『廃道ナイト(4)よん!~納涼!節電!!廃隧道で夕涼み~』ライブレポート:毎回即完売の異常超人気の世界に一つだけの廃道好きの大集会!(11.8/13開催)
2011年09月03日
人に捨てられ、人が通らなくなった道=『廃道』。
そんな廃道を愛して止まないオブローダー達が
今回もお台場はカルカルに大集結…!!
さて、「節電」が叫ばれるこの夏、
冷房設備の使用をためらっている方も多いことだろう。
でも暑い!実に暑い!
だったら涼しい場所へ行けばいいじゃないか!
とっておきの”涼みスポット”がある。
そう、それが『廃隧道』だ!!
…というワケで、4回目の開催となった廃道ナイト。
今回は隧道“涼みスト”のヨッキれん氏が
廃隧道での究極の涼み方を提案&伝授してくれる。
また廃道熱中人としてテレビ出演を果たした
和装女流オブローダー・トリ氏が番組の舞台裏や
理想の王子様(廃道)像を語り尽くす。
もちろんガチな超危険・廃道探索レポートも…!
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カルカルのバルコニーは入場待ちのお客さんで埋め尽くされていた。
皆さん、この日を心待ちにしていた様子。
今回はチケットが早々にSOLD OUT!
ユーストの生中継も行われなかったため
見たくても見られなかったという方も多いのでは…?
そんな今回”残念さん(後出)”だった方々も
本”長編”レポートでお楽しみ頂ければ幸いです。
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【イベント特別メニュー】
毎回趣向を凝らして考案されているイベント限定メニュー。
今回は充実の5品が提供された。
厳しい電力事情をイメージしたノンアルコールカクテル。
ちくわを隧道に 見立てた人気メニューが復活。
チャーハンの山をちくわトンネルが貫通している。
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【出演者紹介】
途中ゲストも登場するが、まずは本日の”主役”の紹介から。
ヨッキれんさんこと平沼義之さん(以下ヨッキ氏)
自転車で颯爽と登場したヨッキ氏は
廃道に関する『山さ行がねが』という超人気サイトの管理人。
廃道の楽しさを一人でも多くの人に伝える為、
毎日廃道のことばかりを考えながら過ごしている33歳。
愛用の自転車で廃道探索に挑むのが彼の基本スタイル。
着物でおしとやかに登場したトリ氏。
普段は和裁や着付けを特技とする育ちの良さげな会社員。
しかし、休日となると愛する王子様(=廃道)を求めて
アクロバティックに野山に突撃する本格派のオブローダーと化す。
今年2月にNHK(BS)の「熱中スタジアム」という番組で
”廃道熱中人”として紹介され、只今人気急上昇中!
最近では某旅行会社が企画した「横須賀隧道ツアー」において
ツアーガイドを務めるなど活躍の場を広げつつあり
「廃道界のジャンヌ・ダルク」と呼ばれている(らしい)。
着物で廃道を巡ることもしばしば。
横須賀隧道巡りを企画した旅行会社の課長さんには
「廃道で着物を着る意味が分からない!」
と評されたらしいが、「意味」はちゃんとあるらしく
トリ氏
「古い道をアンティークの古い着物で歩くことで
その当時の人達の気持ちに近づけると思うんです!」
…と、素晴らしいコメント。
トリ氏にとっては王子様に会う際のドレスコードが
「着物」ということなのかもしれない。
本題に入る前に二人から提案が…。
ダジャレと言うなかれ。
オブローダーの皆様には、是非、積極活用をお願いしたい。
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【前半の部】
第1講:廃隧道で涼みたい
今回のイベントのサブタイトルは
「納涼!節電!!廃隧道で夕涼み~」 である。
地上よりトンネルの方が涼しいということは
誰もが経験的に感じていることであり、
ならば「それを節電に生かそう!」という試みである。
…が、客席は何やら微妙な空気感。
ヨッキ氏(困惑気味に)
「あれれ…。あまり賛同を得られない…???」
普通に考えて廃隧道まで行くエネルギーの方が
よっぽど大きいだろというツッコミどころはある。
しかし、トリ氏曰く
「今年の夏は山とかにキャンプ行くのが流行ってます!
