素粒子物理学者 多田将の『ソヴィエト連邦遺産』トーク

東京カルチャーカルチャーさん、17周年、おめでとう御座います！
僕も御台場時代からずっと御世話になっております。そんな東京カルチャーカルチャーさんの記念企画に乗らないわけには行かない！ということで、僕も、17周年記念企画に参加させて頂くことになりました。僕はこれまでこの場所で数えきれないほどイヴェントを、それこそいろんなテーマで行ってきましたが、今回その総決算的内容をテーマにするといえば！やはり！これ！

ソヴィエト連邦の核施設のまとめ
僕は先日、4月末に、ソヴィエト連邦時代に454回の核実験を行った、セミパラティンスク核実験場を訪れました。その視察記を中心に、みなさんに御話ししたいと思います。

カザフスタンのセミパラティンスク核実験場：四国より広い核実験場に残された、当時の核実験の「遺跡」を見て来ました！　核爆発によってつくった人造湖、地下核実験場へ核弾頭を降ろすエレヴェイター、核爆発で破壊実験を行った大陸間弾道弾サイロなど、「世界の終わり」みが満載！　核実験を行う科学者たちが住んでいた街にも泊まってきました。

ウクライナの大陸間弾道弾発射基地：第43ロケット軍・第46ロケット師団・第309ロケット連隊の司令部があった場所に残る、大陸間弾道弾のサイロと発射基地！本物の発射発令処で、世界を滅ぼす体験をしてきました！

ロシアの鉄道発射式大陸間弾道弾：ペテルブルクの「鉄道博物館」に展示された、鉄道発射式大陸間弾道弾を見てきました！

これら3つの施設の話を中心に、それら3か国を訪れた際のエピソードも御話しします。どの施設も一般人は訪れない場所ではありますが、この3つ全てを訪れた日本人は僕くらいではないかと思います。他では聴けないようなエピソードが満載です！ 非日常が味わいたい方には絶賛御薦めです！

御越し頂いた方には、ソヴィエト連邦／ロシア連邦とアメリカ合衆国の弾道弾の開発史と、両国のミサイル産業の解説を載せた冊子を差し上げます。また、準備が間に合えばですが、本年末に予定しております、米帝戦略兵器ツアー（仮）の予約を、会場内で行いたいと思います。拙著の物販も会場で行う予定です。皆様の御越しを、心より御待ちしております。

多田　将

【出演者】多田将（素粒子物理学者）