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【 イベントレポート 】

水族館プロデューサー中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト 2014年夏 ~人生は海獣から学んだ~』ライブレポート(14/06/15開催)

2014年06月24日

3.欠点は克服するのは損!

中村さんは最初から「飼育係には3年間しかいない」と決めた上で
頼み込んで飼育係をやらせてもらったそうです。
先輩トレーナーから見たら「どうせ腰掛け」と思われても仕方なく、
そんな中村さんに預けられたアシカは、先輩トレーナー達に
「アシカショーに使えないダメなヤツ」と評価された3頭でした。

フンタッチ(差し出した手のひらに鼻先をつける)が全くできない子、
輪っかを異常なほど怖がり当時ショーに必須とされていた
「輪投げ」も「輪くぐり」もできない子、
非常に臆病で人からの餌を全く受け付けつけない子…。

中村さんはその「ショーに使えない」とされた3頭のアシカ達を
注意深く観察し、決して無理強いをすることなく
それぞれの個性に合わせて工夫しながら馴致していきました。
そして、中村さんはジャンプが得意な子にはジャンプだけを、
モノを拾うのが得意な子には拾うことだけをやらせたそうです。
それぞれにアシカにそれぞれ得意なことを行わせることで
そのアシカ本来の「凄さ」をストレートにお客さんに伝えることができます。

アシカも人間もそれぞれに良いところもあれば欠点もあります。
欠点や苦手なモノを克服するには膨大な時間と労力を要する上に、
精神的な負荷も非常に大きくなものとなります。

中村さん
「欠点の克服するのは損です!そんな時間があるのなら
長所を生かせる場所を探した方がよっぽいい。
そして、その長所を好きなだけ伸ばしていけばいいんです!」

この考え方は中村さんの現在の仕事、
水族館のプロデュースの基礎にもなっています。

都心のビルの高層階にあるという
デメリット抱えたサンシャイン水族館だからこそ、
少ない水量で水中感を感じさせる水槽のアイデアや、
「天空のアシカ」、「天空のオアシス」という発想が生まれました。
厳寒期には氷点下25度にもなる山の水族館では
その寒さをデメリットではなく、むしろそこにしかない特長と捉え直し、
世界初の「川が凍る水槽」を実現し、大きな話題を呼びました。

今回の超水族館ナイトのサブタイトル、
「人生は海獣に学んだ」とはまさにこのことなのでしょう。