家にいると無駄に電気を使ってしまうので
山などで電気をなるべく使わずに過ごそうという…」
その一つのモデルケースとして
「廃隧道へ行こう!」ということなのである。
前置きが長くなったがここでVTR。
ヨッキ氏と農業用水路橋愛好家のミリンダ細田氏
(二人合わせて→廃道涼み推進協議会)が作成した
「廃隧道涼み」の実践ドキュメントだ。
まず最初にヨッキ氏と細田氏は
地元に程近い北秋田市のたたらトンネルへと向かう。
ここは廃隧道ではなく現役バリバリのトンネルである。
この日の気温は32度。しかしトンネルの内部は28度。
弱冷房レベルだがトンネル内は確かに涼しいことが分かった。
しかし、車が勢いよく通過する現役のトンネル内では
とても落ち着いて過ごすことはできない。
細田氏「やっぱり廃隧道だべな!」
…というコトで、
二人はたたらトンネルから少し離れた
奥羽本線旧線の廃トンネルへと向かった。
しかし、ここはかつて
トンネルの内部で牛が飼われていたことがある(?)らしく
牛糞のニオイが立ち込める異様な空間。
更にこの時は野犬が潜んでいたのか
犬の激しい鳴き声が何重にも響き渡っていた。
隧道の中からジワリと流れ出す冷気は感じられるものの
「精神衛生上極めて良くない!」との理由でここもNGとなった。
トリ氏
「近場で安易に済ませようとしたのが失敗ですね」
ヨッキ氏
「だから行ってきましたよ!正統派の廃隧道へ!」
ところが…!!
外気温32度に対して隧道内は期待外れな30度…。
現役のたたらトンネルにも負けるというまさかの事態。
トリ氏
「要するに成功例ゼロということですよね…#」
さすがにコレでは本当に企画倒れになってしまうので
ヨッキ氏は温度計を抱えて
廃隧道界の聖地である栗子隧道へと向かった。
標高900mなのでもともと涼しいという事実には。
全力で目をそむけて話を進める
一方のトリ氏も山梨県秋山村にある雛鶴隧道へ。
それが隧道に入ったとたんに…
ここでも洞内気温は26度と-7度の冷却効果を確認。
廃隧道はやはり涼しい!!
もっとも”廃隧道口に浴衣の女性の姿”という
視覚的ホラー効果の方が
実は何倍も”涼しい”気がするのだが…。
あまりの恐怖画像にヨッキ氏も引き算を間違える始末。
(外気温33度-洞内温度26度=-7度 ←これが正解)
とにもかくにも、ようやく「廃隧道涼み」が成功!
ところで、なぜ先の龍ヶ鼻隧道はあまり涼しくなかったのか?
それは龍ヶ鼻隧道は直線的且つ長さも短いため、
風が冷やされる前に抜けてしまうためらしい。
そこでヨッキ氏は隧道の長さと気温との
相関関係について調査を行いその結果が発表された。
仙秋鬼首トンネルは全長3500mと東北屈指の長さ。
洞内気温のサンプル調査としては適している。
温度測定をしながらトンネルの中を移動し
得られた温度データをグラフ化していく。
するとトンネル内と外気温と差は最大で5度あり、
長いトンネルの中はやはり涼しいことが証明された。
注目すべきは坑口付近の温度変化が大きいコト。
普通に考えるとトンネルの一番深い部分が
最も気温が低いと想像できるが実際はグラフの通りである。
トンネル内の経路に標高差は殆どないため
標高が温度に影響を与えていることは殆どないと言える。
ヨッキ氏が色々と調べた結果、
土被り(トンネル上端から地表面までの距離)が
大きいほど気温が低い傾向があることが判明した。
ヨッキ氏
「これ凄い発見でしょ!ここ拍手するところです!」
客席拍手。(←やや困惑気味に)
トリ氏
「お子さんのいらっしゃるお客さんは
コレ、夏休みの自由研究にいかがですか?」
ヨッキ氏
「夏休みの自由研究レベルなのかよっ!」
土被りとの距離が温度の因子であることは
土木関係の人には常識かもしれないし、
我々一般人にとっても割と容易に想像つくかもしれない。
しかし、自分の足(自転車)で3500mもある
トンネルの内部の温度を実際に測定を行い
それを基に結論を導いたことは素晴らしいと思う。
自然科学における現地調査は机上の理論に勝るのだ。
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第2講:道路趣味者の感性から見た残念な風景
