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【 イベントレポート 】

「円周率1000000桁表」でお馴染み、謎の理数系同人サークルがそのベールを脱ぐ! 『暗黒通信団を吊し上げる会 ー謎の過去を勝手に造る夜ー』ライブレポート(2016.3/14開催)

2016年04月11日

【登壇者紹介】

よく喋る黒子さん
黒子さん

黒子さんはスポークスマン的役割を担う暗黒通信団の”中の人”。白衣に覆面姿という近寄り難い出で立ちをしていますが、黒子さん曰く「これが暗黒通信団の正装」なのだそうです(そう言えばこの日カルカルに来ていた他の戦闘員さん達も多くが覆面またはマスク姿でした)。今回は暗黒通信団を代表して矢面に立ち”吊るし上げられる立場”として覚悟の登壇です(笑)。

そして、司会進行役はこちらの二人。

左:破壊王(暗黒通信団)右:馬原雲母P(※)
破壊王さんと馬原P
(※東京カルチャーカルチャープロデューサー)

破壊王さんも白衣にマスク姿から判るように暗黒通信団の戦闘員。本人は「自覚がない」そうですが、これまでに数々の破壊行為を行ってきたらしい。馬原Pは暗黒通信団に突撃インタビューを敢行し、このお台場に引っ張り出してきた今回のイベントの仕掛人。謎のベールに包まれた暗黒通信団の実態にどこまで迫れるか!?仕掛人としての力量が試されます。

さらにゲストとして社会評論社のハマザキカクさんと有限会社ねこのしっぽのねこ専務が登壇。ハマザキカクさんは非常お堅い出版社にいながら数多くの珍本・奇本を世に送り出している業界では有名な”珍書プロデューサー”。著書「ベスト珍書(中公新書ラクレ)」などで暗黒通信団の本を度々紹介しています。ねこ専務は同人活動を総合サポートする印刷会社の偉い人(社長に次ぐNo.2)。暗黒通信団の本はねこのしっぽ社の”一番安い料金プラン”で印刷・製本されているそうです。

ハマザキカクさん(社会評論社)
ハマザキカクさん

ねこ専務(印刷会社ねこのしっぽ)
ねこ専務

さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ本編のトークへ。イベントは前期と後期からなるセメスター制。前期は「初心者のための暗黒通信団講座」と題して、黒子さんに暗黒通信団の自己紹介をしてもらい、それを踏まえた上で、後期にゲストのお二人と馬原P、そして客席の皆さんで暗黒通信団を”質問攻め”にして吊るし上げようという流れです。

トークパートが始まりました
トークスタート!

【初心者のための暗黒通信団講座】

■メンバー紹介

まず初めに暗黒通信団の戦闘員の紹介がありました。
カルカルにやってきたのは以下のメンバー。

・司会:破壊王(実は女子だった)
・よくしゃべる:黒子
・円周率本作者:牧野貴樹
・童貞本作者:生天目あかり
・JK:ぷれーぬす、理科
・講義:嵐田源二(飼主)、クリスカ(生主)
・円周率斉唱:ヘスティア(記憶マニア)
・その他:hidamai、公式、naja、木村…他

 

(敬称略)

さらにカルカルに来れなかった戦闘員も紹介
カルカルに来れなかった戦闘員

団長は星野香奈さんという方だそうですが、団長が普段何をしていて、現在の暗黒通信団の活動にどのように関わっているかなどは、誰にも「全く分からない」そうです(謎)。暗黒通信団のWebサイト等で紹介されている戦闘員はごく一部で、日本中、世界中に多数の戦闘員が散らばっているそうです。官僚や大学教授といった超エリートから、公務員、エンジニア、医者浪人生、エロリスト、元ニート、ナマポ(生活保護受給者)に至るまで様々な経歴や肩書の戦闘員を多数擁しており、人材には事欠かない組織のようです。

■作品紹介

暗黒通信団といえば、まずは円周率本や素数本に代表されるような数字や文字が無機質に延々と並んだいわゆる”羅列系”の本が挙げられます。

”羅列系”の代表作
羅列系

”読み方未定義の本”は本当になんと読めば良いのでしょう…? この本の情報をデータベースに入力しようとしていた書店関係者がTwitter上で「読めねぇよ!」と怒りのツイートをぶちまけたとの噂も。”イヤガラセ”を地で行く暗黒通信団らしい本と言えます。

羅列系に次いで多いのが”珍書系”の本。先ほど紹介した「魚くさい本」や「中身のない本」、「中身のありすぎる本」などがこれに当たります。一度製本した本をわざわざ裁断してグラム単位で量り売りする「切られた本」なんていうものもあります。暗黒通信団は国会図書館法に則って、作成した本をきちんと国会図書館に納本しているのですが、カバーやオビを外して収蔵する国会図書館に対してわざわざ「オビしかない本」、「カバーしかない本」を作成して納本しようとしたり国会図書館相手にも色々知恵を絞って仕掛けているようです。

”珍書系”の代表作
珍書系

本に比べると数は少ないですが”グッズ”の制作・販売も行っていて、例えば、裁判員鉛筆は鉛筆の6つの側面に、「無罪」「懲役」「死刑」「無期懲役」などの刑名と、「5年」「10年」「30年」といった懲役の量刑(年数)が刻まれていて、鉛筆を転がして判決を決められる裁判員必携(?)グッズ。「サハラ砂漠の砂」はシさんがチュニジアで採取したもので、今回のイベントでも販売されていました。円周率詠唱CDは円周率でお経を唱えたもの…。

グッズでも色々やらかしています
グッズ

■闇の歴史(うんちく・トリビア)

暗黒通信団の歴史についてはとにかく謎だらけ!口伝で伝わっている話は数多あるものの、それが果たして真実なのかどうかは記録が残っていないため確認のしようがないそうです。今となっては古い時代を知る者もいない…。そんな時に頼りたくなるのがWikipediaですが、なんと太古の昔に作成保護がかけられたまま解除されることなく今日に至っているという有様…。(本稿執筆時点で作製保護解除が再び議論されているそうです)

Wikipedia作製保護の歴史
Wikiと暗黒通信団

そんなこんなで、

「歴史が分からないなら創ればいいじゃないか!」

と持ち上がったのが次の企画です。