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【 イベントレポート 】

水族館プロデューサー中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト2013年冬 ~水族珍…珍にあふれた水族館~』ライブレポート(13.2/24開催)

2013年03月28日

2)山の水族館の”珍”

山の水族館の最大の「珍」はなんと言っても

”四季の水槽(川が凍る水槽)”!!

冬は氷点下20度を下回るおんねゆ温泉。

そこに中村さんが作ったのは冬の極寒期に結氷する水槽
冬の間、凍りついた川の下で魚はどうしているのか?
今まで見たくても見ることができなかった光景がそこにあります。

中村さんがこの水槽を企画し、地元の人に
「凍る水槽でおんねゆの寒さを自慢にしましょう!」
と地元の人にプレゼンしたところ、
「ええー!?氷の下で魚はどうしちゃうんですか?死んじゃいませんか?」
と聞き返されたそうです。
中村さんが「氷の下で生きているんですよ」と返答すると
驚きのあまり「ええっー!?」と驚嘆の声が上がったとか。

冬に川の中で魚がどのようになっているのかは
実は地元北海道の人達も知らなかったワケです。

結氷した「四季の水槽」
結氷した「四季の水槽」

氷の下でも魚は逞しく生きている
氷の下の魚の様子

ちなみに凍っていない時の「四季の水槽」の様子がこちら(↓)。

夏に撮影された「四季の水槽」
夏季の「四季の水槽」

実はこれも非常に”珍”な光景!

中村さん
「水族館の川の水槽で水がジャバジャバ流れているのを
みなさん見たことありますか?ないですよね?」

上のスライド写真では分かりにくいかもしれませんが、
”川の激流”が再現されています。

水槽内に激流を作ろうとすると巨大なポンプと配管が必要になり、
通常は数千万円という極めて高額なコストがかかってしまうそうです。
水族館における日本淡水魚は地味で注目度が低いこともあり、
そこに多額のお金をかけることは、どの水族館もやっていませんでした。

中村さんはハイドロウィザードという安価なポンプを導入することで
”川の激流”を見事に再現してしまいました。
山の水族館では豊富な地下水があり、どんどん水を換えることができるので
ポンプに濾過機能をもたせる必要がなく、
他のどの水族館でも見ることができない迫力ある光景を
ビンボー水族館がなんと実現してしまった!と。

いざ、川の流れを再現してみたら
魚が激流に向かって生き生きとダイナミックな動きを見せるようになり、
今まで地味でどの水族館でも注目されなかった日本淡水魚達が、
一転してお客さんの注目を集めるようになったそうです。
人は水族館の「珍」な光景に感動するのですから地味と言われる日本淡水魚も
見せ方次第で立派にお客さんの心を惹きつけられるということを
中村さんが証明して見せたと言えるでしょう。

こちらも日本初!「滝つぼの水槽」
滝つぼ水槽を見上げた眺め

滝つぼの中はいったいどのようになっているのか?

誰もが一度は考えたことがあるかと思います。
その見たかった光景がなんと目の前に再現されています。

中村さんは山の水族館のプロデュースの成功を通して
「自分の中の考え方を新しくすることができた!」と言います。

中村さんは常々「人は水族館に水塊を見に来るんだ」と言っていました。
水塊に溺れることで水中感や浮遊感を感じ、そして心が癒される…と。
そのため、中村さんは過去の水族館プロデュースにおいては
「いかに水塊作りあげるか?」に非常に頭を悩ませてきたそうです。

しかし、山の水族館を作り上げていく中で
「人が見たいけれど見られなかった光景を実現してあげれば良いんだ!」
ということに気づいたそうです。

もちろん中村さんがこれまで作り上げてきた「水塊」、即ち、
水中感・浮遊感に包まれた癒しの空間もその「珍」の一部です。
地上に生きる人間にとって、水中をフワフワと漂う感覚は
非常に心地良く、まさに「珍」な光景の最たるものでした。