東京スカイツリー開業直前企画!日本最強タワーマニア奇跡の全員集合タワー総括イベント!『ザ・タワーマニアサミット2012』ライブレポート(2012.5/19開催)
2012年06月27日
スカイツリー開業が3日後に迫った5月19日の昼、
お台場に日本最強のタワーマニア達が奇跡の大集合!!
東京スカイツリー開業を勝手に記念して、
『タワーマニア達によるタワーマニアの為のイベント』
が遂に日本初(!?)開催となった!!
話題沸騰中のスカイツリーネタはもちろん、
日本及び世界各国にそびえ立つ特徴的なタワーを
タワーマニア界のカリスマ達がそれぞれの切り口で語りつくす!
集まったお客さん全員参加の「タワー検定」も有り!
タワーの魅力満載の2時間半!正直、面白すぎました。
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超タワーマニアなプレゼンターは計6名!
(プレゼンターの方のプロフィールは
以下のレポートの中で順次紹介していきます。)
タワーマニアサミット、いざ開幕!
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【1.日高さんのプレゼン】
スカイツリー開業記念を兼ねたイベントなので
まずはスカイツリーの話題から!
スカイツリーについて語ってくれるのは…
日高さんは超タワー好きブロガー。
建設中のスカイツリーを愛でるために
スカイツリーから直線距離で150mの地点に転居。
「スカイツリーToday」というブログを立ち上げて
2008年から2012年まで4年間毎日、
建設中のスカイツリーの写真を撮り続けてきました。
同人誌「スカイツリーReport」の制作も行っています。
横山店長「良い写真ですねぇ~」
日高さん「CGみたいですよね?」
横山店長「確かに異様な光景ですね。デカ過ぎ!」
一応、基礎知識の確認から!
このイベントの3日後=2012年5月22日(火)の開業。
武蔵国(むさしのくに)の語呂合わせで高さ634m。
第1展望台が350m、第2展望台が450mの高さで
第1展望台への入場料金が2000円、
そこからさらに第2展望台まで上がるのに1000円。
トータルで3000円ほどの費用がかかる。(高いなぁ…)
このイベントが開催された前後1週間ぐらいは
テレビをつければスカイツリーの話題と言ってもいいぐらい
マスコミは”超スカイツリー祭”状態でした。
日高さん
「どのテレビも同じようなスカイツリーの映像ばかりで
タワーマニア的にはもう見飽きてしまいました…。」
そこで、日高さんは4年間撮り溜めた写真の中から
日高さん自身が「最も美しい!」と感じていると言う
スカイツリーの写真を見せてくれました。
それがコチラ(↓)!
上の写真は2008年12月25日に撮った写真だそうで
全ての基礎工事が終わってこれから地上に伸びていくという
まさに0mのスカイツリーを真北から真南に眺めたものだとか。
日高さん
「完成してしまったスカイツリーはいつ見ても同じ姿だけど
建設中のスカイツリーは日々その姿が変わっていく。
つまり毎日がオンリーワンの状態なんです!
だから建設中のスカイツリーの方が気分が盛り上がります!」
なるほど。一理ある。
その建設中のスカイツリーの中でも
特に一番初めの0m状態が日高さん的にはピークであるらしい。
さて、スカイツリーの建設過程が見たくて
スカイツリーのすぐ近くに住まいを移した日高さんですが、、、
日高さん「上で何をやっているか見えないっ!!」
横山店長「当たり前です…!!」
客席(笑)
そこで日高さんはどうしたのかと言うと…、、、
まさかのヘリチャーター!!(驚)
日高さん曰く
「スカイツリーはどこから見たら綺麗ですか良く聞かれますが、
みなさん!スカイツリーは空から見るのが一番良いです…!」
参考になるようなならないような…。(苦笑)
それと、日高さんのもう一つの興味!それは…
スカイツリーのパーツ!
スカイツリーは見ての通り、
鉄のパイプが多数組み合わさってできている。
この鉄骨部材がどこから来るのかというと、
東京湾アクアラインを渡った反対側にある
駒井ハルテックという会社の富津工場。
日高さん
「これが運ばれてくるところを見たくないですか?」
…で、本当に2ヶ月ぐらいの間、
不定期にスカイツリーウオッチャー仲間で集って
工場の前で出待ちを行ったそうです。
先回りして歩道橋の上から撮影(何カメで撮っているのかと:笑)
タワーマニア視点でのスカイツリープレゼン、実に面白かった!
