『コケとキノコとのぐそとヤマブシ』ライブレポート:コケ ヤマブシ 便 この3つの意外な関係とは? 便について今一度考え直すイベント(12.9/21開催)
2012年10月31日
『山伏と僕』が出版されました!
その記念として著者によるトークイベントが開催されましたが、
そもそもコケ、キノコ、ヤマブシ、ノグソの関係性はなんでしょうか?
そんなことで謎が深まるばかりですが…
いつもの乾杯でイベントが開始されました。
左から
小原賢
坂本大三郎(イラストレーター、山伏)
藤井久子(編集ライター)
伊沢正名(自然写真家)
●ノグソの大切さ
山伏はもともと村の政(まつりごと)を司る人で
村の中に必ずいる存在だった。
歴史は神道・仏教より歴史が古い。
キノコの本を読んでいると、
「伊沢正名」さんの名前が必ず載っており、
どういう人なのか気になっていたところ、
ノグソの本を出した人がいると人伝に聞いて、
それが伊沢さんと知ってかなり興味が沸いた。
山伏の修行をしていると山にトイレがないので
ノグソをする機会が増え、ノグソについて考えることが多い。
そこで伊沢さんに出演依頼したとのこと。
●コケの世界に魅せられて
藤井さんはコケの美しさに魅せられて、図鑑片手に散歩してコケ写真をとるのが大好きとのこと。
↑ひかりゴケ。光を反射させるので光っているように見えるコケ。
↑ゼニコケ
↑銀座にあったコケ。色々なコケが混ざっている。
↑屋久島で撮ったヤマトフデコケ
↑噴火して不毛の地となって初めて生える植物がコケ。このような所でないと生きていけないコケが、生まれては消え、生まれては消えを繰り返し、次第に有機物が蓄積していって最終段階に元の森の姿になっていく。
コケ写真の専門家 伊沢さん。
一番、コケが美しいのは冬とのこと。
●やはり行き着く先はノグソトーク
何故、ノグソが重要なのかと語る伊沢さん。
糞はこめへんに異なると書く。つまり昔は大切な肥料であった。水洗トイレだとそのまま下水となって海へ流れてしまい、肥料にならない。野に返すことによりそれが分解されて肥料となり、それを植物が吸収する、その連鎖を意識してやっているとのこと。
ただノグソのやり方があって、穴を掘って埋めるようにしているとのこと。またトイレットペーパーで拭くと、紙は分解されないので、葉なので拭くとのこと。
↑ノグソグッズを紹介してくれた!
伊沢さんは今日で12120回ノグソをしている。
これは20代からノグソを続けており、
今まで1回ぐらいしかトイレを使っていない。
●質問コーナー
Q1.山伏の収入源は何ですか?
兼業でやっている方がほとんど。色々な方がおります。勿論専業でやっている方もいます。お札を配って収入を獲たり、セミナーのようなものを開催している人もいます。
Q2.一番つらいノグソはどんな時ですか?
冬の夜の下痢です。寒いし急だし、用意するのが辛い。ノグソとは修行の一種です。
Q3.仕事などで外出する際、ノグソはどうするんですか?
なるべく事前に済ませて、意外と調整がききます。
Q4.伊沢さんはご結婚しているんですか?
前、いました。
えっそれはノグソ問題で別れたんですか?
と、藤井さんから厳しいツッコミ(笑)
道端にあるコケもマイクロカメラで撮影すればこのように美しくてキレイです。ウンコもコケも自然の大切な一員で、その重要性に気が付かせてくれるイベントでした。
ホシスミレ/へんしゅう&ぶんぴつ家