第1回「特許の鉄人」～クレーム作成タイムバトル～

「弁理士」という職業をご存知でしょうか？弁理士とは、人が生み出したアイデアや創造物などを保護するために、「特許権」や「商標権」などの知的財産を得るための手続きを行う士業です。しかし残念ながら認知度はまだまだ低く、自己紹介のときに自虐的に「便利屋」と間違われることをネタにすることもよくあります。

弁理士の主な業務の一つは、発明のアイデアを文章にして特許明細書を作成し、特許庁に提出することにより特許を取得することであります。今回のイベントは、2人の弁理士が１つの発明について、特許明細書の中でも「クレーム」と呼ばれる最も重要な部分を制限時間内に即興で作成しその腕を競います。漠然としたアイデアを特許としての文章に磨き上げるという頭脳戦をお楽しみください。

イベント概要

「日用品発明対決」「ソフトウェア発明対決」の２試合を行います。それぞれの試合で、その場で出された初見の発明品について、２人の選手（弁理士）がそれぞれ発明者にヒアリングを行いながら特許の権利範囲の核となる「クレーム」の文章を制限時間内に作成します。

【試合ルール】

• 発明品が壇上で発表されると同時に試合開始
• 制限時間（25分）内に、選手は発明者にヒアリングを行うことにより発明の本質を見極めながらクレームの文章を作成
• 制限時間が終了した後、それぞれの選手に3分のプレゼンタイムが与えられ、観客に向かってクレームの作成意図などをアピール
• 観客はスマホからどちらの選手のクレームが優れているかを投票
• 投票数の多いクレームを作成した選手を勝者とする

【対戦カード】

＜第１試合　日用品発明対決＞

名前：高橋政治
所属：ソナーレ特許事務所
肩書：弁理士（パートナー）、技術士（金属部門）
来歴：新日本製鉄㈱にて技術開発に携わった後、知財業界へ。明細書を書き続けて16年。書籍「ノウハウ秘匿と特許出願の選択基準およびノウハウ管理法」「進歩性欠如の拒絶理由通知への対応ノウハウ」などの著者。

名前：松山裕一郎
所属：アステック特許事務所
肩書：代表弁理士、技術経営修士（MOT）
来歴：自動車部品メーカー勤務後、特許業界へ。以来、大手企業から大学、中小企業支援と幅広く知財業務に取り組み、現在は中小ベンチャー支援、スタートアップ支援を中心に活躍中。

＜第２試合　ソフトウェア発明対決＞

名前：奥村光平
所属：特許業務法人 IPX
肩書：代表弁理士COO/CTO
来歴：博士（情報理工学）／元情報系研究者出身で研究者時代には、研究に関する賞を多数受賞。JSPS特別研究員 (DC2&PD)、鈴榮特許綜合事務所、外国出願に強いブティックサイズの特許事務所を経て、前職の同僚とともに特許業務法人 IPXを設立。特に、ソフトウェア系の特許出願と外国実務に精通。日英韓トライリンガルで韓国企業内で韓国語でセミナーを実施するほど。

名前：狹武哲詩
所属：特許業務法人プロテック
肩書：代表弁理士
来歴：大手国際特許事務所に５年間勤務、国内外のソフトウェア特許業務に従事。特許業務法人プロテックに入所後、弁理士登録、代表弁理士に就任。大手企業の顧客を一切持たず、中小企業、個人事業主、スタートアップ、教育・研究機関などの知財案件を取り扱っている。

【交流タイム】

イベント終了後に交流タイムがあります。出演者・参加者でイベントを振り返りつつ交流しましょう！

【司会・進行】

河原あず
2008年よりイベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」のイベントコーディネーターに就任し、年間200本以上のイベント運営に携わる。2013〜2016年、サンフランシスコに駐在し、現地企業とのコラボイベントを多数実施。現在は「コミュニティ・アクセラレーター」として、イベントプロデュースのみならず、企業のコミュニケーションデザインや人材開発などにも携わっている。

【解説】

安高史朗

にょんたか

内田浩輔（ドクガク）

加島広基

【企画・立案】

加島広基

【イベントスポンサー】

プラチナ：

darts-ip

ピンポイント判例検索から訴訟統計データまで世界130ヶ国の知財訴訟情報をワンストップでカバーした世界唯一最大のグローバル知財訴訟データベース

ゴールド：

株式会社イーパテント

知財情報を組織の力に」をモットーに分析・コンサルティングおよび人材育成・研修サービスを提供

株式会社Toreru/特許業務法人Toreru

クラウド上で商標登録ができるサービス「Toreru」を開発・運営