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【2.タワフルさんのプレゼン】
続いて、タワフルさんが浅草のタワーについて語ります。
元祖タワー巡りサイト「タワフル」の元管理人さん。
「タワーが恋人だと思っていた!」と言うくらいタワーが好きで
1990年代後半に各地の展望タワーを回っていたと言う…。
当時は展望タワーのデータベースが無かったこともあり
自分で色々調べて情報をホームページに蓄積&掲載していた。
(2000~2005年頃まで)
上の例はタワーの食堂を集めてデータベース化したモノ。
この他にタワーの名前が入った包装紙やパンフレットなど
様々なモノを現地調査していた元祖タワーマニアな方です。
では、本題へ!
まず下の新聞記事を見てください。
”デジタル新タワーの行方” とあります。
結果的に墨田区にスカイツリーという名称で建設された
”デジタル新タワー”ですが、2000年頃に遡ると
まだ首都圏の各地域で誘致合戦が行われていて、
新聞記事には「新東京タワー構想」や「さいたまタワー構想」、
「多摩タワー構想」、「新宿タワー構想」などが
有力な候補として掲載されていたというワケです。
当時、タワフルさんはこの記事を見て
展望タワーを愛するものとしてデジタル新タワーを建てるなら
「どこがふさわしいだろう?」と考えた結果…、、、
…と、思ったそうです。
確かに色々なタワーが浅草には存在したようです。
左から
・浅草十二階 凌雲閣 1890-1923
・仁丹塔 1958-1986
・新世界展望台と五重塔ネオン 1959-1972
・花やしき 人工衛星塔 1960-現在
・浅草寺五重塔 1973-現在
凌雲閣は日本のタワーの原点とも言える存在で
この日発表を行った他のプレゼンターの方のスライドにも
何度か登場していました。
関東大震災で崩壊…。
942年に創建されて以来、焼失と再建を繰り返す…。
家光による慶安塔は東京大空襲で焼失されるまで約300年に渡り
浅草のランドマークであった。
戦後の発展機に大空襲で失った五重の塔を
大衆娯楽ビルの上に載せてしまったと言うトンデモな光景。
東京スペースタワーはこの後のプレゼンで
大いに盛り上がった「回転昇降式タワー」の生き残り。
(※回転昇降式タワーの詳細についてはそちらで)
以上、見てきたように
スカイツリーが浅草から非常に近い場所に作られたのは
歴史的に見てもかなり的を得た選択だったと言えそうです。
オマケで披露されたコネタ(↓)。
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【3.中谷さんのプレゼン】
専門分野は超高層ビルや超高層マンション!
「BLUE STYLE COM」というビル専門のホームページを運営している。
「東京スカイツリー定点観測所」というブログもやっていて
これが超大ヒット中…!
定点観測動画(↓)
動画はこちら。(中谷さんのYoutube)
スカイツリーネタで連日メディアにひっぱりだこな中谷さんですが、
真の専門分野は超高層ビルや超高層マンション!
中谷さん
「スカイツリーは世界一の高さだと言いますが
それはあくまで”自立式電波塔として”であって
但し書きがついた条件付きでの世界一なんです。」
では”世界一の高さ”を誇る人工建造物となると…、、、
ブルジュ・ハリファ!(828m)
中谷さん「だったら見に行ってきますかぁ!」
…ということで、
中谷さんは日高さんを誘って二人でドバイへ飛び、
実際にブルジュ・ハリファへ行ってきたそうです。
(タワーマニアの皆さん、行動力凄い…)
一部がオープンエアになっている仕様。
中谷さん
「ブルジュ・ハリファは世界一の高い人工建造物!
ブルジュ・ハリファを見下ろせる展望台は存在しないし
近くに高い山も見当たりません」
横山店長
「だいたいこの先の展開が読めてきました(笑)」
カルカルで色々なジャンルのマニアの人を見てきたけど
ここまで気持ちよく突き抜けているのは素晴らしいと思う。
ドバイ、凄かった…!
