「ビジネス書限定ブクブク大交換!」ライブレポート:ちょっと面白い人脈を作りたいビジネスパーソン集まれ!(2011.12/19開催)
2011年12月30日
名刺の達人、高木芳紀氏の最新刊
「好きな人、いい仕事だけを引き寄せる!営業いらずのソーシャルメディア人脈術」の発売を記念し、
ビジネス書大好きな皆さんで集まってのブクブク交換が開催されました。
第一部は「人脈達人とぶっちゃけトークライブ」。
文中に登場する、人脈作りの達人たちが、その秘訣を語りました。
主催の「名刺の達人」高木芳紀さん。
「僕はこういう分野で役に立てますよ、というのを表明して
それを広げていけるのがソーシャルメディアのいいところだと思います。」
「人前で話すのがラクになる!5つの魔法」を出版した金光サリィさん。
広島から上京、たった一年でUST人気番組を持ち、出版まで実現した
まさに「ソーシャルわらしべ人脈」の実践者。
「最初マニュアル通りに人脈を広げようとして、
イベントのお礼状を参加者の人に送ってみたりしたんです。
そしたら、送った人の奥さんから怒りの電話が掛かってきて…」
人気とんかつ店「かつ吉」を経営する傍ら、200人規模の経営者交流会を
仲間たちと切り盛りする吉田恵助さん。
そして我らが東京カルチャーカルチャー・プロデューサー テリー植田さん。
さて、人脈を広げ、楽しい活動をどんどん広げていくためにはどんな要素が大事なのか。
テリーさんがまず「場所」の概念を掲げ、トークが始まりました。
「場所によって関係性が変わる。いろんな自分のメディアを作ることが
人脈を広げる秘訣だと思います。」
カルカルのプロデューサーやブクブク交換の主催など
さまざまなチャンネルを持って活動しているテリーさん。
特にそのなかでブクブク交換が、いろんな場所の人を
横串でつなげてくれていると語ります。
テリーさん「どれだけ人のつながりを混ぜ合わせる仕組みを作れるか、
初対面の人がどれだけ仲良くなれるか、がとても大事なんですよね。」
金森さん「私は、主催しているUst番組が人脈を広げる場所になっていますね。
あとは広島に持っているお店。やはりリアルな店舗は効果があります。」
テリーさんが現在担当するフリーペーパー「SHOW-OFF」では、
一般の雑誌のカバーを飾るような著名人のロングインタビューが読めることが話題。
ここでの活動を通して、自分のメディアを持つことの有効さを語ります。
「(フリーペーパーの)取材を通して、普段は会えない人に会うことができるんですよね。
「雑誌のインタビューなんですけど」と前置きをすると、たいていの人は快く応じてくれる。
自分のメディア、特に紙媒体のメディアを持っているということは、とても強いです。」
「「有名人との出会いは、もはや「サインください」で終わる関係ではなくなっている。
一緒に何か出来る関係になれる。」
かなり大胆な、しかしソーシャルメディアの台頭する現在ならば
もはや不可能ではない、希望の言葉が飛び出します。
中盤から、山形のコワーキングスペース「FReeDOM」とUstreamで中継をつなぎ、
店主の松浦忠幸さんを迎えて、文字通り「場所」をつなぎながらのトークセッション。
盛りだくさんの第一部でした。
休憩を少しはさんで、いよいよ第二部・ブクブク交換。
参加者のみなさんが持ち寄った、選りすぐりのビジネス書たちが披露されます。
出版プロデューサーの男性が紹介するのは 「知的生産の技術」。
年代物の本にしていまなお増刷を繰り返している名著。
「読みながら付箋をつけるんですが、この本は一番たくさん付箋を付けました」
自動車産業のコンサルティングを行う男性が紹介するのは
「人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方」。
主婦から大田区のイベントホール職員に転身後、閑古鳥の会場を
3倍以上の動員に導いたノウハウ集!
会社員の女性が紹介するのは 「仕事のアマと仕事のプロ」。
「この本を読んで、自分がしている仕事がどれだけプロ的な志向で、
どれだけアマチュア的なのか、ボーダーラインを知ることができました」
元経理マンの女性。
「山手線と東海道新幹線ではどちらが儲かっているのか」
「電車の経済的な乗り方を学べます。
計算式がたくさん載っていて、とても理論的な内容。」
経理女子オススメの、鉄道本です!
『自分で書いたんですけど・・」と控えめな自己紹介とともに紹介されたのは
「最強の文具活用術」
ストレスが吹き飛んでしまうような、気持ちのいい使い心地の文具たちの本!
PR業の男性。「図解 見るだけですっきりわかる業界地図」
「業界って、中でこうつながってるんだ、というのがわかる。
自分の関わりかたを考えるのにもいい一冊です。」
そして、第一部パネリストの吉田恵助さんが紹介したのは
「「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣」
「自分のビジネスが上手く行ってない時期に読んで号泣しました。」
いまの部下もこの本を読んで会社をやめるのをやめてくれたのだとか。
そしてラスト、「FReeDOM」の松浦さんが紹介したのは「スラムダンク葉隠」。
古くからの論語のひとつ「葉隠」を、全編スラムダンクからの引用で解説した本。
「ビジネス書って技術の話にいきがちですけど、
この本は「覚悟」について書かれているんです。
山形から移動中の新幹線の中で読んで、号泣してしまいました。」
第二部を締めくくりながら、テリーさん。
「今日は「泣ける」と紹介された本が何冊か有りましたね。
ビジネス書で「泣く」という感想が出てきたのは意外だった。
これだけ、人の人生に影響を与える本があるんだな、と新鮮な思いでした。」
「こうすればできる!」という、ハウツー本の印象が強いビジネス書ですが
実はこんなにも熱く、心を揺さぶる本がたくさんあることがわかりました。
こうして、たくさんのビジネス書が、たくさんの人の血肉となっているのですね。
イベント後は、ブクブク交換恒例の「交換タイム」。
今回紹介された本を一箇所に並べ、自分の持ってきた本と引き換えに
気になる本をもらっていきます。
希望者の多い本に「じゃんけん」で決着を挑む人たちの姿も・・・!
普段とはちょっと一味ちがう、刺激的な内容となった
「ビジネス書限定 ブクブク交換」。
またやりましょうね!という歓声につつまれながら、幕を閉じました。
(ライター・天谷窓大)