『ネギマンと米子映画事変 in お台場 』ライブレポート:カルカルにネギマンがやってきた!ネギマンの正体とは?米子映画事変は一体どんなイベントだったのか?(11.11/25開催)
2011年11月28日
今年の2月、鳥取の米子イベント・ネギ祭 in お台場が開催され、
市長も巻き込んで大盛り上がりのイベントとなった。
その時、米子映画事変とネギマンの話題が出た。
ネギマンというあまりにも直球な名前に、
一体どんなキャラクターなのか楽しみにしていたところ、
twitterにネギマンが出現!
< ネェェェェェェェ ギィィィィィィィィィィ
えーーーーーっ! ネギマンってそういうキャラだったの!?
もっとヒーローっぽいの想像してたのに「ネェェェェェェェ ギィィィィィィィィィィ」って。
しかも半角カナで!
そんなネギマンの正体とは・・・
そして米子映画事変は一体どんなイベントだったのでしょうか。
ネギマンと米子映画事変 in お台場
ネギマンとヨネギーズがお台場にやってきた!
この光景、観覧車に乗る人達の注目を集めないわけがない。
多くの人がケータイで写真撮ったり、一緒に並んで記念撮影したりしていました。
リアルネギマン、初めて見たけど想像以上にカッコイイな・・・
無駄にカッコイイ・・・
小さな子供も記念撮影
最初は怖がっていた子供もお父さんに背中を押され、
勇気を出してネギマンと一緒に写真を撮ったのですが、
なんと子供が「映画見る!」と言うではないか!
「映画は今度にして観覧車行こうね~」と
必死に注意を逸らそうとするお父さんが気の毒で笑えました。
この日は物販スペースもネギマン一色!
店員さんのマフラーもネギになっているの、分かります?
上記写真以外にTシャツ、てぬぐい、ストラップ、クリアファイル、ポストカード、
さらにはお守りまで、たくさんのネギマングッズが並んでいました。
いやあ、ここまでやるものなんだ・・・凄えっ! 面白いっ!
私は普段こういうのなかなか買わないのですが、
すっかりテンションが上がってしまい、
Tシャツと手ぬぐい、本まで買ってしまいましたよ。
そしてネギ祭に続き、ネギカクテル、ネギだれのサラダにから揚げ、
酢味噌和え、串焼きと、米子のネギ料理がたっぷり!
ネギって結構腹にたまるもんなんだなあ。
多くのお客さんで大賑わいの中、
「ネギマンと米子映画事変 in お台場」開演!
左から、
武田康廣さん(株式会社ガイナックス アニメーション製作本部長 ネギマン製作総指揮)
赤井孝美さん(株式会社ガイナックス プロデューサー ネギマン監督)
北野誠さん(タレント)
杉作J太郎さん(男の墓場プロダクション局長 / タレント / 映画監督)
宇和川恵美さん(声優)
実繁浩一さん(ネギ太マネージャー)
米子映画事変とは、9/23、24、25の三日間に渡って
米子の街で行われた映画祭のことです。
今回のイベントは米子映画事変の事後報告会として開催されました。
●米子映画事変とネギマン誕生秘話
米子の商店街・・・
米子映画事変のきっかけは隣町の境港の盛り上がりにある。
境港はゲゲゲで年間150万人集めている。
米子にも何かないのか・・・そうだ、GAINAXがある!
ということで、赤井さんに話が持ちこまれるが、
「アニメで町おこししても、1年くらい人は来るかもしれないけど、
もっと文化的でクリエイティブなことをした方がイイのではないですか」
と断ったそうだ。
でも、米子の町おこしは課題として自分の中に残り続けたと赤井さんは言う。
そして浮かんできたのがスイスのロカルノ国際映画祭。
ロカルノ国際映画祭は世界三大映画祭の一つで、街中が映画でお祭りになるという。
映画を楽しむのではなく、映画をネタに楽しむイベント。
商売抜き、楽しむだけの簡単な映画だったらプロでなくても作れるし、
実際作るとなればキャストで町の人達も巻き込める。
映画は町作りにピッタリではないか。
そこでまずは赤井さん達が町の人に映画を作ってる様子を見せようと活動開始。
特撮が作りたいという思いから、映画のアイデアは、
「キャラクターが必要 -> 米子は白ネギをアピール -> ネギマン」となる。
前身イベントとして米子映画宴を開き、お客さんからスタッフを集めるなど
着々と準備を進め、構想より3年後、米子映画事変に繋がったのである。
●ネギマン撮影トーク
ネギマンと女子高生役・井次麻友さんが登場!
井次麻友さんは現役の女子高生です。
ネギマン・プロフィール
身長40メートル、体重8800トン!