廃道ナイトは文字通り廃道に関する豆知識や
実際の探検結果などを語るイベントであるが、
せっかく”道路好き”が集まっているのだから
道路に関するエトセトラや小ネタも紹介して
「みんなで笑いましょう」といった趣旨も含まれている。
道路を愛する者から見て「これは残念!」という
ガッカリな風景を集めスライドで晒していくのがこのコーナーである。
道路趣味者な皆さんに言わせると道路残念界の絶対王者は
問答無用で 「ふれあい橋」 であるらしい。
「ふれあい橋」といってもピンからキリまで様々だが
概ね片田舎の観光施設の近くにあって、
自己主張ばかり強く、使う人のことをまるで考えていない
駄目デザインの橋であることが多いとのこと。
橋を渡ってそのまま直進すると柱にブチ当たるという
ダメダメな仕様になっている…。
「ふれあい橋」以外にも残念な橋は多数あるとのこと。
例えば…
ヨッキ氏
「恐竜の化石が出たワケでもないのに何だそれは!(怒)」
この日はなぜか多摩市の橋が集中攻撃された。
「ゆうゆう橋」や「るんるん橋」等がヤリ玉に挙がっていく…。
ヨッキ氏曰く
「平仮名四文字という時点で残念臭が漂い過ぎる!」
ここまでの話を聞いて、どうもヨッキ氏は
廃道マニアだけあって昔ながらの姿や形の橋が好みで
名前も「質実剛健」なモノに親しみを持つと想像できた。
…と、こんな調子で
いくつもの残念橋がヨッキ氏によって切り捨てられていったが、
例外的にヨッキ氏やトリ氏の心を捉えた残念橋もある。
それは山陽自動車道に架かる、その名も…
実はこのすぐ近くに「残念社」という神社がある。
時は慶応2年、単騎で西に向かって馳せる
幕府軍の武士・丹後宮津藩士の依田伴蔵が
長州軍が戦闘員だと勘違されて狙撃を受け
「残念!」と言ってこの場に倒れたという。
その死を悼んで出来た神社がこの残念社であり
以来、残念な人(=残念さん)の信仰の場となった。
それが橋の名前の由来になっているという。
このような土地の歴史と繋がるネーミングは
非常に意義深いモノだと感じると同時に
「ふれあい橋」や「るんるん橋」というネーミングが
いかに何も言っていないかが良く分かる事例とも言える。
さらに「残念な風景ネタ」が続く。
ヨッキ氏やトリ氏が旅先で見つけたという
”残念な風景”が計10本紹介された。
トリ氏
「まず臭いを確認してリアルかどうかを調べましたね…」
着物姿で廃道をうろつくトリ氏も怖いが、
廃道にマネキンが転がっていたら心臓に悪すぎる。
ここで 2011年残念大賞(暫定)1位 が発表される。
日本最長の手掘り隧道として
オブローダーにはお馴染みの隧道であるが、
近年観光スポット化した影響から
擬木コンクリート坑門が設置されてしまったという。
ヨッキ氏&トリ氏
「そのままでいいのに…(深い溜息)」
これには客席も全員「同意」の様子。
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第3講:粋な道路
残念な画ばかり見ていても仕方ないので
ここでゲストを呼び込んで「粋な風景」を紹介してもらう。
RoadJapanの管理人=nogana氏が登壇
「粋な道路風景」として
国道32号旧道の「左方背向屈曲」を紹介してくれた。
こんな道がなぜ旧道となったのか?
尋常ではない大きさの警戒標識がいくつも並ぶ光景。
ヨッキ氏
「見逃したら死ぬぞー!という勢いだな…」
よっぽど”危険なモノ”がこの先にあるらしい。
そして進んだ先に現れたのが…
危険すぎるクランクだけでなく
コケの生えたコンクリート壁の質感、
剥がれかけたゼブラ模様、太めのセンターライン、
そのままになっている信号機…等々、
道路好きにはグッとくるポイントが凝縮された
まさに「粋!」な光景がそこにはあった。
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第4:粋な道路映像
続いてヨッキ氏が関係者から極秘入手してきたという
超お宝映像が上映される。
トリ氏も「素晴らしいですね!!」と感激の表情。
一瞬マリオカートWiiでもやっているのかと思った…。
ステージも客席も興奮気味!これは感動的!
