里中遊歩著・今泉忠明監修『サトナカがゆく! ~風まかせ動物探索記』発刊記念!<NIPPON野生生物summit ~外来動物天国ニッポン!~>ライブレポート(13.5/18開催)
2013年06月12日
【第2部:最悪なヤツはどこのどいつだ!?】
後半は「日本にはどんな外来種がいるのか?」について、
今泉さんの著書「外来生物最悪50(サイエンスアイ新書)」を元に
ランキング形式で見ていきました。
ランキングは大きさ、速さ、食性、捕食種、競合種、適応力、繁殖、
個体数、病気、加害といった各項目を評価したトータルポイントで決定。
全ては紹介できないのでいくつか抜粋して…。
貨物などと一緒に船でやってきた外国産の小さなクモ。
特に西日本に多いようです。(特に福岡方面)
ルックスの不気味さと毒グモという言葉の響きから
マスコミにかなりヒステリックに取り上げられましたが、
確かに毒は強いものの、極々微量であるため
普通に生活をしている健康な人であれば
100匹に同時に噛まれてもまず大丈夫とのことなので
必要以上に怖がる必要はないそうです。
ただ、日本固有のクモに対する影響はあると思われるので
なるべく日本に上陸させない工夫は必要かもしれません。
鮮やかなグリーンが美しいインコ。
モノマネが得意でペットとして人気を集めたが
それが逃げ出して野生化。
生息地として東京工業大学大岡山キャンパスが有名ですが
近年は東京都内随所で見られるほどに数が増えています。
群れを作りカラスとも闘うこともある武闘派なので
日本固有の小さな野鳥たちはとても太刀打ちできません。
ちなみに上のスライドの写真は
里中さんの家の餌台に来たインコ達だそうです。
鎌倉の大仏を見に行くとちらほらリスの姿を見かけますが、
あれがタイワンリスという外来種。
ニホンリスやシマリスよりも体が大きいため
同じ場所にいると日本のリスを外へ追いやってしまいます。
見た目は可愛いらしいですがですが見かけても餌付けは止めましょう。