さて、ここでいったん話はスカイツリーに戻ります。
スカイツリーはもともと610mの計画だったそうです。
ところがスカイツリーと同時期に建設プロジェクトが始まった
中国の広州タワーが610mの計画であったため
スカイツリーは「世界一(※)」を名乗るために
武蔵国の語呂を拾って634mに計画を修正したらしい。
広州タワーは610mで建設された後、
航空機の安全確保を理由に600mに下げられているので
結果論で言えばスカイツリーは当初の計画のままでも
世界一(※)の称号を手に入れることができたのですが
広州タワーと競いあうことで今のスカイツリーができたと言えます。
※自立式電波塔として←これが重要
中谷さん
「ならば、広州タワーを見に行こう!」
(なんという果てしない行動力…)
残念ながら観覧車はやっていなかったそうです。
(…というか、この観覧車大丈夫なのか…?)
※興味のある方は「広州塔、観覧車」で画像検索!
広州の街の発展ぶりにビックリ…。
中谷さん「パンチラスポット!」
横山店長「直球すぎ!(笑)」
/*— 客席(笑) —*/
非常に綺麗!
スカイツリーもやってできないことはないらしいが、
スカイツリーの場合は周辺が住宅地という事情もあって
なかなかここまで広いエリアを使った演出は難しいようです。
(でも一度、見てみたいですね)
中谷さんは広州タワーの帰りに香港に立ち寄り、
九龍にある超高層マンションに行ってきたそうです。
ここで前半戦が終了。
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【休憩時間】
凌雲閣のペーパークラフト付き!(これは良いアイデア!)
収集官さんのタワーミニチュアコレクションの展示もありましたが、
それはこの後で紹介します。
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後半戦、始まりました!
【4.豊科さんのプレゼン】
豊科穂さん(TOWER FANTASIA管理人)
豊科さんは展望タワーマニア。
全国各地の様々な展望タワーを現地で取材し、
ホームページで紹介している。その数60~70!
そんな豊科さんが今回、プレゼンテーマは選んだのは…
回転昇降式タワー!!
回転昇降式タワーとは何か?
読んで字のごとく展望台部分が水平方向に回転しながら
タワーの柱に沿って垂直方向へ昇降するタワーのこと!
横山店長
「コレ、そのままワンダージャパンの表紙に出来ますよ!」
確かに。(笑)
そんな魅力満載の回転昇降式タワーも
今となってはタワー界の絶滅危惧種であるとのこと。
現存するのは6ヶ所、廃止されたのが10ヶ所。
未確認のモノもいくつかあるものの、
確かにワシント条約”I種”並みの絶滅危険度である。
歴史的には昭和42年に「平泉タワー」、「びわこタワー」、
そして先ほどのタワフルさんのプレゼンにも出てきた
浅草の「東京スペースタワー(ポニータワー)」の3つが登場。
これらはいずれもスイス製。
国内メーカーではおそらく3社のみで
日本ケーブル、三菱重工業、三精輸送機が製造していた。
キャビンが2階建てになっている。
一方…、
三精輸送機製(瀬戸大橋タワー)と三菱重工製(神戸舞子タワー)
ともにキャビンの直径が16mと大きい。定員は100名程度。
(日本ケーブル製は直径6.5m程度で定員は約60名)
瀬戸大橋タワーは現存する世界で最も高い回転昇降式タワー。
条件付きで世界一という点では東京スカイツリーと一緒。(笑)
三精輸送機の回転昇降式タワーはドーナツ型になっているので
キャビンから軸側の眺めがなかなか秀逸であるらしい。
回転昇降式タワーの動作原理とパーツについて見ていきます。
具体的にどう動いているかは謎な部分が多いらしい。
メーカーに問い合わせたけど「速攻で断られた(豊科さん)」とのことで
色々と推測していくしかない。
基本的にはエレベーターと同じようにワイヤーで動いている。
柱にガイドレールとキャビンに電力を供給する饋電線がある。
写真を見た限りは動力源はタワーの根元にあり
頂部にはワイヤーをかける滑車だけがあると思われる。
レインボータワーの場合はキャビンの台座は回転せずに
その上に載っている客室が回転する仕様。
その回転機構についても知りたいところであるが
「今後の研究課題とさせていただきます(豊科さん)」とのこと。
レインボータワーとは異なり
軸は回らずにその周りが回転する仕様になっている。
(分かりやすく言えばトイレットペーパーみたいな感じ)
昼間なのにライトアップ照明が点いているのは
豊科さんがタワーのスタッフのおじさんに
「私はこれを見にここまでやって来たんだ!」と言ったところ
わざわざ点灯してくれたとのこと。(いい話だ…)
キャビンの中階段はないので乗り場で1階か2階かを選択。
運転はボタン一つで非常にシンプル。
免許や資格などはとくにいらないらしい。
昇って数回転させたら降ろす…ただそれだけである。
回転昇降式タワーは建築物というよりも
遊園地などにあるような乗り物的な要素が強い。
乗り物なので時刻表もあるという感じだ。
実際にはお客さんが減っているので
時刻表には従わずにお客さんが来たら動かすという運用になっているらしい。
お客さんがこないと動かないので
「タワーが昇っているところの写真がなかなか撮れない!」
と豊科さんが嘆いていました。確かにそうですね…。
乗り場とか時刻表とか運転中の表示灯とか、
鉄道ファンにもグッとくる要素が満載!
