『核兵器の物理学』

核兵器──初めて登場してから70 年以上経った今でも、人類は未だ、これを超える威力を持った兵器を手にしていません。原子核という、我々の身体や、身の回りの全てのものを構成する、極「当たり前のもの」が、何故これほどまでに圧倒的な威力を持つ兵器の素たり得るのか、その極小の世界が生み出す極大の破壊力のメカニズムについて徹底的に解説した本を、遂に書き上げました。

本書は、かつてイーストプレスから出版された「ミリタリーテクノロジーの物理学　<< 核兵器 >>」の重装版とも言うべきものです。同書は、新書版のために頁数が決まっていたことに加え、僅か4 週間で急いで書いたために、後で見直すと僕的にもいろいろと不満がありまして、何れちゃんとした形で書き直そうと思っていたのでした。また、新書版は「読み物」として書いたため、内容的にも軽いものでしたが、本書は、各項目について、機序を論理的に、かつ定量的に記述したために、ほんのり学術書っぽい内容となりました。世に出回っている核兵器の動作原理を解説した書籍で、これほど詳しく、系統的に、かつ定量的に書かれたものは、他に類を見ません。少なくとも日本語の書籍では全く存在しません。特に64点にも及ぶグラフは、本書のために僕が作図したもので、一冊の本にこれほど多く核兵器の動作原理に関わる図がまとめられているものは他にありません。それだけは自信を持って言えます。そうして僕の全霊を込めて書き上げたこの本は、僕がこれまで書いた本の中で、群を抜いて緻密で完成度の高い、僕のライフワーク的な本となりました。

そして、外観もその内容に相応しいものとすべく、初回限定版では、飛び切り豪華な特別装幀で仕上げました。

その本書の出版を記念して、出版記念イベントを開催致します！

思えば、新書版の「核兵器」は、東京カルチャーカルチャーでの「ミリタリー×物理学」シリーズの記念すべき第１回講演を書籍化したものでした。そんな縁のあるこの東京カルチャーカルチャーで、本書の出版記念イベントを開催出来るとは、感慨深いものであります。

このイベントでは、もう一度核兵器について学ぶだけではなく、本書を書くに当たっての、ここでしか話せない裏話についても、たっぷり御話し致します。

そして！

この出版記念イベントでは、勿論、本書の世界最速先行発売を致します！

更に！

ここでは、書店販売価格よりもぐんと御安く、特別価格にて販売致しますので、手に入れるのなら、是非ここで！

みなさまの御越しを、心より御待ちしております！

【出演者】多田将（『すごい実験 ～高校生にもわかる素粒子物理の最前線～』『すごい宇宙講義』（イーストプレス刊）著者／高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所准教授）

【司会】テリー植田（東京カルチャーカルチャー・イベントプロデューサー）