『TOKYO野生生物summit vol.3 ~東京都内に棲息する驚きの哺乳類たち~』ライブレポート(12.7/21開催)
2012年08月14日
好評を得ている「TOKYO野生生物summit」の第3回開催!
今回は東京に棲息する野生の”哺乳類”にスポットを当てて、
想像以上に我々の身近で生活している彼らの生態を楽しみながら学び、
人間との共存の在り方などについて、色々と思いを巡らせていきます。
東京都内(島嶼部を除く)には外来種も含めて
実は50種類近くの野生哺乳動物たちが棲息しており、
都心部で逞しく生きている哺乳類もいれば、
例えば、西多摩の方面に行くと「えっ?こんなのが動物がいるの!?」と
驚いてしまうような哺乳動物も生活しています。
さて、そんな彼らの生活を少し覗いてみましょう。
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【出演者紹介】
里中遊歩(イキモノライター)
日本野生生物リサーチセンター代表。
イキモノ観察ライターとして活動。特に東京都内の野生動物や
国内の外来動物などについて探索・調査を行なっている。
今泉忠明(動物学者)
日本動物科学研究所所長。伊豆高原ねこの博物館館長。
イリオモテヤマネコやニホンカワウソの調査・研究などで有名。
最後にニホンカワウソの姿を写真を収めた人でもある。
(以上、敬称略)
お二人は共にフィールドに出て生き物の調査している間柄。
基本的には里中さんが行いたい調査を今泉先生に相談し、
現地に同行してもらう形での調査が多いらしい。
動物の調査は大変なことが多く、根気も必要なので
テントの中で二人でお酒を飲みながら動物の出現を待ったり、
楽しみも得ながら日々調査を行っているそうです。
マンモス、ドードーなど絶滅した動物ばかりがいる動物園を
ジャイアントパンダが訪れるというストーリーの本。
絶滅動物園を訪問するジャイアントパンダ自身も絶滅危惧種であり、
「ひとつ間違えるとパンダも絶滅動物園に仲間入りしちゃうよ!」といった
警鐘的な意味合いも込められた深い作品となっています。
面白い本なので興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
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第1部:
都内に棲息する哺乳類「都心部・郊外編」
始まりました!
(司会進行はカルカルプロデューサーのテリー植田さん)
里中さん「大都会・東京と聞いて何を思い浮かべますか?」
時代が…。(苦笑)
それはさておき、とにかく!
そんな大都会・東京に野生動物が本当にいるのか…?
それがいるんです!! しかも沢山!!
鳥類を例に挙げれば…、、、
皇居のカルガモが良くニュースで流れますね。
野生のカルガモは本来に警戒心が強く人に懐かないらしいのですが、
都心部のカルガモはアヒルと交配してしまっていることが多く
人をあまり怖がることがなく、懐きやすいそうです。
カワセミは山の中の綺麗な渓流にでも行かないと
なかなか見られないようと思っている人も多いようですが、
実は都心部の水場のある公園に行けば容易に見られる鳥。
ウチの近所の洗足池でも普通に見られます。
この他、キツツキの仲間であるコゲラが
銀座の数寄屋橋の交差点の近くで木を嘴で叩いていたり、
小型のハヤブサであるチョウゲンボウが都心で目撃されたり、
名前を聞いただけではとても都内にいなさそうな種類の鳥達も
実は大都会・東京で生活しているというワケです。
今泉先生によれば
「都心の野生生物は実は増えている」そうです。
人間の住んでいる場所は本来、野生動物とっては住みにくく、
住宅地が拡大すれば野生生物は元々の生息地を追われていきます。
この時、山の方に追いやられるのではなく、
都心側に追いやられてしまうケースも多々あるようです。
しかし、都心部に住みつくことにひとたび成功してしまえば
むしろ外敵も少なく棲み易い環境である場合も多く、
東京都心部に棲息する野生生物はそういった理由から
徐々にその数を増やしているのではないかと考察されていました。
さて、本日のテーマ、「哺乳類」。
都心に暮らしている哺乳類で最もメジャーなモノというと…
いわゆる「イエネコ」。
野生化したイエネコのうち人間の生活に依存するものを「ノラネコ」、
人間の生活に依存しないモノを「ノネコ」と呼びますが、
都内にいるネコは何らかの形で人間の営みに頼っているので
皆、ノラネコということになります。
イエネコは1万年以上前に西アジアにおいて
リビアヤマネコが家畜化されたのが起源となっています。
日本国内では1300年ぐらい前から飼われていたと言われていますが、
それを裏付ける資料に乏しく、ハッキリとは分かっていないようです。
