『現代版 古事記ワンダーランド』ライブレポート:コジキ!? 古事記!? 1300年前に編集されていた日本最古の本「古事記」について紐解くイベント(11.11/26開催)
2011年12月28日
社会の歴史の授業にて古事記は、
712年に天皇の命を受け編纂(へんさん)された「国書」と習い、
テストのために頑張って丸暗記した思い出があるが、
実際のところはどのような内容なのか
良く知らないって人多いですよね。
実はとっても面白くて実に興味深い本で、
日本の神話が載っていて、
それを現代のアニメや映画が引用していたりと、
一度読んでおけば為になる素敵な本なんです。
ということで、その古事記を紹介するイベントが、
『現代版 古事記ワンダーランド』だ!
このイベントのプレゼンターを務めるのが、
この方「嶋啓祐」さん。
彼は古事記の専門家という訳ではなく、
宮崎のホテルに滞在したとき、
そこが古事記の発祥の地であったらしく、
ホテルの周辺に古事記スポットがいっぱいあったので、
つい気になって調べていく内に古事記の魅力にはまっていったというのが経緯。
ということで、嶋さんによる、
古事記トークショーの始まり始まり!
天武天皇が稗田阿礼(ひえだのあれ)が誦習(しょうしゅう)
していた『帝皇日継』(天皇の系譜)と
『先代旧辞』(古い伝承)を太安万侶(おおのやすまろ)が書き記し、
編纂(へんさん)したものとされている。
上、中、下と分かれているが、
だいたい「上」を読めば内容を制覇できる。
そして上巻に書かれている内容は上の写真の、
モニター画面の通り。
では古事記の始まり始まり…。
初めの日本は雲のモヤモヤであった。
そして天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)が
初代の神様とされている。
そのうち、イザナギ(男神)とイザナミ(女神)が生まれ、
この2人が雲の上から矛でグルグルかき回したら島ができたと古事記に記されている。
そしてこのお二方が男性器と女性器を合体させてみたら、
生まれた子供がヒルのような子供であった。
占いをしたところ女性からでなく男性から誘わないと
人の型をした子が生まれないことが分かり、
子作りに再チャレンジ!
子供をいっぱい生んで日本列島を形作っていった。
そしてイザナミが火の神を生んだら、
陰部を火傷してしまい死んでしまった。
怒ったイザナギがその子を殺し、
イザナミを埋葬する。
しかしイザナミへの想いを捨てきれないイザナギが、
イザナミがいる黄泉の国(よみのくに)、つまり地獄に行く。
既に死者となっているイザナミは、
表向きは美しい姿をしているが陰では化け物の姿をしていて、
覗いてはいけないと言っていたにも拘らず、
イザナギが覗いてしまいその姿を見てしまう。
驚いたイザナギが葦原中国(あしはらのなかくに)に逃げ帰ろうとするが、
イザナミや化け物達が追いかけてくる。
いろいろな物を投げて、最後に桃を投げて化け物達は退散していった。
その後イザナギが黄泉国のケガレを落とすために
禊(みそぎ)を行った。その池がこの池とされている!
体を洗ったところ左目からアマテラス、右目からツクヨミ、
鼻からはスサノヲが生まれた。
そしてイザナギは、
アマテラスに高天原、
ツクヨミに夜、
スサノヲに海の統治を命じた。
ところがスサノヲが母(イザナミ)のいる
黄泉の国(よみのくに)に行きたいと駄々をこね、
イザナギの怒りを買って追放されてしまう。
黄泉の国(よみのくに)へ向かう前に
姉のアマテラスのがいる高天原へ行こうとするが、
イザナギが武装して攻めてきたと勘違いされ交戦状態に。
誤解を解いてスサノヲは高天原へ居候するが、
しかし人殺しなどの祖業を働き、
アマテラスが悩んだ挙句、天の岩屋に隠れてしまう。
その隠れたところがここ!
またアマテラスは太陽の神であるので、
隠れてしまうと日本は闇となってしまい困ったことに。
そこで神々が相談しあって、
踊りが得意な神:アメノウズメが岩の前でトップレスで踊る。
男達が歓声を上げ、それが気になったアマテラスがつい岩戸から顔をだした。
オイタが過ぎたスサノヲは下界に下されたが、
地上ではヤマタノオロチが悪さを働いていた。
オロチの生贄にされそうになっているクシナダヒメを助けるため、
スサノヲはヤマタノオロチと対決し見事勝利を収める。
そしてスサノヲとクシナダヒメは結婚した!
それからスサノヲの子孫達(オクニヌシ)が
高天原の方々も羨む程、日本を素晴らしい国に発展させ、
天の神々が国を譲るように圧力をかけてくる。
高天原陣は色々と作戦を企て、様々な使いを地上へ送ったが、
あまりもの居心地の良さに使いの神々は
葦原中国(あしはらのなかくに)に永住してしまい作戦は失敗に終わる。
最終兵器として腕っ節の効くタケミカズチを使わせる。
あまりもの強さに地上の神々は負けてしまい降参してしまう。
オオクヌシは地上の権利を譲る代わりに、
天の御子が住むのと同じくらい大きな宮殿を建て欲しいと
要望をだし、作ってもらう。
それが今の出雲大社の始まりとなった!
…ということで、今回はここまで。
これは、嶋さんが今まで集めた御朱印。
神社や寺を訪れた際はぜひ御朱印を集めて、
コレクションしましょう♪
今年で古事記が誕生して1300年。
流石に全部は紹介できなかったですが、
大体の内容はお分かりになりましたか?
気になる人は図書館で古事記の本を借りて、
読んでみましょう。
ホシスミレ/へんしゅう&ぶんぴつ家