『仏像マニアックス6』ライブレポート:小学生から大人まで仏像マニアが集う大人気イベント、震災復興支援チャリティーもかねて開催(11.7/18開催)
2011年07月20日
寺?、仏教?、仏像?…普段身近にあるものだけど、
由来や意味をよく理解せず過ごしている人って多いと思う。そんな方々に向けて、
「神社仏閣ライター・坂原弘康氏」と「仏像コラムニストの宮澤やすみ氏」が
面白おかしくレクチャーしてくれるイベントが、この『仏像マニアックス』!
さて、本日で第6回目を迎えたワケだが、
なんと今回はご来場いただいた仏像ファンの皆様に、
「オリジナルミニ阿修羅像」が限定販売!
価格はなんとたった1000円。
震災復興支援チャリティー企画として、
株式会社MORITAの仏像アートブランド『イSム』の
『イSムオリジナルミニ阿修羅像』
●そして13時に乾杯の音頭でイベントが開始される!
今回もパーソナリティーを務めるのがこのお二方。
坂原弘康氏(左)と宮澤やすみ氏(右)。
●前半がスタート
前半は宮澤やすみ氏が東京の名仏「三大大観音」「三大美人観音」をご紹介!
まずは観音という方はどういう方なのかを説明だ。
観音菩薩とは人々の願いを叶えてくれる方である。
東京三大「大観音(おおがんのん)」には以下の通り。
・麻生 長谷寺「麻布大観音」
・本駒込 光源寺「駒込大観音」
・日本橋 大観音寺 「日本橋大観音」
下の写真は「日本橋大観音」で、
観音様の後ろに仏像がいるのが特徴。
3.11の大震災の影響で…仏像がずれてしまった!
左が震災前、右が震災後。震災後は真東に向いてしまったという…。
恐ろしや~。
次に東京の「三大美人観音」は、
・麻生 長谷寺「麻布大観音」
・高輪 魚籃寺 「魚籃観音」
・目黒 大円寺
下の写真は「魚籃観音」で、
魚売りに扮して布教しており、
右手で魚、左手で衣服をチラリしている観音様。
チラリしているの「私は観音ですよ~」と相手に伝えるためだとか…。
そして次は恒例である仏像に纏わるエッチな話。
今回は「吉祥天」がゲスト。
仏像でありながらもお色気タップリな吉祥天ちゃんに、
若い修行僧が恋をしちゃって…、
こんなふしだらな夢を見ちゃったとか。
前半の締めくくりは宮澤氏の小唄で終わる!
●後半は坂原氏の体験型参拝!
仏の教えを様々な仕掛けで教え説いている「体験型参拝」は、
正に「お寺のアトラクション」。参拝者を引き付けようと、
全国の趣向を凝らしているお寺を篤と紹介!
●戒壇巡り。
戒壇巡りとは仏堂内陣の縁の下にあたる暗い所をめぐり歩くこと。
東京青山にある「青山善光寺」にある戒壇。
真の暗闇を手探りで進むことが体験できるものだとか…。
なんと赤の部分に錠前がありそれに触れることができると、
死後極楽にいくことができる!
コツは全身を壁に着けながら進むこと。
善光寺 東海別院ではこんな戒壇巡りがある。
●地獄巡り
地獄と聞いてもどういうものかピーンと来ない、
やはり実際に見てどういうものかを体験できるのが、
日本に唯一ある地獄博物館「極楽苑」。
平安時代の源信という僧が書物に残した地獄を忠実に再現している。
●大仏の胎内巡り
大仏の胎内巡りとは仏様の中を巡るので、極楽ぐらいの有難いものなのだ。
まず一つ目が「北海道 大観音」。
昭和63年(1988年)のバブル期に観光施設として作られる。
観音様があり五重塔、そして三十三間堂の中はホテルとなっている!
観音様の中に入ることができ、
胸のところは展望台となっているぞ。
2つ目が日本で一番小さい大仏(4.9m)の胎内巡り。!
大仏とは4.8m以上とされていて、この大仏様はギリギリ。
皆様どうでしたか? 身近にあるお寺にも素晴らしい魅力がいっぱいあるかも!
(星スミレ/文筆家)