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第5講:オブローダーの自由研究(1)
夏休みということで
「オブローダーも自由研究をやろう!」と。
まず発案者のヨッキ氏が自らの研究成果を発表。
テーマは『連続名称』。
このように連続して配置された建造物の
名称の付けられ方について調べてきたとのこと。
最もオーソドックスなタイプは上記のような
「第(数字)号橋」といった数字を使うケースだが、
単純に数字ばかりではない事例も多々存在する。
例えば、12個連続して並ぶトンネルや隧道を
睦月橋、如月隧道、弥生隧道………師走隧道と
陰暦の月の名称で順に命名をしていたり、
或いは八(はち)橋+郎(おとこ)橋+潟(かた)橋で
3つ繋げると何かの言葉になる名称(ここでは八郎潟)、
大橋/小橋、高橋/低橋のように
対比名称をつけられている連続橋などもある。
大森沢そよかぜ橋、片倉森であいトンネル、オシドリトンネル、
片倉森かがやきトンネル、片倉木もれびトンネル…等々。
ここで前半の部が終了して、15分間の休憩 …の前に!!
では、後半戦へ!
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【後半の部】
第6講:あの番組の舞台裏&プチ上映会
今年2月にNHK(BS)の『熱中スタジアム』に
”廃道熱中人”として出演したトリ氏。
その番組映像を見ながら収録の裏話などを
色々と伺おうという趣旨のコーナー。
悪天候続きで廃道ロケに行けずディレクターに
「この雨男がっー!」と暴言を吐いてしまったことや
廃隧道に抱きついて愛を表現したのに
全部カットされてしまったこと、
道らしい道が残っていないを場所に進もうとしたら
「そんなところにカメラ行けないからー!」
と言われて引き返したコト…。
また、いかにもトリ氏の直筆のように見えた
オープニング画面の「廃道LOVE[E:heart01]」の文字も
「放送を見たらそうなっていた」とのことで
実は全然トリ氏の直筆ではなかったという事実など
次々と明らかにされた。
廃隧道を見上げながら放心気味に
「ヤッ…バイですよね…」と目を輝かせてつぶやく
トリ氏の姿がとても印象的であった。
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第7講:オブローダーの自由研究(2)
夏休みの自由研究の2発目の発表は
ヨッキ氏でなくゲストのあづさ2号氏が担当。
ヨッキ氏は主に自転車、トリ氏は歩きで
それぞれ廃道を探索することが多いとのことだが、
あづさ2号氏は主に「バイクで…」ということになる。
つまりはオブ”ライダー”だ。
バイクで廃道を進めば当然のように…
ヨッキ氏
「バイクって転んでもいいものなの?」
あづさ2号氏
「いや…、あまり良くない…」
ヨッキ氏
「バイクが転べば普通に事故だよね。バイク危ないよ!」
あづさ2号氏
「いえ、危ないのはバイクではなく”僕”です!」
客席失笑。
(※いや、でも本当に怪我には気をつけてください!)
ここでヨッキ氏が客席の誰もが感じていた疑問をぶつける。
ヨッキ氏
「ところでコレって自由”研究”なの…???」
あづさ2号氏
「いや、あの、頑張っている自分の姿を見せようかと…」
間違いなく「研究」にはなっていないのだが、
”頑張っている心意気”は強烈に伝わってきたので
ここは深く気にしないことにする。
ちなみにココ(↑)は、
こんなに岩だらけでも立派な茨城県道なのだとか。
あづさ2号氏
「車両もまだ走れます!栗子隧道は死んでません!」
客席からは賞賛の拍手!
春日野(?)隧道でも同じようにバイクで走りたかったが、
洞内に水浸しで、イモリが多数生息していたので
イモリに配慮してバイクでの走行を諦めたという
ちょっと優しいイイ話も披露したあづさ2号氏。
ヨッキ氏
「トリさんだったら絶対イモリ踏んで進むよね!」
客席大爆笑!
