終了 『アシュラブック 興福寺 阿修羅像から東大寺 不空羂索観音像へ』出版記念イベント
北進一のアシュラ語り
2013.02.10
日曜日
ひる
OPEN
12:00
START
12:30
END※
15:00
※予定時刻
SOLD OUT!
日本で一番人気のある仏像、興福寺の阿修羅像。鹿で有名な奈良公園の興福寺国宝館に展覧されている奈良(天平)時代の仏像の傑作です。このアシュラが、なぜこんなにも人気があり、私たちを魅了するのでしょうか?それは、3つの顔と6本の腕という特異な姿と、少年のような凛々しい面持ちにあるのでしょう。しかしアシュラは、本来アスラというインド最古の鬼神に由来するため、インドや中国の阿修羅像で美しく少年のような容姿をしたものはほとんどありません。興福寺阿修羅像の美しさは、この像を制作させた天平のファーストレディー、光明皇后が思い描いた理想の“ほとけ”、理想仏に対するイメージと亡き息子、基(モトイ)皇子に対する追慕が反映しているのです。私は、人々を魅了する美しい仏像や面白い仏像を“美仏(ビブツ)”と呼んでいます。本著『アシュラブック 興福寺 阿修羅像から東大寺 不空羂索観音像へ』(美術出版社・刊)は、日本の美仏の代表ともいえる興福寺の阿修羅像を、広くイランからインド、中央アジア、中国にルーツをたどり、西暦734年に一緒に制作された仲間の八部衆像の起源とともにその本当の美仏の意味を探究した読み物です。また、興福寺阿修羅像を造らせた光明皇后によって制作されたと推定される、もう一つの美仏、東大寺法華堂不空羂索観音像など天平美仏の根源に迫った本です。イベント後半では会場のお客様の阿修羅像・仏像・その他北先生に聞きたいことを募集して応えるアンケートコーナーもあります!『アシュラブック』を酒の肴に、アシュラと天平美仏のワンダーランドをじっくり語っていきたいと思います。 【出演者】・北進一(美術史家)1963年生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒業。中国・山東大学留学。和光大学や桐朋芸術短期大学の講師を歴任し、現在は創形美術学校講師。朝日カルチャーセンター新宿やNPO美術研究センター、美術アカデミー&スクールなど主に生涯教育の講座を担当。専門は中国仏教美術史だが、特に図像学の視点から仏教美術にとらわれず日本と中国の文化交流を探究中。著書に『ほとけを知る 仏像めぐりハンドブック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『増補新装 カラー版 東洋美術史』(美術出版社)、『世界美術大全集 東洋編15 中央アジア』(小学館)、『神話・象徴・イメージ』(原書房)、『中国世界遺産の旅3 四川・雲南・チベット』(講談社) 、『象徴図像研究 動物と象徴』(言叢社) など。論文に「兜跋毘沙門天の居ます風景①~⑦』(『自然と文化』連載)ほか。
関連サイト
前売チャージ券は終了しました。会場にて当日チャージをお買い求め下さい。お台場・東京カルチャーカルチャーは飲んだり食べたりしながら楽しんで頂く飲食店です。全席自由席で入場は前売チャージ券の整理番号順~当日チャージの方の順での入場となります。飲食代は1オーダーは必須となります(ビール¥600、ソフトドリンク¥390など)。美味しい飲み物も食べ物多数準備して皆様のお越しをお待ちしております。(運営・ニフティ株式会社)
※イベントの時間は予定であり、当日の状況により多少前後する場合があります。