『山崎まゆみ「おひとり温泉の愉しみ」出版記念イベント おひとり温泉旅』ライブレポート:温泉のプロがおひとり温泉旅の愉しみ方をレクチャー!もう一人で温泉行っても寂しくない!(12.2/26開催)
2012年03月02日
「一人で温泉」と聞くと皆さんはどういうイメージを持ちますか?
一人で温泉に行き、一人で食事をし、一人で宿に泊まる・・・
そんな寂しい旅、とてもできない・・・
なんて思った人にこそ知っていただきたいのが今回のイベント!
山崎まゆみ「おひとり温泉の愉しみ」出版記念イベント おひとり温泉旅
TVやラジオ等で温泉の魅力を紹介し、温泉大使、観光特使としても活躍されている
フリーライターの山崎まゆみさんが2月20日に新刊 「おひとり温泉の愉しみ」を出版!
その記念イベントがカルカルで開催されたのです。
温泉はいつの時代も人気で、冬になると必ず旅雑誌に温泉特集が飾られる。
私は旅は好きだけど一人旅で温泉行くのもなあ・・・なんて思い、
温泉に対して関心を持つことなく、ビジネスホテルのバスタブで十分満足していた。
ところが、昨年紀伊勝浦に行った時、せっかく温泉地に来たのだからと
温泉に入ってみたら、その楽しさと心地良さにビックリ!
洞窟内の温泉、海が見渡せるロケーション、何より温泉上がりのビールの美味いこと!
温泉の楽しさを知らなかった今までの人生は一体何だったのかと思ったくらいです。
温泉を本格的に楽しみたい!
でも、一人で温泉宿や旅館に行っても泊めてくれないという話も聞くし、
一人で旅館の食事なんて寂しくて、せっかくの豪華な料理も
美味しく食べられないんじゃ・・・でも・・・温泉行きたいっ!
というように、一人温泉に不安を感じながらも行ってみたいと思っている方のため、
温泉のプロ・山崎さんがおひとり温泉旅の愉しみ方についてレクチャーしてくれました。
さあ、一体どのような内容だったのでしょうか。
さっそく多くのお客さんで賑わう会場。
みなさん温泉好きな顔しているというか、そんな感じがするんですよね。
物販コーナーでは出版されたばかりの新刊が並び、
山崎さんもサインしたり、お客さんと会話したりしていました。
カウンターでは温泉イベントにちなんだ趣向を用意。
温泉水を利用して造られた焼酎と日本酒!
人吉温泉で有名な熊本県人吉の蔵元・大和一酒造元の温泉焼酎「夢」、
そして秋田県の乳頭温泉郷オリジナルの大吟醸「妙乃湯(たえのゆ)」の二本が
お客さんに振る舞われました。
特別メニューは温泉たまごをトッピングしたガパオと鶏つくね。
両方レギュラーメニューとして出してほしいと思ったくらい美味かったです。
12時半、出演者が登場し、おひとり温泉旅、開演!
山崎まゆみさん(中)と共にステージに上がっているのは
ここ数年鉄道と一人旅にハマっているという漫画家のヤスコーンさん(左)と、
株式会社バスクリンの広報責任者で温泉入浴指導員でもある石川泰弘さん(右)
そして実はもう一人凄いゲストが来る予定でした。それは・・・
阿藤快さん!
旅好きな方なら阿藤さんが俳優としてだけでなく、
TVや本などで旅関係の活動も行っていることはご存知だと思います。
山崎さんはTV収録で一緒になって以来、仲良くさせていただいているそうです。
本当ならこのステージに一緒にいるはずだったのですが、上手くいかず・・・
今回はビデオメッセージでの登場となりました。
でも、3月24日(土)にLIBRO池袋で行われる二回目の新刊記念イベントでは
阿藤さんも登場するそうです。
相当賑やかなイベントになるだろうなあ。
●おひとり温泉のきっかけ
さて、おひとり温泉の話ですが、山崎さん自身もかつては
一人で温泉なんて凄く寂しいと思っていたそうだ。
そんな山崎さんがおひとり温泉を愉しむようになったのは取材経費の削減がきっかけ。
カメラマン、編集者、山崎さんの三人で行っていた温泉地の取材も
不景気で取材経費が出なくなり、一人で行かざるをえなくなったという。
温泉のプロも最初からおひとり温泉を愉しんでいたわけではないんですね。
おひとり温泉では当然写真撮影も一人。
三脚を立てて撮ったり、腕をめいっぱい伸ばして撮ったりと大変そう・・・
ヤスコーンさん
「自分撮りがなかなか上手くいかなくて、何度もやり直してしまい、
湯冷めはするわのぼせるわ・・・イイ写真が撮れないんですよね・・・」
山崎さん
「乳白色の温泉がオススメ。光がお湯に反射して顔色がキレイで若々しく見えます」
経験を積んでいくうちに自分撮りが上手くなっていったという山崎さんからの
ワンポイントアドバイス。
自分撮りが上手くなると一人旅が楽しくなってくるんですよね。
●おひとり温泉の宿事情
おひとり温泉で不安に思うことの一つは宿。
「一人で宿に泊まるのは寂しい・・・」
たしかに一昔前なら女性が一人で温泉宿なんて聞くと、
サスペンスドラマ的な意味深な風景が思い浮かんでしまわないでもない。
だが、女性の一人旅が増えてきている今日、おひとり温泉へのニーズも当然あり、
それまで一人客を受け入れていなかった宿側の意識も変わってきているという。
例えば、女性向けのルームシェアを行っていたり、
インターネットで女性の一人を歓迎するプランを載せていたりして、
温泉に行きたくても一人で泊まる勇気が出ず行けなかった人にとって
とても良い状況になってきたと山崎さんは言います。
●おひとり温泉の食事事情
宿にも増しておひとり温泉で不安に思うことは何といっても食事でしょう。
「一人でご飯を食べるのは寂しい・・・」
山崎さんも最も寂しいのは食事だと言い、大宴会場で一人だった時は
あまりの寂しさに即効で食べ終えたと笑っていました。
話のネタとしてはオイシイが、やはり旅先の一人飯は寂しいもの・・・
でも、心配するには及ばない。
山崎さんは自らの経験を基に、一人で食べても寂しくない温泉を
著書の中で紹介しています。
例えば、美しい桜や広い海が見える席で風景を愉しみながら食事をすると、
一人で寂しいなんてことはなく、むしろ食事がより美味しく感じられる。
鉄板焼きのある温泉宿ではシェフが話し相手になってくれるなど、
一人でご飯を食べても愉しく過ごせる温泉が紹介されています。
たとえ一人でも食事が美味しくて愉しく過ごすことができたら、
それは本当に忘れられない思い出になって、またリピートしたくなりますよね。
●入浴剤はどのように作られているのか?
