【 イベントレポート 】
中村元の水族館ナイト3 ~やっぱり個性でしょ~(by クロスケ)
2009年10月06日
毎回話題の『水族館ナイト3』が6月6日に開催されました。今回も中村元さんの水族館文化論トークと現役の水族館関係者をトークパネラーにお呼びしての深~いイベントになりました。
映し出される美しい水中の世界をバックにトークが進みます。
(左からテリーさん、中村さん、まんじまるさん)
第1回のテーマは「なぜ?人は水族館に行くのか?」第2回は「水族館とお客さんのギャップ」そして、今回3回目のテーマは「水族館の個性」というテーマに絞って、中村さんのトークが始まりました。
イベント開始から飛ばしまくりの水族館トーク
そもそも公共施設が多い水族館は、個性が無いものが多く、また「特徴と個性」を勘違いされやすいのですが「水族館の個性」とは、「哲学」をしっかりと踏まえ、やりたいことがしっかりと表現され「あそこに行けば何かが得られる」という水族館だそうです。
二見シーパラダイスのふれあい展示は、飼育係と動物達が作り上げた個性の塊
水族館の進化は生物の進化と同じで、逆境に追い込まれた中から画期的な発想と個性が生まれるという話も非常に興味ある話で、ウィークポイントを逆手に考えた展示が大当たり!完璧な個性で大反響生み出した例も多いそうです。
トークは水族館の裏側を知り尽くした人でなければ、語れない秘話ばかり
『水族館プロデューサーの中村さんが、水族館へ行くときはどこを見るのか?』という話では「僕は水族館に行ったら、お客さんばっかり見ている」ということで、お客さんがどの水槽を見ながら何を話しているか?に注目し、水族館を計画する時に100の水槽を用意して20しかお客さんが覗かない水族館より、50の水槽を用意して40の水槽を見てくれる水族館を作り、またその水族館にお客さんが再来館してくれるのが理想だそうです。
後半は中村さんが、個性が一番しっかりしているという「
鶴岡市
立加茂水族館の村上龍男館長」をお招きして、世界一の水族館の涙と努力の貴重なお話です。