したハイビジョンカメラを搭載。
その他にも未知の環境で自律的に障害物を避けながらナビゲーションするために、
赤外線レーザーを使って3次元マップを作ることも出来ます。
この3次元マップに基づいて操縦するメリットとして、
・動画転送に比べて通信容量が非常に小さい
・通信時間の遅れに対応できる
といった点が挙げられます。
ローバー開発のリーダーを務めるのは東北大学の吉田和哉教授。
はやぶさプロジェクトにも携わり、
航空宇宙工学の世界では知らない人はいないほどのかたです。
イベント後半はローバーの操縦権争奪のクイズ大会がおこなわれました。
ローバーを操縦できる貴重なチャンス!
クイズ大会を勝ち抜き、見事にローバーを操縦する男性。
羨ましい!
(ライター・たまに大阪)