里中さんのトーク中は殆ど喋らない今泉先生ですが、
ひとたび解説を始めると非常に詳細で止らなくなります。(笑)
動物好きにとってはこのぐらい詳しい解説の方が楽しいので
「どんどん喋ってください!」という感じでした。
(今泉先生の説明を全部載せたら大変な文量になるので
本レポートでは要点だけ書き出していきます)
夜になると歌舞伎町などのネオンの間を
黒い物体が飛びまわっていたりしますがそれが彼らです。
山には生息せず住宅のある都心部に生息する種。
コウモリというと動物園で見るような
果実食のコウモリ(オオコウモリ等)のイメージが強いですが
日本のコウモリは昆虫食で体も非常に小さいです。
なお、血を吸うコウモリは日本にはいませんのでご安心を。
都内でかなり増えていると言われ、皇居や新宿御苑、
上野不忍池、水元公園、井の頭公園などで目撃情報多数。
エリア別では世田谷区、杉並区、練馬区に棲息ポイントが多い。
トレイルカメラとは動物がカメラの前を通るとセンサが反応して
写真と動画撮影を自動で行ってくれるカメラ。
里中さんと今泉先生は奥多摩にこのトレイルカメラを仕掛けて、
野生動物の様々な表情をたくさん捉えています。
※奥多摩は「都心・郊外」というよりもむしろ
後半の部で取り扱われる「里山」に該当する場所ですが、
今回のイベントではトレイルカメラで撮られた動画が
頻繁に登場することもあり、いったんココで紹介しておきます。
ところで、タヌキのことを「むじな(狢)」と呼ぶことがありますが、
地方によっては「むじな汁」を食べることがあるそうです。
ところが「むじな汁」の味については
「美味い!」という話と「不味い!」という話の両極端が混在していて、
どちらが本当なのかと今泉先生のところに良く問い合わせがくるそうです。
むじなと呼ばれる動物にはもう1種類
「アナグマ(後半の部で登場)」という動物がいて、
外見がタヌキと似ていることからしばしば見間違えられます。
「美味い!」「不味い!」という両極端な感想が生まれるのは
おそらくそのせいではないかと今泉先生は言います。
とりあえずの結論(なるほど…)
(イギリスではアナグマは食用でハムに加工されたりしているそうです)
里中さんも今泉先生も
実際に「むじな汁」を食べたことはまだないとのことでした。
漢字で書くと「白鼻芯」。
ジャコウネコ科の仲間で樹上性。
長い尻尾は木の上でバランスを取るため。
私が勤める会社の周辺(東京都羽村市~青梅市)にも棲息していて
時々、住宅街の道路を横断する姿などを見かけたりします。
ハクビシンに関しては在来種なのか外来種なのかという議論を
しばしば耳にしますが、決着はまだついていないようです。
日本固有種で都内では檜原村や奥多摩町に6~8群、
10数頭から時には100頭以上の群れが生活しているそうです。
オスの中には群れから離れて単独で生活する個体もいて
これを離れ猿と呼ばんでいます。都心部や住宅地に猿が出現し、
そのドタバタ騒ぎが時々ニュースで流れたりしますが、
その殆どがこの「離れ猿」なのだそうです。
猿に関しては、都内の話ではありませんが
千葉県では外来種の「アカゲザル」が野生化しているらしく
里中さんが現在調査を行っているとのこと。
アカゲザルは実験動物として貴重な動物ですが、
どうやら実験施設から逃げ出した個体が野生化したとか…。
実験動物であろうと、ペットであろうと、家畜であろうと、
動物を飼う時は「絶対に捨てない!&逃がさない!」ということを
とにかく徹底してもらいたいと思います。
近年外来種の中でも最も問題になっているのが…、、、
アライグマは北アメリカ原産。
都内では主に山間部に主に棲息するが、
都心部や郊外でもその姿が確認されています。
都内だけではなく全国各地で野生化が大問題となっており、
農作物に被害が出たり、生態系にも大きな歪みを生じさせています。
里中さん
「小さい頃は可愛いけど成獣になるとかなり気が難しくなり
CMやアニメの影響で飼い始めた人がどんどん捨て始めて
こんな事態になっちゃったんです…。」
「悪名高き」と書いて紹介しましたが悪いのは100%人間です。
現在、アライグマは特定外来生物法で飼育が禁じられており、
また、哺乳類に関しては検疫法の大幅強化などで
エキゾチックアニマルの輸入自体は激減してはいますが、
第二、第三のアライグマを出さないようにするためには、
一人一人が”身近な生態系”をキチンと理解することが大事です。
都内在住の方は都内の生態系を知ることから始めましょう!
…というワケで、
都内の生態系を知るイベントの続きです。
学名は「Mogera imaizumii」!
今泉先生は父親も兄弟も動物学者という動物研究一家。
アズマモグラの学名は今泉先生の父親の功績から
名前がつけられたものだそうです。
地中に暮らすネズミ。穴掘りの名人!