このまま絶滅させてしまうのは確実にもったいない!!
豊科さん
「独特の乗り心地がありますので是非…!」
とのことなので、貴重な昭和の文化の絶滅防止のためにも
皆さん、回転昇降式タワーに乗りに行きましょう!
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【5.収集官さんのプレゼン】
「タワー収集機構」の管理人さん。
世界のタワーミニチュアのコレクターさんです。
世界のタワーのミニチュア日々追い求め
日本はもとより中東、ヨーロッパ、中国のタワーミニチュアを収集。
ここ十年来は特に中国タワーの収集に入れているらしい。
今回のプレゼンでは
1)タワーミニチュア収集の過程で目に止った
世界の特徴あるタワーを紹介
2)収集した実際のミニチュアの中から
思い入れがありワケありなものを抜粋して紹介
という2本立てで展開されました。
まずは世界の特徴あるタワー情報から!
鋼管がタワーに巻き付いているが、
バランスが悪く崩壊しているように見えてしまう。
1987年創設時の姿が左。
2007年にリニューアルされて劇的にモダンに変化。
タワー版ビフォー/アフター。
リニューアル後の展望台上にある八角形の部分は
露天でガラス張りになっているらしい。
瀋陽市で行われた花博のシンボル。
百合の花をデザインして作られている(らしい)。
まさかの北朝鮮ネタにざわつく客席。(笑)
北朝鮮クオリティなどと見下してはいけない。
世界で最も高い石塔であり,
エレベーターと展望室を備える立派な展望塔となっている。
CGではなく写真と聞いてビックリ。
残念ながら非常に閉鎖的な独裁国家であるため
現地に日本人が住んでおらず全く情報がないとか…。
これより下は実際のミニチュアタワーの紹介…!
収集官さんが通販やオークションではなく
初めて個人的に購入代行を依頼して手に入れた品だとか。
ブログ等で現地在住の人にお願いして手に入れているらしい。
収集官さん
「だいだい7割の人がなんらかの返事をくれますね。」
横山店長
「結構、親切な人が多いですねぇ!
でも残りの3割の人の気持ちも分かる気がします!(苦笑)」
確かに。(笑)
左の写真の塔のミニチュアが右のヤツ…???
全く別物に見えるがれっきとしたミニチュアなのだそうです。
ハンガリーのオークションサイトで発見し、
やはり協力者を得て落札。現地保管中とのこと。
ただ状態が悪いので美品の出品を狙って今も虎視眈々と…。
現地のアーティストの1点モノ。
問い合わせたところアーティストの方は日系人で
「お前日本人だから作ってやるよ!」となったとか。
しかし、お値段30万円!
収集官さん「1ヶ月悩みましたが作ってもらいました!」
横山店長「ええええーーー!?どうかしてますよ!(笑)」
そこに日高さんから衝撃の情報が…。
日高さん「それっていつごろですか?」
収集官さん「1年前です…」
日高さん「僕も1年前、実はここに行ってるんですけど…」
収集官さん「………????」
日高さん「ミニチュアなら割と二束三文で沢山売ってましたよ!」
収集官さん「………!!!!」
収集官さんは30万という価格を聞いて
アーティストのプレミアだと思っていたらしいのですが
実は純粋に”材料が高かった”と言うだけの話だったらしい。
純銀の台座に18金製の塔…。
収集官さんコメント
「素敵なミニチュアが完成したんです!
決して高い買い物ではなかったと思うようにしてます!」
これぞコレクターの鑑!
最後に収集官さんから皆さんへWANTED!
