中村元の超水族館ナイト2019秋　〜命を展示するということ〜（vol.34）

テリー植田です。カルカルの超人気イベント『中村元の超水族館ナイト』次回は第34回です〜！

＝中村さん！今回はなんかすごくシリアスなお題じゃないですか！「命を展示するということ」こんな真面目っぽいタイトルでお客さん来てくれますかねえ。

中村：いやいや、超水族館ナイトのお客さんをナメとったらあかんって。抱腹絶倒トークも、ビジネスヒントや人生訓とかも期待してくれてるけど、なんちゅうてもやっぱり水族館の深掘り話しに一番期待してくれてるんやから。水族館カルチャー人やな。

＝なるほど、そういえばいつも、中村さんが時々、水族館はこうあるべき！みたいな話しをしはじめると、みなさん急に真面目な顔つきになって、相づち打ってますねえ。
中村：時々って言うな！いつも水族館の話題やわ！

＝そして、今回のゲストがまた、久々の水族館館長。海響館ってフグとペンギンで有名な水族館でしょ。そしてこの写真はスナメリ！『中村元の全国水族館ガイド125』で、中国四国の一番に出てた。

中村：エライ！よう読んでるなあ『そうめんソータロウ』くん。

＝お互いの本を宣伝し合ってどうするんですか！(笑)

中村：しものせき水族館海響館の石橋館長は、全国の館長の中でもリーダー的存在の人でな、ボクなんかぜんぜん頭上がらん。

＝中村さんが頭上がらんような館長ていてるんですか！

中村：ボクを認めてくれる数少ない館長って、それだけで頭上がらんがな(笑)。そして石橋館長はJACREの代表幹事をされてるんや。

＝JACRE？なんですかそれ？

中村：日本鯨類研究協議会、イルカ類の展示飼育を中心に、水族館生物の展示をしてる施設の全国組織。すごく簡単に言うと全国水族館協会的な組織で、その代表なんや。

＝あっ、あれですね、いつかの超水族館ナイトで中村さんが怒ってた、動物園水族館協会が太地のイルカ捕獲に反対した話し。

中村：まぁその話しも含めてな、実はJACREのことが公の場で話しされるんはこの超水族館ナイトが最初ではないかとも思うんや。それで、ボクも話しを聴けるんが楽しみ。

＝なるほど、思い出しました！前回の最後に中村さんが「次回のゲストはJACRE代表の海響館館長です」て言うたら、みなさんどよめいてたんですよね。これは前回に続いて、早期売り切れになるかもですねぇ。シーシ★パードの買い占めも怖いけど(笑)。

中村：そうやろ、それで前半はそんなイルカの飼育のことも含めた、命を展示することの意味について真面目に深掘りしたいなあ、て思ってるんや。

＝それは楽しみ！黎明期の超水族館ナイトフィーバーが期待できますね。

【出演】中村 元（水族館プロデューサー）
【司会】テリー植田（東京カルチャーカルチャー・イベントプロデューサー）
【第二部ゲスト】石橋敏章（しものせき水族館 海響館 館長・日本鯨類研究協議会JACRE 代表幹事）

中村 元（なかむら　はじめ）
水族館プロデューサー。1956年三重県生まれ。鳥羽水族館でアシカトレーナーから副館長を経て、2002年より水族館プロデューサーとして独立。新江ノ島水族館、サンシャイン水族館、北海道の北の大地の水族館、広島マリホ水族館などを奇跡的成功に導く。現在は海外の新たな水族館計画をプロデュース中。東京コミュニケーションアート専門学校（TCA）の名誉教育顧問、北里大学学芸員コースで展示学を講義。著書は『水族館哲学』『常識はずれの増客術』など20冊を超え、今年はは5回目の改訂版となる『中村元の全国水族館ガイド125』を出版した。

石橋敏章（いしばし　としあき）
1949年石川県生まれ。1975年より越前松島水族館展示課に勤務。イルカトレーナーを含め、幅広く飼育展示業務に携わる。1990年より同水族館の館長を務めるが、2003年に下関市立しものせき水族館「海響館」に館長として移籍し、現在に至る。2016年日本鯨類研究協議会JACREの創立に携わり、代表幹事を務める。