原則として野生動物は捕獲・飼育が禁止されていますが、
農家の人にとっては害獣なので駆除しても良いことになっています。
里中さんは「知人の農家の方から駆除を依頼された」とのことで
罠を仕掛けハタネズミの捕獲に成功!
でも、「殺してしまうのでは忍びない」とのことで
自宅で飼育を行いハタネズミの生態研究を行っているそうです。
(なんと都合のよい法回避…)
ハタネズミ君「高級サクランボうんまー♪」
(セリフは想像です)
害獣駆除用の罠にかかったハズなのに
なぜか水飲み場も回し車も清潔な床材も完備の
ブルジョワな水槽を与えられて
1粒100円もする佐藤錦を食べさせてもらっている
贅沢なハタネズミ君でした。
(ここで前半終了)
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第2部:
都内に棲息する哺乳類「里山編」
この卵のうが大好物な哺乳動物が…
黄色い個体キテン、顔が褐色の個体をスステンと呼ぶ。
本州、四国、九州で絶滅危惧種とされていますが、
里中さん曰く
「都内の山中や里山においては相当数棲息しているのでは?」
テンの糞は容易に沢山に見つけることができるらしく
都内では今のところ絶滅を心配するような状況にはなっていないようです。
リスは小さく動きが機敏なので見つけるのは一苦労です。
なので、リスを探す時はまず居そうな場所を特定していきます。
ニホンリスが近くにいるかどうかは食痕を探せばOK!
もう1つリスの仲間を紹介。
高尾山薬王院が有名。
ニホンリスは昼行性ですがムササビは夜行性。
高尾山はムササビを観察している人が結構いるので
誰かが見つけて「いたよー!」と教えてくれたりしますが、(←他力本願)
通常の山の中でムササビを見つけるのは至難の業です。
なので、明るいうちに木の洞を探したり、
食事に来そうな木に目星をつけたりすると良いそうです。
葉を折りたたんで食べる習性があるので
線対象な食べ痕になるのが大きな特徴だそうです。
/*——–
[秘伝!今泉先生のムササビ捜索テクニック]
木に抱きついてスリスリせよ!
——–*/
今泉先生の秘伝に関しては、知らない人が見たら
何やらおかしな人だと思われてしまいそうですが、
ムササビは木を昇ってくる蛇を恐れているので
木にそれっぽい振動を与えるとムササビが
「この振動はなんだ!?蛇かっ!?」
と、様子を伺う為に木の穴から顔を出すそうです。
タヌキ同様、「むじな(狢)」と呼ばれる。
タヌキはイヌ科だが、アナグマはイタチ科。
寒い時期は体に脂肪を蓄えて冬ごもり(※)をする。
※冬眠と冬ごもりは異なる。
冬眠は仮死または休眠に近い状態のことで
冬ごもりはそのような状態にはならないごく浅い眠り。
ここからは体の大きな動物を紹介!
イノシシを家畜化したものがブタですが、
家畜のブタが何らかの理由で野に帰った場合は
数世代後にイノシシに戻ってしまうそうです。
奥多摩のイノシシはもともと野生のイノシシですが、
千葉にはブタから戻ったイノシシがいるそうです。
イノシシは40kmぐらいの猛スピードで走ることができます。
「猪突猛進」などと言われますが、実際のイノシシは
右に左に華麗なステップワークを踏むことができるので
ロックオンされてしまったらどうしようもありません。
イノシシが市街地を走りまわるという事件が多いですが、
イノシシは犬が大嫌いで犬に吠えられるとパニックになるそうです。
猟師が猟期に山に犬を入れてイノシシを追い込むのですが
撃ち損じて逃してしまうとパニックになった興奮状態のイノシシが
一気に山を駆け下りて住宅街を弾丸のように走り回るというのが
事の真相のようです。
そんな様子からイノシシは怖い凶暴と思われがちですが、
本来は臆病であることを知っておいた方が良いかもしれません。
里中さん
「暴れイノシシの原因は結局が人間が作っているんです!」
次…!
東京には国の特別天然記念物もいます!
カモ”シカ”とは言いますが偶蹄目ウシ科の動物。
日本の唯一の野生種の牛。
崖の岩場を好む習性がある動物。
岩場は外敵が来ないのでそこで安心して反芻をしているようです。
しかし、猟師にとってはそれが絶好の狙い時。
見晴らしの良い岩場でジッとしているので次々と撃たれ
一時絶滅寸前まで追い詰められました。
最近は保護が生息数が大きく回復し、絶滅の危機は逃れています。
(しかし、逆に増えすぎて食害が発生しているケースもあるようで
この辺りはなかなか難しいところです…)
カモシカは普段の性格は非常におとなしい動物ですが、
外敵に追いつめられると強靭な角で勇敢に闘います。
そして、こちら(↓)は正真正銘の鹿!