おそらく存在したであろうと思われる
幻の大阪タワーミニチュアを探しているそうです。
もし情報をお持ちの方は「タワー収集機構」へご連絡を!
世間的には殆ど知られていないタワーの情報など
収集官さんの突き抜けた感抜群のマニアックなプレゼンは
個人的にこの日一番のヒットでした。
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【6.中川さんのプレゼン】
文筆家・編集者。
墨田区の向島に住んでいたこともあり
地元に建てられる世界一のタワーに関心を持ち
色々調べて「東京スカイツリー論」という本を出すに至る。
最後のプレゼンターとして
世界一タワーやタワーのトレンドに関して
歴史的にどのように移り変わってきたのかを総括してくれました。
エッフェル塔はパリ万博のモニュメントとして建造されたもの。
それまでのタワーは宗教や権威の象徴的なものばかりだったので
タワー界において画期的な転換を与えたと言えます。
また当時は「塔=芸術=石」という図式が成り立っていましたが
エッフェル塔は橋梁技術を応用した”鉄の塔”。
建築は芸術でなければならないと言う当時の風潮から
文化人などから猛烈な建設反対運動を起こされるなどしたらしい。
そういった技術と芸術がせめぎ合いを起こしながら
新しいタワー文化を切り拓いていった存在とも言えます。
その頃、日本ではどうだったか…?
1890年=エッフェル塔の翌年に建てられた。
建築家ではなく衛生技師が建てた給水塔。
中川さんは新デジタルタワーを作るなら
「浅草に作って浅草百二十階にしよう!」という
草の根運動もしていたらしい。(←個人的には名案だと思う)
凱旋門の上にエッフェル塔って…。(苦笑)
フランスでは「石の芸術か?鉄の技術か?」で
文化人を巻き込んで大論争が巻き起こっていたと言うのに
日本ではそれぞれの象徴を合体させてしまっていたという…。
(現在の通天閣は二代目だそうです)
ネタがマニアック過ぎるせいか
東京タワーがここでようやく初登場!(笑)
エッフェル塔以降、タワーは博覧会などを機に作られてきましたが
東京タワーはより技術サイドの寄った実用のためのテレビ塔。
”テレビ塔”と言えば世界的に見ると
東京タワーのようなスタイルよりも下の写真のようなスタイルが
デファクトスタンダードになっているようです。
中川さん「でもキャラが薄いんだよね…」
スタンダードスタイルど真ん中を行っているが故に
誰からも嫌われない反面、印象にも残りにくいのかも…。
東洋の鼓的な形状をしており機能と意匠の両立が図られている。
もともと権威や宗教のシンボルであったタワーが
エッフェル塔を始め博覧会に付随して作られるようになったのが
近代タワーの始まりで、これを第1世代とすると
より技術&実用側に寄せたテレビ電波塔が第2世代。
そして、第3世代は博覧会でもテレビ塔でもなく
大規模商業施設や地域の個性を重視したタワーと言うことになろう。
単なる高さ争いよりも「訴求力」が問われてくるのだろう。
中川さんの発表で6本のプレゼンがきれいにまとまりました。(拍手)
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【7.座談会&検定】
プレゼンの後はタワーマニア座談会。
スカイツリーの楽しみ方や、
逆にスカイツリーに苦言を呈したいことなどを語る…。
最も激論になった議題はコレ(↓)!
日高さんが語った
・タワーの方が広い概念でタワーの一類型がビルである!」
という考え方が個人的には一番しっくりする気もするが、
・ビルは人がビルドしたもだからビルの方が広い概念でその中にタワーがある!
・ビルとタワーは別モノ。中間階があるかないかという決定的な差異がある!
という意見もそれはそれで最もな気もして、議論は案の定エンドレスに。(笑)
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【まとめ】
初のタワーイベントとなったが非常に面白かった。
ひとことで「タワー好き」と言っても
ジャンルも考え方もアプローチの仕方も全く異なっていて
まだまだマニアックな切り口のタワーマニアが
全国に潜んでいるのではとつい期待を膨らませてしまう。
マスコミがスカイツリーの「ス」の字も言わなくなった頃に(笑)
またタワーネタで盛り上がる機会があったらいいなと思う。
…と言うことで、続編を期待しつつ
今回ネタを放出してくれた6名のタワーマニア界の猛者達に拍手!
(ライター・GAMA)