まるで温泉に入っているかのような気分に浸れるのが温泉地を冠した入浴剤。
実は私、普段はもっぱらシャワーなのに、旅先に限って入浴剤を持っていき、
ビジネスホテルのバスタブで楽しむのが好きだったりします。
今回、イベントのおみやげとして、株式会社バスクリンの入浴剤
「日本の名湯」が贈られたのですが、この入浴剤の開発話がとても面白かった!
お風呂に入る時に入浴剤を使っていても、それがどのように作られているのか
知らない人は案外多いのではないでしょうか。
入浴剤の開発話ではバスクリンの広報責任者・石川泰弘さんと共に
同じくバスクリンで調香師をされている荘司博行さんも説明に加わりました。
入浴剤「日本の名湯」は温泉の成分や感触を直接再現しているわけではなくて、
その温泉のイメージを作っているのだと言います。
入浴剤を入れたお湯はオレンジやブルーに色が変わり、
花のようなとてもイイ香りがしますが、
実際にオレンジやブルーの温泉はないし、花の香りもしないですよね。
入浴剤の色や香りは温泉そのものではなく、温泉のイメージなのです。
青は晴天の空の色、白は美しい雪景色の色、
新緑を迎えた木々の香り、ほのかに漂うみかんの香りなどなど、
作り手が温泉を訪れ、そこで感じたあらゆるイメージ、
温泉や温泉地を思い起こさせるようなイメージを入浴剤として作っているのです。
温泉を訪れて帰った後、家のお風呂で入浴剤を使い、温泉旅を思い出す・・・
温泉地の入浴剤でイメージした後、実際にその温泉を訪れる・・・
これもおひとり温泉の愉しみの一つと言えるのではないでしょうか。
イベントには遠方から温泉関係者も多く訪れ、山崎さんが一人一人紹介。
山崎さんと共に箱根スイーツコレクションを盛り上げている小田急電鉄の社員の方、
パリで日本の温泉を紹介するイベントを行った越後湯沢温泉の方などなど・・・
山崎さんは日本文化を海外に紹介するVisit Japan大使でもあるんです。
日本の温泉、温泉に伴う企画、内外の方に楽しんでいただきたいですね。
休憩時間には温泉関係者の方が現地から持ってきた湯で手湯を愉しみました。
手を浸してみると温泉毎の湯の質の違いというのが感じられるようで、
とても興味深かったです。
●ヤスコーンさんのおひとり温泉旅レポート
後半は漫画家・ヤスコーンさんのおひとり温泉旅レポート!
映画「僕達急行 A列車で行こう」のロケ地ツアーにて、
自由時間中におひとりで行った武雄温泉(佐賀県)の旅レポを披露してくれました。
ヤスコーンさんは僕達急行のキャラクター画を担当しているのです。
武雄温泉の入口に立つ楼門。風格がありますね。
貸切の殿様湯は入れなかったが、元湯、蓬莱湯、鷺(さぎ)の湯と
一度に全ての温泉を愉しんだというヤスコーンさん。
たくさん温泉がある所に行くと全部周りたくなりますよね~
旅レポでは鉄道が趣味のヤスコーンさんらしく、817系電車の丸型吊り革が出てきたり。
趣味に没頭すると一人旅でも十分楽しい、というか、結果的に一人旅になる?
福島県にある温泉・スパリゾートハワイアンズの旅レポも披露。
おひとり温泉を満喫したヤスコーンさんがうらやましい。
やはり旅の話や温泉話を聞いていると、自分も行きたくなりますね。
山崎まゆみさんのおひとり温泉旅イベント、いかがでしたでしょうか。
一人で温泉なんて寂しい・・・そんなネガティブなイメージが薄らいで、
一人でも行ってみようかなと思ったのではないでしょうか。
そんなあなたのおひとり温泉旅は、きっと愉しい旅になると思います。
さあ、思い立ったが吉日!
温泉に入って、美味しいもの食べて、素敵な宿でのんびり過ごしましょう。
(ライブレポーター・えの)