奥多摩に行くと頻繁にシカの鳴き声が聞こえるそうです。
さて、野生生物の探索は非常に興味深く楽しそうですが、
特にシカやイノシシの生息地を歩く場合
里中さん、今泉先生の脅威となっているのが…、、、
ヒルの唾液にヒルジンという血液凝固防止剤が含まれているので
ヒルに血を吸われてしまうとなかなか血が止まらないそうです。
今泉先生
「血が止るまで3時間ぐらいかかったかなぁ…」
里中さん
「ビールを飲みながらだと倍の6時間でした!」
とりあえずヒルに食いつかれたら飲酒は控えましょう。(汗)
ヒルに刺された時に慌てて取ろうとすると
頭だけ残ってしまうことがあるので安全のため
煙草の火などを押し付けて落とした方が良いそうです。
テリーさん
「どこぞの豆腐屋みたいなネーミングですねぇ」
今泉先生
「ジョニーか!ずっと昼下がりの情事だと思ってた!」
今泉先生が何か仰っていますが(笑)、
とりあえずヒルに対して効果覿面の必携グッズだそうです!
山に入る方はお試しあれ!(ステマ?)
このように迷惑この上ないヤマビルですが、
モノは考えようで、海外の研究機関ではこのヒルを使って
野生動物の生態調査を行おうという試みもあるそうです。
ラオスの幻の動物「サオラ」の棲息域を
現地のヒルが血吸っているかどうかで調べようというモノ。
なるほど!これは名案かも!
さて、色々な動物が出てきましたが
大トリはやはりこの方に登場して頂きましょう!
東京にも熊はいます…!
お客さんの中にも東京で熊を目撃した人がいました。
(奥多摩湖の湖畔で目撃したそうです)
ツキノワグマは基本的には非常に臆病な動物で、
人間が近づいてきたと分かると熊の方から逃げていくそうです。
山の中でツキノワグマに突然襲われたりするが事故が
しばしばニュースなどで報じられたりしますが、
最も多いケースは、山菜採りなどで山に入った人間が身を屈めていて
人も熊も互いの接近に気づかず至近距離になったところで初めて
両者その存在に気づいて、驚きと恐怖で身動きとれない人間に対し、
こちらも驚きでパニックになったツキノワグマの方が反射的に
体当たりやクマパンチをしてしまったというパターンのようです。
普段はドングリや木の実、ハチの巣などを食べており、
ツキノワグマの方から積極的に人を襲ったりはしないので
今泉先生曰く
「必要以上に熊を怖がらなくても大丈夫です!」
とのこと。
里中さんと今泉先生が奥多摩でツキノワグマを見つけた時も
もっと近くで写真を撮ろうと距離を詰めようとしたら
クマの方が怖がって大慌てて逃げていったそうです。
但し、何事にも”例外”はあって、
母熊と小熊の間に入ってしまった場合は
子供を守ろうと襲ってくることがあり、
秋口の食糧が少ない時期などは気が立っていて
ウザったくて攻撃されたりすることもあるそうです。
そんな時はどうしたらよいいか…?
⇒たたかう(鼻が弱点らしい)
(死んだフリもそこそこ有効と思われます)
これらはツキノワグマに対する心構えであって
北海道のヒグマには当たり前ですが適用できません。
里中先生
「北海道のヒグマは本気でヤバイです!」
三毛別羆事件などは恐ろしすぎます…。
話をツキノワグマに戻します。
近年、全国各地でツキノワグマが街に出没し、
射殺されるケースが非常に増えてきているように感じます。
2010年のデータでは年間2000頭以上が駆除されている状況…。
昔は山と町の間に里山があり、
そこにはクマが大嫌いな犬がいたので
クマは街まではよっぽどのことがないと下りてきませんでしたが、
今は里山がないので秋口などに山の食糧が不足すると
市街地や農地に直接降りてきてしまうのだと今泉先生は言います。
里中さん〆
「射殺の是非はともかく我々人間がクマをはじめとする
野生動物達の棲息域を奪ってしまっていることに責任を持ち
互いに共存のために何をするべきなのかについて
もっともっと真剣に考えていくべきではないでしょうか…!」
その通りだと思います…!!
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【まとめ】
東京には野生動物はいないと勝手に思い込んでしまいがちですが、
実は身近なところに沢山の動物がいることを知り、
彼らの生態に少し意識を向けるだけで様々な気づきを得られます。
外来生物の帰化問題や環境破壊に因る絶滅の危機に瀕する生物など
こういったイベントを通して一度自分なりに整理してみる姿勢は
非常に大事なのではないかと感じました。
今回メジャーどころの哺乳類をひと通りチェックしていきましたが、
「まだまだ紹介しきれない野生生物が沢山いる!(里中さん談)」
とのことなので次回以降をまた楽しみにしたいと思います。
(ライター・GAMA)