今回ネギマンはイベントのために姿を小さくしてやってきてくれたわけです。
善でも悪でもなく、人が変身したのでもない。
ネギマンは太古の昔からある存在で、詳細は一切が謎である。
ツチノコみたい・・・って違うか。
ロケシーンを映しながらの撮影中の話題。
(ネギマン第一話、第二話がYouTubeにアップされているのでご覧ください)
第一話はネギ畑を借りて撮影。
第二話では米子の自衛隊にオブジェとして置かれていたヘリを使わせてもらったり、
米子の一般の人達にボランティアでエキストラしてもらったり。
ロケ一回目ではネギマンが怖くて近寄らなかった子供達が
二回目には付いてくるようになったというエピソードも。
やっぱりネギマンは子供に人気高いんだなあ。
●ネギマンの第三話はどうなるのか
第一話、第二話が上映され、話題は第三話の展開へ。
女子高生役の井次麻友さんがどうなっていくのかの話に大盛り上がり!
「女子高生の名前は何ですか?」
「女子高生」
「脇役みたいじゃないですか!」
「女子高生の方が人気出たら、主役入れ替わりありえますよ」
「ネギマン、ショック受けてるんですけど・・・」
「女子高生が巨大化するかもしれない」
「で、ネギマンが学校に通うと(笑)」
大暴走!
女子高生の名前決めましょうよということで、
米子だから「よねこ」「まいこ」という案が出てきたり、
「島根の松江を巻き込みたい」「泣ける話にしたい」など
アイデア満載のトークが繰り広げられました。
第三話、一体どうなるのか・・・とても楽しみ!
休憩時間中はネギマン、ヨネギーズ共に記念撮影で大人気!
ネギマンと井次麻友さんのツーショット!
こうして見ると紛うこと無きヒーローとヒロインですよね。
二人の今後の展開は果たして・・・
●米子映画事変 事後報告
休憩後は米子映画事変の模様についてのトークで盛り上がりました。
米子映画事変は街中が映画でお祭りになるイベント。
複数の会場で映画上映会を行い、さらに、
・ステカンCANVASプロジェクト
・アニメ会ライブ
・変形合体玩具展示
・ゆるキャラ トライアスロン
・地元ヒーローショー
・米子映画事変ライブステージ
・松江だんだんプロレス
・琴浦ぐるめストリート
などなど、書ききれない程多くのイベントが米子の街のあちこちで行われた。
映画上映会も若手の映画監督が自らの映画を上映した後にトークを行ったり、
PISAF(韓国で開催される学生制作のアニメーション作品のコンペティション)や
しまね映画塾、さぬき映画祭など、他の映画祭団体が参加したりして、
大いに盛り上がったそうだ。
ネギマンカフェではネギマンの映像上映やミニチュアの展示、
グッズ販売などが行われ、
特撮の舞台でネギマンと記念撮影も!
これはテンション上がる!
北野誠さんの怪談ライブも開催!
他、自らが出演しているネギマンの上映会でトークなど、大忙しだったという。
杉作J太郎さんは男の墓場プロダクションのメンバーと共に米子入りし、
空き店舗を借りて上映会にトークライブ、さらには炊き出しも行ったそう。
炊き出しでは1500円も売り上げたと笑ってました。
赤字と言わないセンスが素晴らしくて感動!
声優の宇和川恵美さんは、漫画家の葉月京さんと結成したユニット、
突き指パンダのライブを行った。
東京でライブを見た赤井さんが、是非米子でもやってほしいと依頼。
歌のプロではない二人が本当に楽しそうに歌ってるところが
米子映画事変に通じるものがあったという。
他にも泉谷しげるさん、石橋凌さん、岡本みね子さんなど、
たくさんの豪華ゲストが米子映画事変に参加していました。
●3分映画宴
数々の楽しいイベントが開催される中、
米子映画事変の最大の目玉となったのが3分映画宴。
映画際なんだからやはり見るだけでなく作ろうと。
どんな映画を作ってもイイけど、時間は3分という映画を募集し、
アニメ、特撮、ドキュメンタリー等、50本もの作品が集まったという。
グランプリ作品:あきとはるの夏
面白いと思ったのが上映会のスタイル。
「3分上映、15秒コメント、次の作品上映」というスピーディな展開。
ストーリーの異なる映画を大勢で一気に見るのは楽しいだろうなあ。
●米子映画事変の未来
米子の商店街(米子映画事変中)
最後に来年の米子映画事変の展開について語られました。
「一回目で面白いことをすれば人は集まるということは証明できた。
ただ、イベントやって面白かっただけでは町おこしは続かない。
次は商店街の人達も映画際のためのメニューやアイデアを考えて、
町そのものが潤うようになるイベントになればいい」
「米子映画事変に対する取り組みがGAINAXから町の人達に自然に移っていけばいい」
そう赤井さんは言います。
他、旅行会社とのタイアップなど、いろいろな話が出てきましたが、
米子映画事変が真に米子に定着し、県内外からたくさんの人達が押し寄せ、
何十年も続く町おこしになっていけばイイなあと思いました。
「ネギマンと米子映画事変 in お台場」、いかがでしたでしょうか。
米子映画事変の話を聞いていると、ロックフェスやジャズフェス、
BOOKフェス、大道芸フェスが頭に浮かんできました。
タイムテーブルを見ながらどこへ行こうか考える時のワクワク感、
多くの人や店で賑わっている街を歩く楽しさ、
友達集めて映画を見てワイワイ語る時の面白さ、それらが全てあると思います。
米子映画事変、間違いなく楽しいだろうなあ・・・来年行きたい!
(ライブレポーター・えの)