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【 イベントレポート 】

水族館プロデューサー中村元 presents 中村元の超水族館ナイト2015夏 ~水族館で未来をつくる~』ライブレポート(15.06/07開催)

2015年06月22日

【前半の部より】

21回目の超水族館ナイトは
中村さんのこんな問いかけから始まりました。

「みなさん、未来って気になりませんか?」

自分が生きている間はもちろん、
自分が死んだ後も子孫たちが生きていくので、
人それぞれ程度の差はあっても何かしら
未来のことは気になっているものと思われます。

今の仕事がいつかなくなるのではないか?
戦争やテロに巻き込まれたりしないだろうか?
自然災害は本当に大丈夫か?…等々
考えだしたらキリがありません。
特に未来に食料があるのかどうかという問題は
非常に気になるところです。

環境活動家のレスター・R・ブラウン(アメリカ)は
中国がこれからどんどん豊かになって
中国の全人口が欧米人と同じ食生活をしたとすると
卵ひとつとっても鶏が今より20億羽余分に必要になる。
そして、その20億羽の鶏の餌に必要とされる穀物は
カナダの穀物総生産量と同じくらいであるという
かなり衝撃的な予測をしています。

日本は現在すっかり飽食ですが、
アフリカなどでは2秒に1人の割合で
飢えによって子どもが亡くなっている現実があります。
中村さんが独自に調べたところでは
もしも、日本の家庭や飲食店、生産の現場などで
無駄に捨てられている食材を全て集めてことができて、
それを飢えに苦しむ子どもたちに届けることができたなら
計算上は10億人もの命を救うことができるのだとか。
しかし、毎年10億人の命が助かっていったとすると、
すぐに地球がもう1個必要になるほど大量の食料が必要となり、
残念ながら地球は1個しかないので
結局は誰かが飢えで亡くなっていくことになります。

中村さん
「そう考えると誰かが死んでくれているから
我々が今、贅沢できているとも言えるワケです。
ものすごく恐ろしい話だと思いませんか…?」

この世の中の全ての生き物は、
別の生き物の命を食べることで生きています。

人間も例外なく命を頂くことで毎日を生きている…。

中村さんは今回のトークの中でキーワードとして
生物多様性という言葉を使っていましたが、
近年よく言われる「環境保全」、「種の保存」とは
それはつまり”生物多様性を守ること”に他なりません。

マグロだけ一生懸命守っても
マグロの餌の小魚が海から消えてしまえば、
もうマグロは育たなくなるし、
農作物であればアリがいなくなってしまったら
その土地はガチガチに固くなってしまい
そこでもう農業は続けられなくなってしまいます。

結局、ありとあらゆる生き物が大切であり、
全ての生き物の命がつながっているということを
きちんと理解することが未来へとつながっていきます。

超水族館ナイトに来ているお客さんは
過去20回のトークライブの中で中村さんから
「命をいただきます~感謝の気持ち」という話を
何度も聞いているので十分理解している思うのですが、
世の中の多くの人たちにもそういった気づきの場が必要で
特に水族館は非常に多種多様な生物がいて、
展示を眺めているだけで生物多様性を容易に実感でき、
”食う or 食われる”のシーンを目にする機会が多いことから
よりその役割を果たせると環境があると言えます。

中村さん
「水族館の生物多様性はメチャクチャやからね!」

テリーP
「ビジュアルからしてエグイのがいっぱいいますしねぇ…。」

中村さん
「食物連鎖にしても、強い生き物が
常に弱い生き物を食べ続けているのではなく
強い生き物もちょっと弱った時に一斉に集られて
食べられてしまうなんてことが頻繁に起こっていて、
だから水族館は命が繋がっているということを
すごく理解してもらいやすい場所だと思っているし、
水族館はそういうことを伝える場所でないとアカン!」

生物多様性に対する理解は
色々な多様性の理解にも繋がっていくと中村さんは語ります。
価値観だったり、人間性だったり、物事の得手不得手だったり、
要するに「みんな多様性がある」という理解。