水族館プロデューサー中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト2013年夏 ~ちいさな水族館の爆発力を学べ!~』ライブレポート(13.6/15開催)
2013年08月08日
「お魚マンション」
(501号室のマイケルさんが気になる:笑)
お魚マンションの解説ももちろん手書き。
魚の種類や習性などの学術的な記述は一切なく
ひたすらマンションの説明をしています。
資金力のある水族館であれば擬岩などにお金をかけて
生息環境を再現した本格的な水槽を作ったりしますが、
小林さん
「ウチはお金がないので安いブロック買ってきて
それを赤く塗って積んだだけです…」
でも、これで他所の水族館のどんな展示よりも面白い!
田中さんや、山本さんも、具志堅さんもいて
ついつい彼らの生活ぶりを観察してしまいます。
この注意書きもちゃんと読まれているそうで、
これを貼り出してから掃除の係りの人が楽になったとか。
用を足しながら思わず吹き出すお客さんや写メを撮るお客さん、
自分のウツボをマジマジと確認するお客さん(笑)まで反応は色々。
そしてトイレから出た後、ウツボの水槽の前に行くと
一生懸命にそのウツボを探すワケです。
このようにタケスイは非常に面白い展示を行っていますが、
実際問題、それを見に来てもらえなければ意味がありません。
中村プロデューサの言う「話題づくり」が必要です。
小林さん達が採った話題づくりの驚くべき手段は
「タッチングプールを作りました!
これで入館者数を増やすことができなかったら
飼育係全員で丸坊主になります!」
と宣言をするという大胆なもの。
これをマスコミが面白がって取り上げて話題となり、
それが蒲郡市民の心に響いて入場者が増加。
深海生物を食べるなどの奇抜な企画も
ナニコレ珍百景に取り上げらるなどして話題となり、
タケスイフィーバーにますます加速がつきました。
グルメハンターさんちゃんのコーナー
(本稿ライター撮影:20130216)
タケスイが話題になることで
タケスイに行ってみようと考える人達が増え、
そして実際に行ってみたら展示が非常に面白いので
タケスイのファンになってもらえるという好循環が生まれ、
12万人程度だった年間入場者は17万人→21万人と急伸。
小さな水族館でもちゃんと爆発できることを証明してみせました。
小林さんは昔、他所の立派な水族館とタケスイを比べて
「小さくて、ボロくて、こんな水族館は
つぶれてしまった方がお客さんのためではないか…」
と思い悩んだ時期があったそうなのですが、
今では同じ愛知県内にある某巨大水族館の名前を挙げ
「僕らは本気でN港水族館に勝つつもりで頑張っています!」
と目を輝かせています。それでこそ中村元の筆頭門下生!