(なるほど。みんなそう思ってるんだ)
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第8講:世にも恐ろしい廃道の話
「廃道ナイト」と言いながら生温い道路の小話ばかりで
ディープな廃道の話がなかなか出てこない。
「ヨッキれん、近頃たるんでるんじゃねぇの?」
…なんて、声が実際にあったかどうかはともかく
お台場に集まってくれたオブローダー達を
決してガッカリさせたりはしない。
ヨッキ氏
「今だってちゃ~んと命懸けてますよっ!!」
そこで今回発表するのが今年1月2日に探索してきたという
山梨県巨摩郡早川町の廃道のレポートへ。
早川町は「町」としては日本最少人口(1200人)。
四方を嫌になるぐらい険しい山々に囲まれている。
早川に沿って走る県道37号唯一の生活道路と言える。
早川に沿って特殊記号=軌道。
しかし、現在の県道37号とほぼ一致しており
そこに見るべきモノはなかった。
それよりももっと重大な事実を発見。
さらにもう1箇所、隧道を見つけ興奮するヨッキ氏。
なんと隧道があったと思われる道は
現在の地形図において点線すら残していない。
ヨッキ氏
「これは相当ヤバいもの見つけてしまったかも!」
この廃道は他のサイトにはまだ一切書かれていない。
探索日は前述の通り1月2日。(寒そう…)
すると、そこには…
こうなると一抹の不安どころではナイ。
何かの間違いだろうと思い、改めで断崖絶壁を再び目をやると…
ビビリながらも廃道のラインを目で追っていくと
どうやら地図になかった隧道もありそうな様子…。
…ということで、意を決して入山したヨッキ氏。
ヨッキ氏
「手すりとかあるとテンションが下がるよなぁ…」
などと、不満を漏らすヨッキ氏。
しかし、この後、手すりの有難みを思い知ることとなる。
さて、廃道を歩き始めてすぐに
東電が管理していると思われる穴を発見。
発電用の地下水路の行くための横穴ではないかとヨッキ氏。
この辺りの鋭い考察は歴戦のオブローダーならではか。
途中複数の横穴もあったが外には出られない。
そして出口へ向かうのだが…
栗子隧道を走っていた某オブライダーなら確実に逝っている。
第1隧道を出たあたりでレールや犬釘を発見したとの報告。
しかし、軌道があったとも思えず謎は深まるばかり。
そして再び東電の穴を発見。どうやら水路は現役の様子。
先に進もうとするが…
そして、突破!!
しかし、そこに辿り着くためにはもう1箇所、
先の難所よりも遥かに危険な断崖絶壁を突破しなくてはならない。
足を踏み外せば確実に”終る”断崖絶壁…!
そして、突破!
ヨッキ氏絶叫
「ほんっとぉぉぉーーーに怖かったっっ!!」
この第2の隧道の手前には試掘孔(?)であろうか、
明らかに人工的な行き止まりの穴が別にあったとのこと。
しかも、進行方向とは後ろ向きに口を開けてた。
隧道の中にはセメント袋などが散乱してたとのこと。
地図上では先ほどの試掘孔(?)と思われた
行き止まりの穴のちょうど反対側であることに気づく。
ヨッキ氏が探り当てた廃道は
ネタ満載の超特濃廃道であった!
さらに前進を続けようとするヨッキ氏であるが…
これ以上の前進は不可能と判断。調査はここで終了となった。
ヨッキ氏まとめスライドより抜粋>>
大正15年に水力発電工事の着工により
湯島から早川左岸の山中に導水隧道が開設され
それに伴行する形で工事用輸送路が岩壁を縫って作られた。
レールや犬釘は導水路内で使われていたのではないか?
一番下の項に注目!
上流の西山温泉へ湯治に行く人が
”浴衣姿”で通っていた。
ヨッキ氏
「この道を浴衣でなんて絶対無理!早川町の人は冗談が過ぎる!」
いや、冗談ではなく、実はこの時代に
トリ氏(前世)が存在していたのかもしれない。
…なんて輪廻な話はともかくヨッキ氏の発表は凄かった。
手に汗を握る緊迫の廃道探索レポートに拍手!!
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第9講:トリクイズ
イベントの最後にまったりとトリ氏によるプレゼントクイズ。
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”長編レポート”と題して90枚を超える写真を使い
イベントの様子を詳細にお届けしましたが、
それだけ”内容の濃い”イベントでした。
「廃道」は先人達の汗と涙の結晶であり、
そこには当時の生活や大小様々な歴史が眠っている。
人に捨てられた道を歩き、表舞台から消えた歴史に触れ、
その時代の生活や出来事に思いを馳せることで
人は優しい気持ちになれるのではないかと思いました。
(ライター・GAMA)
-/-/-/-/-/-/-/-/-/-/
注意!>>
廃道探索には非常に大きな危険が伴います。
出演者は皆、安全を確保した上で調査を行っており、
安易な真似は生命に危険が及ぶ可能性があります。
また、立入りが制限されている場所にむやみに立ち入った場合、
法律で罰せられることがあります。
万が一、本公演に関する種々の情報を基に行動し、
身体・動産その他の物に重大な障害が生じたとしても、
出演者及び弊社は一切の責任を負いかねます。