誰かに本をプレゼントしたことがありますか?8月のテーマは「歴史」「哲学」「大切な人にプレゼントしたい本」。本を持ち寄って楽しく交換、交流する大人気月イチブックエンタメイベント『月刊ブクブク交換vol.9』ライブレポート(10.8/27開催)
2010年09月02日
皆さんは誰かに本をプレゼントしたことがありますか?
もし本をプレゼントするとしたら何の本を選びますか?
本のプレゼントって簡単なようで意外と難しい・・・
今回のブクブク交換はそんな本のプレゼントについて考えるイイ機会になりました。
月刊ブクブク交換vol.9
ブクブク交換とは自分の持ち込んだ本に名刺を挟んで交換、交流する
ブックエンターテイメントです。
●広がるブクブク交換の輪
「ブクブク交換 in 札幌」の様子
7月に行われた「ブクブク交換 in 札幌」の様子がTVのニュースで紹介されました。
9月には早くもvol.2が行われます。
さらに広島でもブクブク交換が開催!
ブクブク交換の輪があちこちで広がっています。
●テーマは「歴史」「哲学」「大切な人にプレゼントしたい本」
さて今回のテーマは「歴史」「哲学」「大切な人にプレゼントしたい本」
ブクブク交換は大切な人に本や花を贈る記念日「サン・ジョルディの日」を
きっかけとしてできたイベントですが、大切な人にプレゼントしたい本は
まさにサン・ジョルディの日のコンセプトに合ったテーマ。
本棚を眺めながら歴史と哲学は選ぶのが苦戦しそうで、
大切な人にプレゼントしたい本なら簡単に決まるかと思っていたのですが、
これが想像以上の大苦戦・・・
プレゼントは相手が欲しいものが分かっている場合はそれを贈れば良いだけだが、
そうでない場合は相手が何が欲しいか考えなければならないので決めるのが難しい。
食べ物なら自分が好きなものでもまあ良いが、本となるとそうもいかない。
自分の趣味趣向だけで本を贈っても「ありがとう」どころか
「なんで?」となりかねない・・・
一体どんな本なら大切な人へのプレゼント足り得るのだろうか・・・
我ながら面倒臭いヤツだと思ったが、結局本を決めることができなかった・・・
みんな一体どんな本をプレゼントとして持ってくるんだろう・・・
というわけで、個人的にプレゼントが一番気になるテーマだったのですが、
歴史や哲学でもどんな本が集まったのか見ていきましょう。
歴史
歴史といっても日本史/世界史のみならず、文字やふりかけの歴史なんてのも!
全てのモノに歴史ありということか・・・
哲学
カントやデカルトといった偉大な哲学者の本はなかったですが、
偉大でブラッド・ピットも真っ青な土屋賢二先生の本を
わざわざ買って持ってきたのは私です。
大切な人にプレゼントしたい本
大切な人にプレゼントしたい本、結構あるなあ。
考えすぎてもいけないのかもしれない・・・
ではプレゼンへいきましょう。
●トラが語る中国の歴史
動物園ライターの森由民さんが持ってきたのは
「トラが語る中国史 - エコロジカル・ヒストリーの可能性」
遺跡や化石など、様々な発掘物から大昔の環境や人々の生活が見えてくるが、
この本はそういった歴史研究のトラバージョン。
トラと人間との関わり合いを通して中国の歴史を紐解いた本だという。
森さんは9月にカルカルで動物園トークイベントを開催!
動物園好きの方、動物ファンの方、必見です。
●星の記録と日本の中にある一番古いモノ
カルカルの人気イベント・ミュージアムめぐりナイトでおなじみ、
博物月報・盛田真史さん。
盛田さんが持ってきた本「星の古記録」
日食や流星といった天文記録と古代の事件を照合、検証していて、
これらのデータから星の動きで歴史が分かるのだそう・・・
なんか三国志の諸葛孔明みたい・・・
そして「ニッポン最古巡礼」
日本の中にある一番古いモノを取り上げた本で、
日本最古の電柱、日本最古の民家、日本最古の山小屋・・・
なんというタモリ倶楽部的な内容! これは面白い!
盛田さん、ついこの間日本最古のプールを見に行ってきたそうです。
何かテーマを持って街歩きや旅行するのもイイですね。
●ケータイで哲学!?
IT関連の仕事をされている男性が持ってきた
「PHONE BOOK - 世界のケータイ」が凄く興味深かった!
本の形が携帯!
iPod nano!?
カルチャー、デザイン、テクノロジーの目次構成で、
各国の携帯電話を時代を追って紹介している本だという。
面白いのは男性がこの本を哲学で持ってきたということ。
この本を通して携帯について考えてみるのも面白いかも。
●大切な人にプレゼントしたい本とは・・・
水のさんが大切な人にプレゼントしたい本として持ってきたのは、
福田和也さんの「岐路に立つ君へ - 価値ある人生のために」
親友の死の床を見舞った時、「息子に男の生き方を教えてくれ」と頼まれた著者が
親友の息子に宛てた手紙をまとめた本だという。
同じく大切な人にプレゼントしたい本として、
大学生の女性は「ムーミン谷の秘密の言葉」を持ってきました。
コミックスの中からある一コマを切って解説しており、
その一コマで話が完結しているので読みやすいという。
なるほど、水のさんも女性もいわゆるメッセージが載っている本を持ってきている。
親友の息子に宛てた手紙、ムーミンやスナフキンの言葉・・・
贈った相手が本を読んで何かを見出したり、悩みを解決したり、元気になったりする、
そういうメッセージ・・・
本をプレゼントするというのはこういうことかと思いました。
ブクブク交換タイム(私は「世界遺産厳選55」を持って帰りました)
「歴史」「哲学」「大切な人にプレゼントしたい本」と見ていきましたが
いかがでしたでしょうか。
個人的に注目していた大切な人にプレゼントしたい本ですが、
相手が読んで喜んでもらえるような本をプレゼントできればイイですね。
もうすぐ読書の秋、誰かに本のプレゼントなどしてみるのもイイかもしれません。
(ライブレポーター・えの)